指で掬った淫らな汁。
股間で厚みを増した肉の芽に塗り込めるように少女の指先が蠢めく。
くちゅ・・・
脚の付け根から漏れる湿った音。
同時にじんじんするような痺れが生じる。
躯が溶けてしまいそうで怖ろしい。
かはっ・・。
まるで咳き込むかのようにコダマは息を吐く。
同時に日々刻々と自分の躯が、淫らな成長を遂げつつあることを自覚していた。
先週には、或いは昨日は耐えられなかった痛みにも似た感覚を今週には、今日は味わうことが、いや、愉しむことが出来ているのだ。
あたかも幼子が成長するに従って、大人の味覚、、辛味や苦味、、に眼醒めていくかのように。
これを成長と言わずして何を成長と言えというのだろう。
・・どんどんエロくなってる・・。
それは自転車が走り出してから、ブレーキの調子に不安を覚えるようなものだ。
或いは・・ブレーキの効きが悪いことを知りながら、それでも自転車に乗って走り出してしまうような。
だが、既に自転車に乗る愉しさの虜になってしまったのだ。
既に少女は自分の裡に潜む仄暗い欲望に気付いてしまったのだ。
知らなかった頃に戻ることは出来ない。
いずれにせよ、秘裂から滲み出す愛液が徐々にその粘度と匂いを濃くしているのは事実だ。
その事実は、否が応にも少女を昂らせる。
・・こつ・・コツこつ・・・こツ・・
その時である。
静寂の中、聴き覚えのある、、だが不規則な靴音がコダマの耳に届いた。
お父さんだ・・。
幾らか腹立たしい想いとともに手を止めた少女。
・・いいところなのに・・。
不規則な足音は、彼が素面から程遠い状態であることを示している。
恐らくは蛇行しながら歩いているのだろう。
慌てて傍に用意してあったティッシュペーパーに手を伸ばすと、コダマは続けざまに数枚を手にして股間を拭う。
拭い終えたティッシュペーパーを丸めて屑篭に放り込めば、次は身繕いだ。
・・浸み出したら・・汚しちゃう・・。
僅かに躊躇った少女は、下着を穿かずに直接、パジャマのズボンのみに脚を通す。
同時に玄関の前で足音が止まった。
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