タカハシ家の人々 希美編 陵辱される人妻
◎やけぼっくいは燃えやすい
タカハシ氏は四十九歳、某中堅企業の中間管理職を務めている。妻の希美は四十三歳。もともとは細身だったが、年齢とともにやや脂が乗りだしたら肌に張りとうるおいが出て、初対面の人はたいがい三十代半ばに見えるという。
息子の宏海は高三で、医学部目指して毎日深夜まで猛勉強中。小五の娘結衣はやたら色気づいてきて、エッチに興味津々だ。そのため希美は「妙な物音とか声を子供に聞かれたらどうするの」と、ここのところずっとタカハシ氏の求めを拒み続けている。実はタカハシ氏は二十代の部下と不倫中で、性的な面では妻に拒まれてもさほど不自由は感じていない。定期的に妻を求めるのは、浮気がばれないためのポーズ、隠ぺい工作の面もあった。
この夏、タカハシ氏の夏休みは水曜から火曜までの七日間だ。だが四日目まで息子の泊まり込み受験対策セミナーと日程が重なる上、参加は任意だが、最終日には親子面談がある。加えて夏休み初日は、妻の希美にとっても、長年続けている日本舞踊の稽古日で、しかも発表会前の大事なリハーサルだという。日程的に遠出はままならないので、タカハシ氏は考えた挙句、夏休み二日目から夫婦と娘の三人で実家へ車で帰省し、息子はセミナー後に実家へ直行する案を出した。祖父母に猫かわいがりされている結衣は大賛成だが、タカハシ氏の父母とはあまりうまくいっていない希美は気が乗らない様子だ。
そこへ希美の高校時代の友人から、木金の日程で一泊二日の温泉旅行の誘いがかかり、妻はなつかしい仲間と積もる話をするために、ぜひ行きたいと強く頼み込んでくる。実家を敬遠したい気持ちがそういわせているのは明瞭だが、自身が浮気しているうしろめたさもあって、タカハシ氏は妻の旅行を認めることにした。希美が温泉から帰った翌日の親子面談にも出席すれば、帰省は実質二日間だけ。これなら希美も不満は言いにくい。帰省を楽しみにしている結衣だけは、夏休み初日にタカハシ氏が車で送り届け、自分はとんぼ返りすることにした。
タカハシ氏としても、帰省期間を短縮すれば嫁と姑の冷戦の真ん中でおろおろしたり、希美につきまとう父親や兄たちに不快感を感じる時間が減るわけで、内心では大歓迎だ。
木曜の朝、温泉旅行に出発する希美は、結婚前から持っていた、ひざ丈の白のワンピースを着ていた。流行に左右されにくい定番とはいえ、二十五年も前の服をわざわざ選んだのは、体形が当時と変わっていないのを友人に自慢したいからだろうかと、タカハシ氏は妻のミエと女心を邪推した。希美を駅まで送ったタカハシ氏、車を降りた妻が夏の強い日差しにさらされると、ワンピの下のピンクのブラとパンティーが透けて見えるのが気になったものの、希美が手を振って駅舎に消えると、さっそく浮気相手の部下にラインし、今夜は自分一人の自宅に呼びつけた。もちろん、夫婦のベッドで不倫セックスする背徳感を堪能する気だ。
タカハシ氏は妻が女友達と旅行するのだと勝手に思っていたが、電車の中、希美の隣に座ったのは元カレの縢井だった。縢井は希美が処女を捧げた相手でもある。お互い、旅行に何か思い出の品を持参しようと約束したので、当時縢井が一番好んだ白のワンピースを取り出したのだ。二度の出産を経験して、正直、胸と腰回りはややきつくなっている。
希美は高一の時、バイト先で大学三年だった縢井と知り合った。縢井は「家まで送る」と希美をクルマに乗せ、公園の駐車場で処女を奪った。強引な男に弱い希美は、そのまま縢井と付き合い始め、結婚も夢見ていた。しかし、大学卒業後、縢井は郷里の会社に就職して、遠距離恋愛になってしまった。これまでのようには恋人に会えなくなった希美の寂しさに付け込んだのが、縢井の先輩や悪友たちだ。恋人の近況を教えると嘘をついて、希美を呼び出しては弄び始めた。希美が3Pを初めて経験したのもこのころだ。もちろん、卑劣な男たちが希美を嬲り尽くしたのだ。希美はその負い目から縢井との連絡が途絶えがちになって、やがて二人の恋は終焉を迎えた。そのあたりの裏事情を知らない縢井は、単純に遠距離恋愛の難しさだと受け止めていた。縢井にはすでにセフレが複数いたので、別れの衝撃も小さかったのだ。
