「コツ・・みたいなものかもね。」
「コツ?」
ようやく呼吸が整った二人が、仰向けに並んで天井を見上げている時であった。
自転車の練習のようなものではないか、と妻は言う。
いくら練習しても、ダメな間はダメ。
だが、一度、コツを掴んでしまえば、それまで出来なかったことがウソのように容易くなるアレだ。
「コツ、掴めた?」
そう言って夫の顔を覗きこむ妻。
「・・分からない・・。」
自信無げに呟く夫。
くすり
悪戯っぽく笑った妻は、あっけらかんと返す。
「試してみよっか?」
言うが早いか、妻は起き上がり夫の下腹部に顔を埋ずめた。
妻の唇が、舌が、夫の脚の付け根から這い始める。
妻の髪がサラサラと夫の肌に触れ、くすぐったい。
あ。
小さく叫ぶ妻。
二人の心配は杞憂に終わる。
妻の手に優しく握られた夫の肉棒は、逞しく屹立していた。
片手で髪を掻き上げながら妻は夫自身を咥え、その怒張を味わうように頬張る。
妻の口の中、唾液を絡ませた舌がペニスを這う。
その先端から始まり、亀頭部を隈なく舐め終わると竿の部分に舌を絡めていく。
無言のまま妻は身体の向きを変え、その脚で夫の顔を跨いだ。
夫の顔の真上には、妻の股間が晒されている。
その股間は、夫の顔を跨いでいる為、秘裂が広げられていた。
夫は妻の尻に左右から手を回すと、尻の肉を鷲掴みにして位置を調整する。
調整しながら伸ばした夫の舌が、妻の秘裂を這い始めた。
あふっ・・
妻が喘ぐ。
妻を喘がしているのは、自分自身なのだ。
その想いは、夫を更に昂らせる。
更に妻を昂ぶらせたい。
その為に為すべきこと。
夫は唇を大きく広げ、妻の秘裂全体をすっぽりと唇で覆う。
すっぽりと覆われた肉の谷間全体を夫は唇で吸引する。
堪まらず、妻は躯を弓なりに反らす。
反らすたびに妻は喘ぎ、喘ぎながらも唇を近付けるのだが、その都度、吸引され甘く喘ぐ、その繰り返しだ。
・・意地悪ぅ・・。
喘ぎながら拗ねてみせる妻が、可愛いくて仕方がない。
拗ねている顔を見たい。
もっと意地悪なことをしてやりたい。
そう思った男は、軽く妻の尻をタップした。
訝しげな表情を浮かべ、振り返る妻。
やや乱暴だが妻の躯を布団の上で転がして仰向けにした。
驚いた妻は、唇を尖がらせて何かを言おうとしたが、その何かを口にすることは出来なかった。
夫の手で左右に脚を開かれた妻は、羞らいのあまり、手で顔を覆う。
点灯したままの照明。
その下に己れの秘部が開かれているのだ。
「ぁ。イヤ・・見ちゃダメ・・。」
そう言いながらも妻は脚を閉じようとしない。
期待しているのだ。
そう確信した夫は、妻の股間に顔を埋ずめた。
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