(レポート)
Y市郊外の内科医院に勤める恵子は、その日職場からの帰宅が遅くなり、近道をするため雑木林を
通る道を歩いていた。恵子は以前Y市の総合病院に勤めていたが、この春から個人の医院で働くようになった。
地方の内科医院だったから患者は近隣の年寄りが多かったが、朝から夕方遅くまで患者が大勢通院していた。
疲れた恵子の足元はペンライトの灯りだけが頼りだったが、歩きなれた道だったからあまり不安を感じては
いなかった。一人住まいのアパートに帰宅すればすぐにシャワーを浴びて、遅い夕食を食べるつもりだった。
道脇の林に一台の軽トラが止めてあるのに気が付いた。その中に人影はなく、横を恵子は通り過ぎようとした。
突然、車の後ろから二人の男が飛び出し、恵子のからだを地面に押し倒した。恵子は悲鳴をあげて抵抗したが、
すぐさま口にテープを貼られて声を出せなくされてしまった。男たちは恵子をロープで縛りあげ目隠しをすると、
軽トラの荷台に乗せて上から毛布をかぶせ連れ去ったのだった。身動きができない状態のまま、固い荷台の上で
恵子は恐怖にからだを振るわせていた。4、5時間ほど経過しただろうか、車が停まりエンジンが切られ、
男たちが車から降りてきた。荷台から恵子のからだを軽々と持ち上げ、家の中に運び入れたのだった。
さらに家の二階に運ぶと目隠しが外された。そこは12畳ほどの広さのフローリングの部屋だった。
「ここがお前の新しいすみかだぜ。」
男の一人が呟いた。
「この家は山奥の一軒家だ。周りには誰も住んじゃいない。大声を出しても誰も助けに来ないから、無駄な
ことはよしな。それににこの部屋は防音構造だしな。」
部屋の壁には一つだけ窓があったが、開かない構造の鋼鉄線入りの曇りガラスの窓で、暗闇に外の鉄格子が
透けて見えていた。
ようやく男が恵子の口のテープを剥がした。恵の顔は青ざめて唇が恐怖で震えていた。
「何でこんなことを・・・・」
「覚えてないだろうが、お前が産婦人科で働いていた時のことさ。兄貴の嫁がもうすぐ出産という時にころんで
具合が悪くなりやがった。夜中にお前が務めていた病院に電話したら、事務員のやつが夜勤をしていたお前に
電話をつなぎやがった。そしたらお前が、今夜はここは救急当番じゃないから、他の病院に行けと言いやがった。
救急車を呼んで運ばれた先が藪医者の病院で、しかも酒に酔っていやがった。おかげで、兄貴の嫁もお腹の子も
お陀仏よ。どうだ、少しは思い出したか。」
「覚えているわよ。ちがう、あれはそう言えと婦長に言われて・・・」
「今となってはどうだっていいんだよ。ただし、おまえにはきっちり返してもらうぜ。」
男二人は天井からぶら下げた滑車の鎖に繋いで、ロープでぐるぐる巻きにした恵子のからだを空中に吊るしあげた。
「いやー、やめてー! 何するのー」
男のひとりが、宙づりのからだを揺らせて激しく暴れる恵子のデニムパンツをハサミで切り裂いた。
「へへ、おまえには俺たちの子供を産んでもらうぜ。今夜からお前の子宮に種付けだよ」
男が恵子の胸元の衣服をハサミで切り裂き、豊満な乳房を露出させると、青く髭の生えた顔を擦り付けてきた。
「兄ちゃん、若い女の肌はいい匂いがするな。おっ、こいつ、大きめの乳首だぜ。」
指先で男が恵子の乳首を軽く弾くと、うめき声をあげながら恵子は大きくうねらせて抵抗した。だが、
宙吊りにされた恵子のからだは空しく揺れるだけで、ロープの束縛から逃れることはできなかった。
何をしてもこの状況から逃れることはできないという絶望的な気持ちに、恵子は陥りはじめていた。
兄らしき男がズボンを下すと、勃起した肉棒に唾液をぬりつけて恵子の股間に押し付けた。
濡れていない恵子の女陰は頑なに男の肉棒を拒むかに見えたが、ある瞬間にヌルリと肉棒を呑み込んだ。
いやあ、と恵子が悲鳴をあげた。男は優越の笑みを浮かべながら、腰をゆっくり動かしピストンを始めた。
いっぽうで弟は恵子の乳房を揉んだり、乳首を舐めたりしていた。恵子は口惜しさに閉じた目から涙を流していた。
「兄ちゃん、こいつの乳首が立ってきたぜ。」
「そうだな、あそこもぬめってきたみたいだ・・・・気持ちがいいぜ。」
恵子は「違う」と言いたげに首を左右に振った。女としての自分の肉体が、この無残な状況にもかかわらず、
男の仕業に反応していることが受け入れられなかった。
「俺にもさせてくれよ。」股間の膨らんだ弟がたまらず言った。
「まだだ、もうちょっとだ。」
その言葉を聞いて、恵子は「いやー」とさらに大声で悲鳴を上げた。だが男はかまわずピストンを続けた。
やがて男の腰の動きが速くなってきた。男は腰を振りながら呆けた表情で「ああー」と声を上げ始めた。
一瞬、男の動きがピタリと止まりブルブルと肩を震わせた。恵子は体内で男の生あたたかい精がほとばし出るの
を感じた。恥ずかしいことに恵子は甘い電気のような痺れを下腹部に感じていた。びくびくと男の肉棒が恵子の
体内で射精の歓びに動いていた。恵子の腹部が引きつったように小刻みに痙攣した。恵子の若い肉体が
理不尽な男の受精に勝手に反応しているのだった。男が肉棒を引き抜くと膣口から精液が溢れ出て、ぽたぽたと
床に垂れ落ちた。次は弟の番だった。すぐさま弟は自分の肉棒を恵子の濡れた女陰に突き刺してピストンを始めた。
その頃になると恵子は抵抗する気力を無くしていた。うめき声を小さく漏らしながら、男の動きで吊り下げられた
からだを揺らせていた。目は虚ろで焦点が合っていなかった。弟は怒張した肉棒を容赦なく恵子の股間に
出し入れした。先に放出した兄の精液がメレンゲのように泡立って、男の肉棒を滑りやすくさせていた。
弟の肉棒は長く、そのぶんストロークの大きいピストンの動きで恵子を攻めていた。
再びどうしようもない官能の波が恵子を襲った。それはさっきの波よりも大きかった。一瞬、恵子は眼を閉じ
口を半開きにした。男の亀頭が子宮の入り口に繰り返しあたっていた。そのリズムが恵子の官能の神経を、
弦楽器のようにかき鳴らしていた。一瞬恵子の頭の中が真っ白になり、激しい快感が宙にはじけた。
恵子は今まで感じたことのない強い快感をそのとき感じていた。
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