沈黙が支配するマンションの一室。
先に口を開いたのは少女であった。
「・・どうすれば・・いいの・・?」
全裸で向かい合って床に座る二人。
当然の如く男の性器は萎えている。
腕で躯を隠すようにして俯向く少女。
その躯には、昨夜の狼藉の痕が残されていた。
その痕を刻んだのは男自身であった。
男は伏して謝りたかった。
だが、今更、償うことは出来ない。
自分は鬼畜だ。
亡き妻の身代わりに娘を凌辱したのだ。
ならば鬼畜に出来ることは、鬼畜が為すべきことは他に無かった。
少女を犯し、凌辱するしかない。
最低の存在になるしかなかった。
或いは、それだけが娘に対する償いなのかもしれなかった。
「・・ここに・・おいで・・。」
床の上、胡座をかいて座った男は、それでも戸惑い、躊躇う少女を引き寄せ、膝の中に座らせる。
男の身体の前面に背中を預けるようにして座る全裸の少女。
少女の骨張った硬い尻が、男の萎えた性器を圧迫していた。
・・痛かったら、言うんだよ・・?
そう言おうとして男は口を噤む。
今更、善人ぶっても父親面をしても全く意味はなさない。
偽善でしかないのだ。
膝の中、少女の躯は驚く程、華奢で薄い。
触れたら壊れてしまうのではないか。
男は不意に昔、、それから十年以上、経過していた、、初めて娘が、膝の上に座ってくれたことを想い出す。
含羞みながら膝の上に座った女の子は、男を見上げながら振り返って照れ笑いをした。
どこで何が狂ってしまったのだろう。
いや、狂っているのは自分自身である。
男は覚悟を決めた。
男が見下ろした先には、髪から覗く少女の細い首筋があった。
男は左右の手を娘の肩に添え、抜けるように白い首筋を唇で触れた。
唇が触れた瞬間、その身を硬く縮める少女。
産毛の生えた首筋から、髪の生え際にかけて男の舌が這う。
身を縮めた少女は、呼吸すら忘れたかのようであった。
首筋から移動した男の舌が、少女の耳朶に触れた。
耳朶に触れた舌が、ゆっくりと端から端までを舐ぶる。
くっ・・
少女が思い出したように息を漏らす。
まるで何かに耐えるかのような吐息。
無理も無かった。
乙女心を引き裂かれ、花であれば蕾のまま、毟り取られ踏み躙られたのだ。
恨み骨髄とは、このことであろう。
だが、もはや男は躊躇しない。
自分が堕ちること以外で少女に償うことは出来ないのだから。
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