・・お父・・さん・・やめて・・。
躯を硬直させたままのコダマが、咽喉の奥から絞り出す声は微かであり掠れていたが、それは紛うことなき叫びであった。
その叫びが男に届いたのだろうか、一瞬だけ少女の躯を縛めている力が緩み、弾みでコダマは尻餅をつく。
脚に力が入らないコダマ。
立ち上がることなぞ不可能であった。
それでも・・。
それでも顔を強張らせた少女は、床に尻をついたまま、左右の手だけで後ろ向きに躯を後退らせる。
怪訝そうな表情を浮かべた男とコダマの間に僅かな距離が生じた。
「・・ノゾミ・・。」
男が手を伸ばす。
伸ばした手、その指先が距離を取ろうとするコダマの膝の辺りに触れた。
思いの外、少女の膝を包む男の手が温かい。
「ひっ!」
だが、限界であった。
息を吸い込むような悲鳴を漏らすと、コダマは男との距離を広げようと更に後退る。
後退ろうとする少女を逃さじと、膝に掛けられていた男の手に力が込められた。
ずるり
コダマの穿いていたパジャマのズボンが、一気に半分近く脱げてしまう。
パジャマの下に下着は着けていない。
結果として下腹部を剥き出しにした少女は、膝の辺りにパジャマのズボンを絡ませた姿で男と対峙する羽目に陥っていた。
コダマは息をすることすら出来ない。
剥き出しの下半身を男、、数分前まで父と呼んでいた男の眼前に晒しているシチュエーション。
しかも、男は正常な精神状態ではないのだ。
亡き妻と生き写しの義娘に対して為された先刻の行為には、明からさまに性的な色合いが含まれていた。
かちゃ・・カチャ・・
金属製の何かが触れ合う音が聞こえる。
男はズボンのベルトを緩めていた。
ベルトを緩め、ズボンを膝まで下ろした男の下半身が露わになった。
男の下腹部から生えた肉の棒が反り返り、天を指している。
男は膝立ちの姿勢から這うようにして、ゆっくりと少女に近付き始めた。
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