翌朝、祥子は登校した。
冬休みも昨日までで、クラスメートとも久しぶりの再開だった。
学校中、RINの話題で盛り上がっているが、ここにRINがいるなんて誰も知らない。
「祥子ちゃん、おはよー」
同級生に声をかけられた。
「おはようございます」
「ねえ祥子ちゃんも見た?新春歌謡祭」
「新春歌謡祭?見てないな」
「そうなの?」
「どうしたの?」
「見てないの?メール既読なかったから」
「メール?」
スマホを見ると凄い数のメールが入ってた。
どれもRINの話題だった。
「ご免なさい。気付かなくて」
「ううん」
クラスに入ると男子達が声をかけてくる。
「ねえねえ見た?」
「祥子ちゃん、こいつらサイテー」
「どうしたの?」
男子達は胸を見ている。
「RINの胸と見比べてるのよ」
「ヤダー」
胸を隠す祥子。
「ギャハハ。抜けねー」
「バカ。祥子ちゃん相手にしないでね」
「うん」
『RINは私よ?』
「ねえRINって?」
祥子が聞いた。
「お前見てねーの?」
「新春歌謡祭?」
「ああ」
「見れなかった...」
「生放送で胸見えたんだよ」
「胸?」
「マ○コも見えたぞ」
「バカ。何て言葉言ってるのよ」
女子が怒っている。
「マ○コだよ」
「サイテー」
「えっ。映ったの?」
「祥子ちゃん、相手にしなくて良いから」
「ほら」
スマホを見せた。
そこには祥子のマ○コが映っていた。
「これ、RIN?」
「そう」
「えっ。みんな見たの?」
男子は見たと答える。
「啓子ちゃん達も?」
「うん。見たけど...」
女子も全員見ていた。
「えっ。見てないの私だけ?」
「メールで知って。祥子ちゃん、気付かなかったからね」
「さっきのメールか」
「うん」
『ウフッ。みんな私の見てくれたんだ』
「あの。もう1度見せてくれる?」
「何だ。祥子もエロいな」
「だって、みんな見たんでしょ?」
「ほら。俺の息子がお世話になったよ」
「あんたバカじゃない?」
祥子は画面を見ていた。
「へー」
「こっちは胸」
「へー。ハッキリ映ってるね」
「だろ?お前らもこのくらい大きくしないとな」
「ホント、サイテー」
「うん。サイテー」
とは言いつつ、祥子のマ○コは濡れてきた。
『私がRINだと知ったら驚くだろうな』
お前ら席に着け。
教師が入ってきて、ホームルームが始まった。
『男子は全員オナったのかな?』
『女子はどうしたのかな?』
『今も濡れてる子いるかな?』
『ダメダメ。今はおとなしい祥子でいないと』
教師の話しに集中した。
その日から事務所は忙しくなり、次々とRINにオファーも入ってくる。学校もあるので頻繁には休めなく、調整せざるを得ない。
学校にも内緒で活動している。祥子がRINだと知ったら大騒ぎになるだろう。
RINが誰なのか問い合わせも止まなく、取材の申し出も多くあるが、全て拒否していった。
「さて、次はどこに貸しだそうか」
内田はオファー先を見て笑った。
~新春歌謡祭 終了~
※元投稿はこちら >>