勃っている。
射精も出来た。
後は・・・・挿入だ。
挿入して射精が可能であれば・・。
コダマはタオルで口許を拭いながら考えていた。
結合した状態で至る射精。
口唇による刺激による射精。
或いは自慰による射精。
何が違うのだろう。
同じ射精ではないか。
全く分からない。
理解不能だ。
きっと男にとっては違うのだろう。
だが、少なくとも今は思索に耽っている場合ではなかった。
可能であれば父には自慰により欲望を処理して欲しい。
だが、それは父の男性機能が完全に復している場合にのみ可能である。
その場合、父は新たに彼女を作るなり、何なりすることも可能だということになり、家族以外の誰かとの性生活を謳歌すれば良いのだ。
謂わば最も健全な結末と言えよう。
次善の策としては、性器への挿入以外の刺激のみで欲望を処理することである。
だが、亡き妻の面影が必須条件として父の男性機能が正常に機能するのだとしたら、コダマが対応する以外の選択肢は無かった。
しかも、この場合は将来的に父が、実の娘であるヒカリを欲望の対象にし得る可能性を意味する。
・・ダメだ・・。
コダマは暗澹たる気持ちに陥っていた。
やはりコダマ自身が父の性欲を解消する以外の策は思いつかない。
しかも定期的かつ継続的に、だ。
であれば、後はリスクの問題である。
事前に準備をした避妊具。
より自然に性行為を為す為には、避妊具が
無い方が良いに違いない。
不自然な要素は可能な限り排除するに如くは無い筈だ。
だが、確実にリスクは存在する。
リスクを回避する為、少女は恥を忍んで手に入れてきたのだ。
ふと見れば、父の性器は既に萎えていた。
・・・あぁ。もう・・。
いっそ、全く役に立たないのであれば、問題は解決するのだが。
だが、それを言っても始まらない。
「ちょっと待っててね・・。」
全裸のまま立ち上がった少女はトイレに向かう。
小用を済ませ、股間を拭ったトイレットペーパーに経血の徴は僅かだ。
いずれにせよ、昨夜、父は大量の子種を放っているのだ。
それに少なくとも後一度は、父を昂らせ射精に至らせることが可能なのか確認する必要がある。
トイレから出たコダマは、口を濯ぎながら考える。
どうせ、穢されてしまったのだ。
今更、清純ぶることに意味はない。
少なくとも暫くの間、この爛れた禁断の関係を継続しなければならないのだ。
少女の脳裏を過ぎる想い。
今迄も我慢してきたのだ。
家族に於ける異分子として。
ならば・・。
ならば、この関係から生じる僅かな余禄、、女としてこの状況を愉しむことに何の問題があるというのだろうか。
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