常夜灯の下。
ダイニングの中央に置かれた食卓。
そこに手を突いて尻を後ろに突き出した全裸の若い女。
その呼吸は荒い。
呼吸が荒いだけではない。
女は躯をくねらせていた。
くねらせながら躯を屈めたと思うと背を弓なりに反らせる、それの繰り返しだ。
全身から滝のような汗を流している。
汗以外の液体で濡れて光る太腿。
暗がりの中、仄白い裸身が浮き上がっているように見えていた。
女は一人ではなかった。
もう一人。
男だ。
男も全裸である。
全裸の男は理性を失っていた。
理性を失っているにも関わらず、いや、失っているからこそだろうか、その動きには容赦が無かった。
まるで憎んでいるかのように女の躯を責め苛む男。
猛った男根が女を後ろから貫いている。
何度か放った精が、女の性器から溢れ出していた。
それでも男は萎えることが無かった。
むしろ、それまで以上に猛り勃っている。
ぁあァあ・・・・。
女は顔を上向きにしながら吠えたかと思うと、今度は食卓に頬を押し付けて喘ぐ。
自身の手で己れの乳房を揉みしだきながら悦ぶ牝。
男が放った回数以上に女は達していた。
何度、達しても足りない。
酷い仕打ちだと思っていた。
こんな気持ちいいことを教えておきながら、半年も放置する男を責めていた。
女は自分が拒んだことを忘れていた。
何故、拒んだかの理由すら想い出せない。
まだだ。
まだまだ足りない。
女の腰が男の腰の動きを追いかける。
貪欲に追いかけ、貪ろうとする。
もっともっと。
早く。
強く。
激しく。
奥まで。
その時だ。
がちゃり・・。
玄関のドアが開いた
「え・・?」
中学の制服に身を包んだ少女が、その場に立ち尽くしていた。
何処となく荒んだ雰囲気を滲ませた少女。
それでも所詮は中学生だ。
眼前に晒された異様な光景に怖気付いていた。
常夜灯の仄かな光の下、獣のように交わる男女。
光の加減も微妙であった。
真上からの常夜灯の光では、少女の視野に映る光景を正確に視認しきれない。
「・・お・・姉ちゃ・・ん?」
妹が認識出来た眼前の事実。
全裸の男に貫かれている全裸の女。
全裸の女は、紛れもなく姉だ。
それだけだ。
それ以上でも、それ以下でもない。
「あ・・ヒカリ、いや・・。嫌・・。」
貫かれたまま、姉は呟くように懇願する。
姉の頭の中に幾つかの想いが渦巻いていた。
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