それが先日、急な雨を避けて希美が喫茶店に飛び込むと、窓際のボックス席に縢井が座っていた。聞けば、仕事上の失敗でこちらの営業所に左遷され、単身赴任してきたのだという。このときは通り雨が止むまでの、十五分ほどしか話せなかったが、連絡先を交換し、十日ほど後にファミレスで昼食をともにした。懐かしさに同情が加わって、やけぼっくいに火が付くまで時間はかからなかった。
三分の一ぐらいしか座席が埋まっていない車中、ほとんどの客は居眠りしている。縢井は大胆にも希美のワンピのボタンを外して下着に手を入れてくる。「お前は昔、これが大好きだったな」とミニローターを見せられ、女子高生のころのように身体中をキスされながら乳首や秘所をなぶられた。自分の弱点をピンポイントで攻める男の巧みな愛撫に、上着のワンピに染みができるほどに希美のあそこは濡れ、何度か軽くイカされもした。
旅館に着くと案内の仲居が部屋を出たか出ないうちに、ワンピの裾をめくられ、小さなピンクのパンティーを脱がされて、そのまま犬の格好で挿入された。二十五年ぶりの感触と、あのときよりも絶妙な味わいを増した締め付けに、縢井は突き上げの激しさを加速させ、希美の子宮がタプタプいうぐらい、大量の精液を中出しした。
その後も縢井のちんぽは興奮しっぱなし。日暮れにはまだ間がある明るい時間なのに、客室に併設された露天風呂で、お湯をじゃぶじゃぶ揺らしながらもう一発。ここでふとわれに返った希美が、きょうは危険日だから避妊具を使ってほしいと伝えた。これは、縢井にとっては希美を再び自分だけの女に堕とす好機でしかない。「おれの子供を産んでくれ」「おれも離婚するからお前も旦那と別れて、二人で子供を育てよう」と縢井は逆に燃え上がってしまった。
本当は食事のあと、花火を見に外出する予定だったが、欲望に火が付いた男が強引に浴衣を脱がしにかかったので、妊娠を恐れた希美は「前はもう十分だから、今度はこっちに入れて」とアヌスを差し出し、夫より大きなものをお尻の穴で飲み込んだ。縢井はちんぽを輪ゴムのように絞め付ける肛門括約筋を味わいながら、「旦那に開発されたのか。お前、すげぇ女になったんだなぁ」とささやいて希美を恥ずかしがらせた。
縢井が希美に仕込んだのはフェラチオまでで、希美のアナルを味わうのは初めてだった。希美の尻穴を開通させたのは、OL時代に秘書として仕えた社長だ。希美のマゾ気質を一気に開花させた社長は、今でも年に数回、おしのびで希美の自宅を訪ね、茶の間や夫婦の寝室で希美の肛門を犯していく。「前の穴はいろんな男に使わせているようだが、こっちはおれ専用だぞ」。希美を抱くたびに、社長は口癖のように繰り返していくが、スケベなタカハシ氏が快楽の穴を見逃すはずがなく、新婚当初からときどき味わっている。
何度かの連続放出で、さすがに落ち着きを取り戻した縢井と、焼酎をやりとりしながらカラオケに興じていると、スマホに夫からの着信が。いささか酔った調子で、まず日中、連絡しても出なかったのはなぜかと聞いた後、答えを待たずに「明日は予定通り五時に駅に迎えに行けばいいのか」。疑っているわけではないようだ。「他の客にナンパされてもついていくなよ」という一方で「おばさんグループに手を出す奴はいないか」とガハハと笑って「まぁ楽しんでこい」と通話を終えた。背後でかすかにシャワーの音が聞こえていた。
スマホの真っ黒な画面をみながら、希美は「男ってバカよねぇ」とつぶやくと、浴衣の胸元から手を突っ込んで希美の乳房を揉んでいた縢井が不信な顔でこちらを見る。「うちの亭主、きょうは自宅に自分しかいないからって、浮気相手の若い女を連れ込んでるのよ。わたしがそれに感づいてないか心配になったんだわ」
倦怠期とはいえやはり夫婦、夫の愛を奪われた喪失感と若い女への嫉妬で面白くない希美は、つい酒を飲みすぎて正体を失った。
