薬をもらってからはしばらく入れるタイミングと言うか、酒を飲むタイミングがなかった
すると久しぶりに実家の両親から
「今度遊びに行く。孫とホテルに泊まる」
と連絡があった
きてる!今の俺はきてる!
ついこの間まで後悔の念に囚われていたのに
セックスができると思うと子どもの様にテンションが上がった
……そう、私は単純な男なのだった……
両親が来る日
私は自分と奈緒用の缶のカクテルを買っておいた
両親が来て子ども達はおおはしゃぎ
しかも泊まれるとわかっているのでテンションも高い
早々と昼前から両親は子ども達を連れて出ていってしまった
自分の子どもより孫が可愛いらしい
なんとも切なさを感じた
よし!気持ちを切り替えよう!
昼飯に酒を飲もう!
うまくいくか?否か?
学『久々に二人きりだから酒でも飲むか♪』
奈緒『まだお昼よw』
学『滅多にないからええやんw』
奈緒『子ども達もいないしのんびりできるからいっか♪』
おお!のってきた!
昼飯は昨夜の残り物で十分
勿論缶カクテルも準備
学奈緒『かんぱ~い♪』
さあ、いつ入れるタイミングが来るのか
気が気ではない
奈緒『聞いてるの?』
学『え!?ああ、聞いてるよ』
奈緒『嘘ばっか、何か悩みでもあんの?』
学『ないないw久しぶりやな~と思ってw』
奈緒『そうだね~♪新婚みたいだね♪』
こんな可愛い事言うのよね~
武志夫婦ならこの後事におよぶのだろうが、うちは違う
誘っても断られる
自業自得なのだが…
そして、ついにチャンスが訪れる!
奈緒『ちょっとトイレ』
学『ごゆっくり♪』
ゴクン……ついにきた
奈緒がトイレに入った瞬間、ポケットに入れていた粉末の睡眠薬を缶に入れる
溶ける様に軽く回す
入れてしまった……入れてしまったぞ
夫婦でもこれは犯罪だ
そんな事はわかっている
だが、もう止められないんだ
奈緒がトイレから戻ってきた
奈緒『そう言えば前に武志くんと何の話してたの?』
学『え?』
興奮状態の私
ここは下ネタ混じりで話して奈緒の気分も上げておこう♪
って、上がるのか?
学『なんか最近美樹ちゃんが激しいらしいよ』
奈緒『何が』
学『何がってwエッチだよw最近やたらと誘ってくるんやてw』
奈緒『そうなんだ~前に美樹ちゃんからラインあったよ…あっ』
学『え?何てあったの?ライン見せて』
奈緒『ダメダメ!プライバシーの侵害です!』
学『じゃあ何てラインあったん?』
奈緒『言えないよ~秘密なんだから』
学(知ってるよ♪)
奈緒『何?』
学『いやいやwでさ、毎日誘われるんだとよ』
奈緒『へ~良かったね』
学『なんで?』
奈緒『あっ…いや…その』
つくづく奈緒はわかりやすい…天然なんだな~ww
学『武志から誘われないって感じのラインか?』
奈緒『……ま、まあ』
学『そっか~羨ましい悩みだな~w』
奈緒『どういう意味よ~』
学『うちは奈緒から誘ってくる事なんてないからさ』
奈緒『当たりじゃん、もう子どもはいらないもん』
学『奈緒は性欲ないのか?』
奈緒『ありません』
学『オナニーもしないのか?』
奈緒『何言ってんの?あるわけないじゃん』
照れからなのか酒を飲むペースが上がっている
これは使える♪
学『ないのか~武志はほぼ毎晩で大変やってさ』
奈緒『ふ~ん、でもエッチだけが夫婦じゃないしね』
学『何で奈緒はエッチしたくないの?』
奈緒『知りません!』
グビグビと酒を飲む
いいぞいいぞ♪
学『エッチは気持ちいいぞ♪』
奈緒『そんなに気持ちいいかな~私にはわかんないわ』
すみません……自爆してしまった
奈緒『ぷは~、久しぶりに一缶空けちゃった』
学『珍しいね♪甘いお酒だからかな?』
奈緒『かもね♪』
昼飯を終え片付ける
食器を洗うのは私の仕事だ
学『ソファーに座ってのんびりしときなよ』
奈緒『いつもありがとうね♪』
何もしない旦那なら、急にこんな優しい言葉をかけたら怪しまれるだろうが、うちはいつもの事なので怪しまれない
ソファーに座る奈緒をチラチラ見ながら食器を洗う
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