「んっ」
亜希から漏れたその声を周囲は聞き漏らさない。
「コイツ、喘いでんだけど。」
「うわ、ビッチじゃん。」
「ウチら、他人の事言えるっけ?」
ドッと起きる笑い声は亜希と周囲との温度差を際立たせた。自身でも耳まで真っ赤になるのがわかる。
「あなたたち、あまり亜希さんの自主性を奪っては駄目よ。自分から進んで行動してもらわなくちゃね。」
もう香織の中にさしたる怒りはない。自ら作り出した雰囲気に自身が呑まれ、亜希に羞恥を与え、場を盛り上げることのみが目的となっている。
「まずは下着を外してもらいましょう。彼女はサークルの仲間ですもの。やってくれるに決まってるわ。そうよね?」
正常な判断を奪われた亜希に、断る事は出来ない。半分以上外れていたブラジャーを、前にスッと落とす。蹂躙されていた薄茶色の乳首が小指の先ほどの大きさを露わにし、周囲から歓喜にも似た声が飛ぶ。咄嗟に腕をクロスさせ、多数の視線から先端を守る。
これで終わる、そう思ったのも束の間、香織の一言に亜希は耳を疑った。
「あら?まだ1枚残ってるわよね?」
残っている1枚、ピンクのショーツにその矛先は向かったのである。これを脱ぐという行為は本来、プライベートスペースでのみ行う事である。しかし、先程数人に押さえつけられ、胸を揉まれた事で亜希からは抵抗する気力が失われていた。
何かに操られるように、亜希は自分のショーツに指をかけ、降ろし始めた。
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