翌日、早朝に目覚めた希美が朝風呂から部屋に戻ると、縢井がベランダの椅子に座って浴衣の前を広げ、膨れ上がったイチモツを見せつけた。そして希美にフェラを強要。さらに柔道で鍛えた体でいやがる希美をベランダの床に押さえつけて正常位で挿入。帰りがけに身支度を整えた希美を捕まえてスカートをはぎとり、「絶対に孕ませてやる」と、また立ちバックで犯し、中出しを重ねた。縢井は帰りの車内でも希美にいたずらし続け、駅で別れる前に、広い多目的トイレに連れ込もうとたくらんだ。しかし恋人気分がすっかり冷めた希美はしつこい元カレを振り切り、夫が待つ車に走りこんだ。記憶が美化した初恋の騎士から性欲の塊のような中年に堕落した(だからといって嫌いになったわけでもない)縢井の手を逃れてホッとした半面、膣内からジワジワ精液が垂れ降りて下着を汚しているのを感じ、夫にその匂いを気づかれないか、希美は自宅にたどり着くまでヒヤヒヤしっぱなしだった。
◎初秋とはいえどもまだまだホット
九月というのにまだ熱波が居座って、真夏日どころか猛暑日続きだ。だがタカハシ氏の汗は、暑さばかりが原因ではない。
タカハシ氏は経理部門の責任者なのだが、忠実なイエスマンであることを評価されての抜擢で、財務諸表の読み方もいささか怪しい。会社を食い物にしているオーナー一族としては、むしろ財務に無知でいわれるがままに資金を出し入れする人間こそ必要だったのだ。だから実務は部下で不倫相手の佐智子に丸投げだった。その佐智子からいきなり別れを告げられて三週間。来春には結婚退社するというのだから、仕事の面でもアタマが痛いが、性欲処理の面でも遊ぶカネの面でも都合が悪い。これまではタカハシ氏の使う金は、佐智子が会社の裏金からうまくごまかしていたのだが、別れてしまってはそんな手段に頼れるはずもなく、今は風俗に行く軍資金にも不自由している。
医学部進学はカネがかかるからと妻はすっかり節約モードで、小遣いの値上げなぞまったく期待できない。受験を控えた子供に変な声を聴かれたくないと、妻の希美に拒まれているタカハシ氏、暑さと強制された禁欲でイライラがもう我慢の限界に近付いていた。
きょうは祝日で、昼から家庭教師が来ていた。宏海に勉強を教えている大学院生の田沼は、夫の前でも平気で妻に色目を使う、いけすかない男だ。経費削減で冷房は子供部屋だけ、夫婦のいる居間はエアコンが切ってある。タカハシ氏はやむなく半袖ポロシャツと五分丈ズボンで暑さに耐えている。妻の希美は、息子のお古のデニムの脚部分を、自分で股下ぎりぎりのラインで切り取ったホットパンツに、オリーブ色の長めのノースリーブのTシャツだった。Tシャツのわきは大胆に開いているから、横から見ると赤のブラが覗けてしまう。透けるような薄い素材でできた夏用のブラは、乳首が浮き出しているのが、Tシャツのわきからでもクッキリ分かる。股上が短すぎる自作のホットパンツは、しゃがむと股間の隙間から、赤のパンティーがチラチラする。もともと露出が多い服装を好む希美とはいえ、ここまで大胆なのは珍しい。
希美がその格好のままで果物とジュースを息子の部屋に持っていこうとするものだから、普段なら細かいことは気にしないタカハシ氏も「さすがにそれは刺激が強すぎるだろう」と咎めたものの、希美は「若い人はおばさんに興味なんかないわよ」と笑って取り合わない。それどころか二階の宏海の部屋に入ったまま、小一時間戻ってこないので、たまってるタカハシ氏はあらぬ妄想が膨らんでいく。
