「い・・嫌ァぁ・・。」
最後の抵抗を試みる少女。
だが、その声はか細く、そして掠れていた。
コダマは躯に覆い被さった男を押し退けようと全身の力を腕に込める。
ささやかな、ささやかに過ぎる抵抗。
しかし、その抵抗は男の力に及ぶものではなかった。
下腹部の最深部に達した男根が膨らみ、ひと回り容積を増す。
「ひぎっ!」
それは必然であると同時に突然であった。
男根の先端が少女の未だ熟さぬ内部生殖器官の入り口に押し付けられる。
コダマは己れの子宮、その入り口に男のペニスを無造作に突き刺されたような感覚に襲われていた。
・・どくん・・
水圧の高いホースから叩きつけるように放たれた『何か』。
その『何か』が何であるかは考えたくもなかった。
どくん・・どくどくん・・・
脈動のリズムに合わせ、少女の胎内に注ぎ込まれる大量の子種。
ぁあ・・。
純潔を散らされた。
それはコダマにとって、躯だけではなく乙女心を蹂躙される行為であった。
いつか・・自分も恋をするだろう・・。
或いは結婚には至らぬかもしれないが、躯を許しても良いと思える相手に出会ったら。
その時こそ・・。
初体験に対し、そんな夢想を抱いていた少女らしい憧れは完膚無きまでに踏み躙られていた。
これが見知らぬ男に襲われたのであれば、まだ救いはあったかもしれない。
だが、違うのだ。
家族であり保護者であり、そして十年以上に渡り『父』と呼び慕い、娘として愛されていた筈の男に襲われたのだ。
しかも、その男は最愛の妹の実父なのだ。
その絶望の深さのあまり、少女は泣くことすら出来なかった。
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