第八部
私はすかさず細かく砕いた睡眠薬を取り出す
(お酒に入れても大丈夫かな?)
サラサラサラ…
絵美のカクテルの中に投入
軽く回して元の位置へ
絵美が戻ってきた
「それでさ~」
続きの話をしだしたが、もうそれどころではない
『へ~』『そっか』
等と空返事…
グビッ
一口飲んだ!
でも一口ぐらいでは効くわけもない
『さっきそれ飲んだけど飲みやすくて美味しいね♪』
「そうそう♪甘くて飲みやすいの♪」
グビグビ
(いいぞ!その調子だ!)
取り敢えず空っぽにさせなければ
「グビグビ…あれ?なんか舌にあたった」
(!?)
『どうした?』
「あっ果肉かな?」
(セーフ…)
『沈殿してたのかな? 』
「そうかもね♪グビグビ」
危ない危ない…細かく砕いたつもりが、もしかしたら溶けきらず残っていたのか?
「プハァー久しぶりに1缶あけたわ♪」
(飲みきった~!!!)
『二人で飲むの久しぶりだからね♪』
「そうね♪付き合ってた時や新婚の時は飲んでたね♪」
『懐かしいな~(笑)』
内心はドキドキだ
遥さんが『即効性がある』と言っていたがどれくらいかな?
5分…10分…15分
長い、いつもならすぐたつ時間がこうまで長く感じるものなのか
「ふぁ~…久しぶりに飲んだから酔っ払っちゃったかな?(笑)」
『眠くなっちゃった?』
「…うん…ふぁ~」
(きたか!!)
時計の針はまだ8時……ガッツリ行こう♪
効果は一粒一時間~二時間と言っていたな~
二粒いったから四時間ぐらい大丈夫かな?
「ダメだ~ちょっと横になる~」
『はいはい♪』
ついに絵美はリビングで横になった!
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