そこへ車のセールスが、先日契約したアルファードを届けに来た。タカハシ氏は愛車の古いクラウンを気に入っていたのだが、帰省中にあった同級生らに「今時、まだセダンに乗っているのか」とさんざん馬鹿にされたので、衝動買いしてしまったのだ。七百万を越す新車には手が届かず三年落ちの中古車だが、フル装備で四百万近く、程度も最高に近い。先週、夫婦そろっての商談の際、タイトなミニスカだった希美の、足の間を熱心に覗き込んでいたセールスたちは希美の顔、というかパンチラを見るまで粘る気配だったが、タカハシ氏としては妻の挑発的ともいえる肢体を見せてやる気はなく、さっさと追い返した。直後に希美が上気した顔で、なぜか浴室から出てきたので、「一緒に乗り心地を試してみよう」とドライブに誘い出した。そのまま二十分ほど離れた海岸に向かい、誰もいない駐車場に止めると後部座席に希美を押し倒し、カーセックスを迫った。希美は「あんまり長く留守にすると子供たちが変に思う」とか、「まだ昼間よ」とか、理由にもならないようなことを言って抵抗したが、大学時代ラグビー部の主将まで務めたタカハシ氏の本気にかなうはずもない。
希美を脱がせてタカハシ氏が驚いたのは、乳房が記憶より一回り以上大きくなっていることと、あそこがツルツルだったこと。元来、希美は体毛が薄かったけれど、前回抱いたときには、陰毛は存在していたはずだ。妻を問い詰めると「暑いから剃った」とわかるようなわからぬような答え。しかし、あそこがしっかり濡れていることを指で確かめたタカハシ氏は、たぎる欲望が先行して追及もそこそこに、剛直したイチモツを希美の膣に突き立て、乳房を乱暴に揉みしだき、獣のような咆哮を上げながらセックスに没頭した。ツルツルのあそこは娘の結衣を連想させ、自分自身でも知らなかった禁断の願望がタカハシ氏を一層興奮させた。前に妻を抱いてから一か月以上、たまりにたまっていた精液は、希美の膣内からあふれて車のシートを汚したが、本革だったので簡単に拭き取れた。
体位を変えながらの三連戦で精力を使い果たして、ぐったりしているタカハシ氏に代わり、帰りは希美が運転した。子供たちの目をゴマかすための多少の買い物を終えて帰宅すると、ちょうど田沼が玄関を出ようとしていたので、希美がそのまま家庭教師をアパートまで送り届けることになった。
車に乗り込んだ田沼、すぐに車内に漂う性臭に気付き、運転する希美を「約束違反だ」と詰った。希美の陰毛が消えたのは田沼のせいだ。電車が架線事故で立ち往生して、宏海と結衣の帰宅が数時間遅れた日、田沼は希美のあふれるマゾッ気に誘われて、希美を縛りあげて犯した。そして「これからはダンナとするのは禁止だ」と一方的に宣言して、その担保として希美の陰毛を剃ってしまったのだ。きょうも宏海の隙をみて希美を風呂場に連れ込み、生えかけた陰毛をすっかり剃り上げたばかりだった。
田沼は性欲に、いや性格に問題はあるが、学年で二十位前後だった宏海の成績を短期間で五位以内に引き上げた優秀なセンセイだ。ここで機嫌を損ねたら、宏海の医学部進学の夢実現に支障をきたす。希美は「だらしないまんこでごめんなさい。もう二度と旦那とはセックスしません」と誓わされ、謝罪の為、やむなくアパートの駐車場で田沼の臭いちんぽを口に含み、あげくバックからの侵入を許すことになった。夕方とはいえ明るい時間帯、大きなサンルーフを全開にしたアルファードを、アパートの住民らが血走った目で覗いていることにはまるで気づかずに…。
◎正体を知らぬは亭主ばかりなり
あれから、まるで新婚当時のように、希美の肉体に執着するようになったタカハシ氏、毎晩のように迫るが妻のガードは固い。そんな時、急な異動で古巣の営業に復帰することになり、その夜の歓迎会で旧知のスケベ仲間である部下から「必ずデキるSNS」を教えられた。三日後、出張先でポコっと空き時間ができたので、さっそく使って確かめてみることにした。
何度かトライした後で、自称三十五歳のパート主婦とつながった。なかなかの淫乱女で、年齢が離れたダンナとはもうほとんどシないけれど、三人から五人のセフレがいるらしい。今は、子供の家庭教師だった大学生に、半ば無理やり連れ込まれたラブホにいるという。その大学生、あそこに一回、アヌスに一回突っ込んでたっぷり中出ししたが、終わった直後、シャワーも浴びずに、友人たちを迎えに出かけてしまった。みんなが揃ったら、女一人男四人の5Pで、腰が立たなくなるまで凌辱されるようだ。逃げたくはあるが、服も財布も大学生が持って行ってしまったため、部屋で犯され待ちするしかないという。互いのエッチな体験談で盛り上がった二人は、次の金曜に一度会ってみることになった。営業は日中もある程度、時間は自由になるから人妻と会うにも都合がいい。タカハシ氏は少し大胆かなと思いつつ、午前十一時にシティーホテルの前で待つ約束を交わした。しかし、肝心の相手の容貌を詳しく聞く前に大学生たちが戻ってきてしまい、女の外見はあいまいなままになった。
