ステージ広場の席は埋まり、立ち見客も多くステージを囲んでいた。
吹き抜けを見上げると、2Fと3Fからも立ち見客でいっぱいだった。
内田、林、東海林は後方に待機すると、林がビデオを三脚にセットした。
カメラマンの小橋はスタッフのチョッキを着て正面椅子席の後ろに切り込んで入っていった。
「祥子ちゃん、緊張してる?」
前田が身八つ口から手を入れて乳首を摘まんでコリコリした。
「RINですけど、全然緊張してないです」
「アハハ。RINだった。いつも通り激しいダンス魅せてやれ」
「はい」
「トークはゆったり喋って振る舞う事。曲がかかってからのギャップを大きくさせろ」
「失礼します」
その声に前田は身八つ口から手を抜いた。
司会者が入ってきた。
「そろそろですが良いですか」
「お願いします」
前田は控え室から出た。
「司会の黒川です」と男性MC
「柳田です」と女性MC
「はじめまして、RINです」
「その衣装トークでいじって良いですか?」
「はい。お願いします」
黒川と柳田がステージに上がった。
「柳田さん、今日はねスーパーアイドルがね」
「そうなんですよ。可愛い衣装着ててね」
「午前中に一生懸命フライヤー配っててね。皆さんいただきましたか?」
貰ったとの声が飛び交う中、RINちゃんコールが始まった。
「黒川さん、そろそろ登場してもらいましょうか?」
「そうだね。スーパーアイドルRIN~~~」
「こんにちは~」
落ち着いてステージに上がった。
こんにちはと声が飛んだ。
「2Fと3Fのみんな~。こんにちは~」
上階からも返事が帰ってきた。
「RINちゃん、凄い声援だね。ここのみんなと友達?」
「そう。みんな友達だよね?」
首を傾げると、可愛い、友達、RINちゃん、色々な返事が帰ってくる。
「RINちゃんの衣装、おじさん、目のやり場に困るよ。ねえ?」
「コラコラ。黒川さん。変態か~」
「エッチ。あまり見ないで」
RINが恥じらうようにクルッと回り客に背を向けた。
可愛い~、RINちゃん、声援が止まない。
「ごめん、ごめん。今日はデビュー曲も披露と聞いてますが」
「はい。カバー2曲とデビュー曲持って来ました」
「RINちゃん、デビュー曲のタイトルは?」
「はい。挿れてです。最後に歌わせていただきます」
「意味深なタイトルですね。おじさん...」
柳田が黒川の頭を叩いた。
会場に笑いが響く。
「RINちゃん、変態おじさんは置いといて、曲いっちゃおう」
MCが下がった。
RINがマイクを持って俯くと爆音が会場に鳴る。
スイッチが入ったRIN
客も知ってるアニソン
このごろはや...
上に突き上げるような高温で歌い出すと、歓声がおおきくなった。
それ以上に、エロチックなダンスで魅力させている。
内田はカバーの完成度に驚いていた。
東海林を見ると頷いている。
2曲目になる。
2つの胸の~...
衿元に手を掛けて脱ぎそうな勢いだ。
デビュー曲 挿れて
熱い身体...
捉え方によっては犯してに聞こえそうな曲に、床に座ったりしながらダンスしてる。
見えそうで見えないドレスの中。
3曲終わるとMCが出てきた。
「なになにRINちゃん、トークと全然違うじゃん」
「ねえ。おとなしげだなって思ったら、凄い声でしたね。みんな観た?RINちゃん、ハイヒールなんだよ。何cmなの?」
「15cmです」
おとなしくなった。
「15cmって歩くだけでも大変なのよ。黒川さん?」
頭を叩いた。
「見えそうなんだけど」
「この変態。スーパーアイドルRINちゃんでした」
「RINでした。最後まで聴いてくださってありがとうございました」
RINがステージから降りるとMCも降りた。
「黒川さん、すみません」
柳田が謝っている。
「良いですよ。盛り上がったでしょ。RINちゃん、凄いね。さすがスーパーアイドルだ。歌唱力だけでも、ダンスだけでもやっていけそうなのにその衣装はヤラれちゃう」
「ありがとうございます」
前田が入ってきた。
「ありがとうございました」
「前田さん、凄い子育ててるね」
「イエイエ」
「ねえ。でも見えそうよ」
衿元を引っ張った柳田。
柳田から乳首が見えた。
「ご...ごめんなさい」
「柳田さん、大丈夫です」
「えっ。柳田見たのか?」
次のアイドル達が入ってきた。
「じゃあ、16:00物販だから。時間までフリーで」
「わかりました」
前田と退室した。
「柳田見たのか?」
「うん。見えちゃった」
「コイツ」
悔しがるように柳田の頭を叩いた。
退室したRINは写真を求められたり、サインを求められた。
前田が16:00の物販でと説明している。
「みんな~。物販来てね」
前田達に保護されながらロケバスに戻った。
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