書き込みありがとうございます
つたない文章に付き合って頂きありがとうございます
第二部
遥さんはおもむろに鞄から名刺を取り出した
『精神科医 松本遥』
(精神科医?医者?)
『私精神科医をしている松本遥といいます。近年セックスレスのご夫妻が増えており、少しでも救いの手を出せればと思いあのような書き込みをしております』
『……はい』
事態がよく飲み込めず曖昧な返事をしてしまった
『やはり、男性だけでなく女性もレスのお悩みで来院されますが、皆さん睡眠薬で眠らせようとお考えです。しかし、それは犯罪行為なので勿論出す事はありません』
『はぁ』
『ですが、悩みを抱える事は精神的にいいわけがありません。そういった意味も含めてこのような事をしています』
(この人は何を言っているんだろう?)
『先生のおっしゃってる事はわかるのですが、医者がそういう事をしてはいけないのでは?』
『勿論です。なのでこうしてお話をしてからにしております』
『…なるほど…』
よくわからないが取り敢えず話をしてみよう
『何をお話したらいいのでしょう?』
『まずは免許証を見せて貴方を証明してください』
『わかりました……これです』
『前田敦士さん…42歳…なるほどわかりました。睡眠薬がほしい理由をもう一度お話下さい』
私はここ10年の思いの丈を遥さんにぶつけた
『奥様は専業主婦であり、敦士さんは働きながらも色々と家庭の事をこなしている。しかし、奥様は何もしてくれない…と』
遥さんは話ながらメモをとる
『今までの敦士さんのセックスに問題はありませんでしたか?』
『問題ですか?愛撫もしっかりし、自分がイク前には必ず嫁をイカせてからイッていました。勿論終わった後のスキンシップもしっかりしておりました』
『特に敦士さんに問題はないと言う事ですね』
『そうだと思います』
『なるほど。やはりお子さんを出産されてからのセックスレスと言う事ですね』
『そうです。子どもを産んでから断られてばかりで、お恥ずかしい話自慰ばかりしています』
小一時間程話をし、その間遥さんはずっとメモをとっていた
『敦士さんの思いはわかりました。睡眠薬をお渡ししましょう』
『本当ですか!』
『ただし、これは犯罪行為という事をお忘れなく。それと奥様にバレても私は一切の責任はおいませんのでご了承を』
『も・勿論です。ありがとうございます』
『では、お金を』
私は提示されていたお金を渡し、代わりに小さい封筒を受け取った
『中に飲ませ方や注意事項が入ってるのでよく読んでから使用してください』
『わかりました。ありがとうございます』
話終えると遥さんは店を出ていき、わからないが会計を済ませ近場のネットカフェで時間を潰す事にした
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