金曜の昼前、タカハシ氏は赤いバラの花束を持って、ホテルの前をうろうろしていた。女は遅れている。
ふいにタカハシ氏の背中を、誰かが叩いた。期待して振り返ると、買い物かごを抱えた妻の希美が「あなた、バラなんか抱えて何してるの?」
タカハシ氏は慌てたが、そこは不倫歴二十年の経験にものを言わせたいいわけで切り抜け、逆にここ幸いと、希美を追い立てるように後ろのホテルに連れ込んだ。きょうの希美は主婦らしい、柄物のニットの上着に茶色のスカートという地味な服装だったが、奪うように服を脱がしてみれば、下着はほとんど乳首しか覆っていない極小ブラと生地が少なすぎるヒモパンで、そのギャップがタカハシ氏の思考能力を奪い、獣に変身させた。四つん這いにさせた希美の身体にイチモツを突き立てたタカハシ氏、ひさびさにその甘美な肉体を堪能しつつ、膣奥深くまで激しくピストンする間に、妻の膣が妊娠初期の妊婦特有の、柔らかく締め付ける味わいに変わっていることに気づいた。ここ半年で希美を抱いたのは二回か三回。腰を振っている最中なので、計算が合うのかどうか、考えてもどうにも自信が持てなかったが、まずその前に妻が不貞を働く姿を想像ができず、悩みは自分が五十になったときに生まれる子供を無事成人させられるかどうかに変わっていった。
◎結衣ちゃんの渡る世間は狼だらけ
結衣が小学校三年の時だ。兄の宏海が突然結衣の部屋に入ってきて、自分は世界的な医者になる決心をしたこと、医者はなんといっても実地体験が一番の武器であること、したがって妹の結衣は隆の研究材料として身を捧げる義務があると宣言した。
結衣は兄と一緒に風呂に入っていたので裸にされるのは抵抗がなかったが、タオルでゆるく手足を縛られて、身体をいやらしく撫でまわされたのには、ちょっと驚いた。そして「子供でも母乳が出るか実験だ」と告げられて乳首を強く吸われ、妙にテンションの高い声で「上は出なくてもこっちはHな液体がにじみ出るはずだ」と言われてあそこを舐められた。
結衣は本当に自分のあそこが中から濡れ始めたのに驚き、兄の研究材料としての自分を受け入れることになった。
それからは兄の剛直を自分の小さな手で撫でるようにこすることや、口に含んで苦い噴出を飲み込む練習をさせられ、割れ目にちんぽをすりつけられる毎日が始まった。両手はいつもタオルで縛られていた。少し変化があったのは宏海に家庭教師がついてからで、人妻を調教中だと言う田沼の自慢話に刺激され、夜這いの際には電動マッサージ器や小型ローターが登場し、満員電車での痴漢プレー、知り合いが絶対に来そうにない公園での露出&放置プレーとエスカレートしていった。
この間、宏海は素股の最中に何度かちんぽを結衣のあそこに押し入れようと試みてはきたものの、これまでは結衣がまだ幼すぎて成功していなかった。しかしここ一か月の間に何度か先っぽが割れ目の穴をとらえ、濡れ方も十分で侵入できそうな気配が漂い始めた。
そこで宏海は結衣の処女強奪を医学部合格の自分へのご褒美とする決心をした。本当はすぐにでも突っ込んでみたいが、ベッドが血だらけになる危険を考えると、自宅でやるのは、ややマズい。そこで結衣に「医学部に合格したら、学生マンションで一人暮らしするから遊びに来い。そこでお前を犯してやる」と命じた。もしも不合格だったら、その日のうちに、学校から帰宅途中の結衣をクルマでさらって、車内で強姦して憂さばらしをするつもりだった。
