「わぁ、うれしい!ありがとうございます」
「・・・おとうさん」
そういって恥ずかしそうにわらった。
こちらも「ないだい? 優子?」
と調子を合わせると、「おとうさん、肩こってない?
優子、おとうさんの肩もんであげる」
そう言って、私の後ろに回り肩をもみ始めた。
細い指が私の肩を、これまた柔い力でもみ始めた。
これでは、こそばゆいだけだ。
「すごいーい、おとうさんの肩、カチカチ」と優子は驚いた。
「そうだろ? おとうさんは毎日、こうして一生懸命働いてるんだぞ」
「おとうさん、今日はサービスするね」
最初なんのことか分からなかったが、すぐにそれは理解できた。
優子は自分の胸を俺の背中に押し付けるでもなく、
自然に触れる感じで、私に胸の感触を与えてきた。
「優子気持ちいいよ、優子はおとうさんの気持ちがわかるんだね」
「え?だっておとうさんの子だもん。それに私もう子供じゃないよ」と
また私の勝手な脳内変換をさせるようなことを言ってきた。
多忙な毎日の疲れが一瞬で至福の時に変わった瞬間であった。
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