サトシ
「やっと主役のお目覚めですね。フフッ」
ベットサイドのソファに腰かけ、コーヒーを飲みながら
ずっとりえの姿を眺めていた。
こんなに思い続けた女性が、すぐ傍ににいるだけで幸せだった。
サトシ
「昨夜、君はそのまま深い眠りについたから、お風呂に連れて行って、髪も体の隅々まで綺麗にしてあげましたよ」
男は、ニヤニヤとりえに近づいてきた・・・
りえは広いベッドの上を後ずさりするが
男はりえの左足首掴まえ
自分の方に引きずり
突然りえをお姫様だっこのように抱き抱えた。
りえ
「いやぁ、離してください」
必死に男の腕の中で暴れるが、大柄な男は力で押さえつけ
力ではどうにも敵わない。
男はりえを抱えたまま、部屋から出て階段をおりる。
どこかの高級なホテルような内装やインテリア、
そしてあまりにも広いリビングに向かう・・・
地上2階、地下1階の豪華な別荘は、
天井が高く、吹き抜けになっており、解放的な空間が広がる。
山を切り開いて、広大な敷地に建てられていることから
特に1階は庭に面している部分は、ほとんど大きなガラス張りに
自然と一体になったような空間が広がっていた・・・
有名な建築家が自然美と人工美を融合させて設計したデザイナーズ別荘とでもいうのであろうか、
建物も内装もインテリアもコンセプトのもとすべてが統一されていた。
どこかの高級リゾートのホテル別荘やどこかの美術館のようだった・・・
広いリビングに降りると、大きい全面窓ガラスになっており、
その3面の窓ガラスを全部解放すると
まるで家の中であって外の自然と一体になったかのような美しい空間が広がっていた。
目の前にはきれいに手入れされている芝生が広がり
その周りを囲うように木々立ち並び自然が溢れている。
庭がゴルフコースの一部のような感じだ。
右方向に目をやると、離れがあり屋根が付いた広いウッドデッキが広がり
オープンカフェなどができそうな広いウッドデッキにベンチやハンモックなどが
設置され、どこでも寛げる空間が広がっていた。
そんなどここがどこかも分からないリゾート別荘の
リビングの中央に純白のウェディングドレスに身をまとうりえを下した・・・
そして、りえの前に膝まづき、
手を握って言った。
サトシ
「やっとこの日を迎えられた」
「初めて君と出会ってから、ずっとこの日を夢みていたんだ」
「もう君は僕だけのものだよ。」
「ものすごい奇麗だよ。そして世界で一番可愛い」
りえが身にまとう、何もかもがすべてジャストフィットなサイズ・・・
あまりの気色悪さに・・・
りえは首を横に振り後ずさりをする・・・
サトシ
「どぉ、ドレス喜んでくれた?」
りえは小さく首を横にふる・・・
上品なロングスリープと高級感のある華やかなレース、
シンプルなシルエットに流れるように床に広がるトレーン
まるでお人形さんのようだった。
そんな怯えるりえを
男はいきなり強引に正面から抱きしめた。
サトシ
「すごく可愛いいよ」
「君のことをずっと手に入れたかった。」
「僕だけのものにしたかったんだ」
「やっと、やっと手に入れたんだ」
「だから君も僕の愛にしっかり応えてほしい」
暴れるりえをガッチリ押さえつける・・・
階段を降りてきたこともあり、
男はすでに汗だくだった・・・
気持ち悪いぃぃ・・・
生理的に本当に無理・・・
必死で顔を背け、逃れようとする。
サトシ
「昨日から何その態度・・・」
「ずっと僕を軽蔑した目でみて」
「ずっと僕の言葉を無視して」
「なんでそんな冷めたい感じなの?」
「昨日あんなに僕のチンポで狂ったようにヨガってたじゃん」
りえはさらに顔背ける・・・
改めて見ても気持ち悪い男との昨日のことを思い出し
自己嫌悪に陥る・・・
サトシ
「もっと僕を喜ばしてよ。」
「もっと必死で僕を愛してよ」
「ねっ、僕たちはもうずっと一緒だよ」
「ここで、ちゃんと僕と永遠の愛を誓って」
「分かった?誓ってくれる?」
男はりえの肩をゆすりながら
顔を覗き込んで迫った。
りえは、それでも顔を背け無視をした。
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