だが、宏海が気付いてないことがある。結衣を狙っているのは宏海一人ではない。宏海が結衣の部屋に忍び込むようになってからは、痴漢どもが結衣に引き付けられ始めた。電車でまだ幼さが残る身体を触られたり、臭い液体をかけられる頻度はどんどん増えている。一年ほど前からは下着の中まで手が潜り込んで、乳首やあそこをいたずらされるのが当たり前になった。後をつけられたり、車に引きずりこまれそうになったのも一度や二度ではない。最近は結衣を見つめる父親の目にも妙な感情が浮かぶことがあり、やたらと一緒に風呂に入りたがる。学校では同級生ばかりでなく、他のクラスの男児や六年生からもスカートめくりの標的にされ、互いに牽制しあっているが、学級担任と体育教師は、結衣と二人きりになる機会を狙っている。宏海の変態師匠である家庭教師田沼も、階段を上がる結衣のスカートの中をいつも覗きこもうとする。
宏海が念願を果たして結衣の処女を奪えるかどうか、まだまだ多くの曲折が待ち構えている。
◎汚された仲直り温泉旅行
不倫を解消したタカハシ氏、希美との関係を立て直すため、夫婦二人だけで一泊二日の温泉ツアーに出かけた。
夫婦の間にぎこちない雰囲気が漂うツアーバスの中、何かを察したのか、二人の後ろにいた男性四人グループが能天気に缶ビールを勧めてきた。タカハシ氏は受け取ったが、希美は妊娠四か月なので遠慮した。
ツアーの宿舎は風情のある木造二階建てだった。タカハシ氏と希美は、一階の大広間が会場になった夜の宴会で、またバスの四人グループと隣り合わせの席となった。
男たちは三十代後半から四十台前半に見えた。大手の化粧品会社か製薬会社の同僚らしい。年齢が比較的近いこともあって、陽気な会話が弾み、そのため夫婦にわだかまっていた気まずい雰囲気も徐々に消えていった。雑談が続くうち、男たちは夫婦の部屋の斜め向かいの大部屋に泊まることもわかり「後で一緒に遊びに来てください」と招待された。そして勢いのまま、みんなで旅館内のカラオケバーに移って二次会を開き、タカハシ氏は趣味のゴルフの話と酒、希美は初めてのダーツで、座は盛り上がった。希美にダーツを手ほどきした男は、投げ方の説明しながら、希美のお尻や腰、最後は胸にも手を伸ばしてきたのが、少し気になった。
希美がダーツに慣れてきたところで、男は「ただ矢を投げるだけじゃ面白くないから、奥さん、賭けをしませんか」と持ち掛けてきた。希美が勝ったら現金千円、負けたら男の頬にキスをする条件でどうかという。希美は、場の雰囲気を壊すわけにもいかないだろうと、賭けを受けた。最初の二戦は一勝一敗、三戦目に希美が負けると、男は強引に希美の頬をつかんで顔を正面に向け、唇を奪った。だが幸か不幸か、そのとき、ずっと飲みつづけで居眠りを始めたタカハシ氏が椅子からずり落ちたので、夫婦は四人組を残して二階の自分たちの部屋に戻ることにした。
タカハシ氏は部屋につくと、直ぐに布団に潜り込んで熟睡してしまった。時計を見るとまだ九時前。自宅を出るときから、今夜は久しぶりに夫に抱かれる覚悟をしていた希美は、身体が軽く疼いていた。さきほどの、無理やりのキスもモヤモヤを増幅させた。このままでは眠れそうにない。とりあえず身体の火照りを静めようと大浴場へ行った。
誰もいなかった大浴場でくつろいで、部屋に戻る途中、浴衣姿の希美は、廊下で四人グループとまた顔を遭わせた。部屋が斜め向かいなのだから偶然かも知れないが、待ち伏せされていたような感じもある。男たちは希美を取り囲んで「旦那さんが寝てるなら、奥さんだけでも寄っていってよ」と、肩や背中を押すようにして、大部屋に引き込んだ。
「まぁまぁ」と、男たちは希美を座卓の真ん中に座らせた。希美の前にはルームサービスで取り寄せた生ジュースや果物、男たちの前にはウイスキーや焼酎が並んだ。部屋の奥には布団がズラッと敷いてある。酒が相当に入った四人は、夫がいたときとは違って、完全にスケベモードだ。最初からきわどい猥談が続き、男たちはタブレットを取り出して「こんなのは見たことないでしょ」と、希美にエッチな過激投稿動画を次々と見せた。そのうち「旦那さんともこんな体位でヤッてるの?」「五十前の元気がない精子で、よく妊娠できたね」「本当は若い男から新鮮なのを搾り取ったんじゃないの」などと、夫婦の性生活に土足で踏み込むような、下衆でエッチな冗談を連発して、希美を困らせた。
とくに酔いが回っているらしい、一番若い男は「希美さんの赤ちゃんにご挨拶したいでちゅ」と言って、希美の浴衣の裾をめくろうとしたり、ブラジャーをしてないのを目ざとく見つけて「おっぱい吸わせてくだちゃい」と、胸をわしづかみにした。希美はさすがにヤバすぎると思い、しばらく場をなだめてから、頃合いを見て自分の部屋に帰ろうと立ち上がったが、後ろから男たちに抱き締められ布団の上に倒されてしまった。
倒れた拍子に浴衣は太ももまでまくれ上がり、薄い水色のパンティーが丸見えになった。胸元からは、妊娠のためこれまでのFからGカップに膨らんだ胸もはみ出した。男たちはそれを見てさらに興奮し、四人がかりで希美を押さえ付けて、あっという間にパンティーを剥ぎ取った。
「お願いやめてっ…許して!」希美は過去のレイプ体験がよみがえり、恐怖の記憶と悪夢の再現に、全身が強張って思うように抵抗できなかった。
男たちは希美の足を一杯に開き、何人かで交代しながらあそこを舐め始めた。舐め上げる舌の感触で秘所から淫らな汁が溢れ出し、それに気付いた男が「奥さん、自分で部屋までついてきたんだし、濡れてるから和姦だよね」とか、勝手なことを言いながら、希美のあそこを割るように、固く勃起したイチモツを押し付けた。希美は「あなたたすけて」とできる限り大きな声で叫んだ。周りの部屋に聞こえているのは間違いないが、泥酔して熟睡中のタカハシ氏には届かない。それどころか、従業員も誰一人助けに来ない。男たちの一人をふりほどいても、他の三人がまたがっちりと希美を押さえつける。希美は最後のあがきで腰を左右にひねり、なんとか入れさせまいとがんばったが、男もちんぽをたくみに操って、大きな亀頭の先端がするりと淫唇の間に滑り込んできた。
「おなかに赤ちゃんがいるのぉ…いやだめ抜いて~」と懇願する希美の奥深く、根元まで残酷に挿入されたちんぽが激しくピストン運動すると、希美の身体からは次第に力が抜け、いわれるがままに四つん這いの姿勢をとり、お尻を叩かれ乳首をひねりつぶされる痛み、男の好き勝手に蹂躙される屈辱、征服される喜び、許しもなく何度も中出しを繰り返されることへの期待感が入り混じった、レイプ特有の、あの恐怖と快感へと追いあげられていった。「奥さん、いいオマンコだ…ちんぽに食いついてくるょ~」といやらしい感想を漏らして、男たちは次々と交代で希美を犯した。「これで赤ん坊をつつき殺すことになっても、おれらが代わりの子を孕ませてやるから安心しな」と脅しながら、四人はそれぞれ二度三度とちんぽを希美に突き立てた。膣壁と子宮口への、繰り返される激しい攻撃は、永遠に続くかと思えたほどで、希美は何度も逝き、そして失神した。
希美が気がついたときには、部屋は明かりが消えていて暗く、男たちはみんな裸のまま寝ていた。希美の身体にかろうじてまとわりついていた浴衣は精液だらけだし、パンティーは探しても見つからない。仕方がないので押し入れにあった新しい浴衣に着替えて、自分の部屋に戻った。タカハシ氏はまだぐっすり寝ていた。希美は部屋のバスルームでシャワーを浴び、しつこくあそこから垂れてくる精液をかき出すように洗い流して、布団に潜り込んだ。
明け方、目を覚ましたタカハシ氏は、横で寝ている希美に誘いをかけた。希美は数時間前までの輪姦で、身体中につけられたキスマークが気になって、「おなかの子供に影響するから」と夫をはねつけた。しかし、タカハシ氏は、浴衣の裾から差し込んだ手で、希美がパンティーをはいてないうえに、しっかり濡れているのを知り、強引に押し込んだ。希美は、いつキスマークをみつけられるかというスリルと、見つかったらどう言い訳したらいいのかというハラハラで、燃え上がってしまい、いつもよりも激しく反応した。
子供を気遣ってか二日酔いが残っているのか、珍しく正常位だけで終えたタカハシ氏が「お前がこんなに燃えるなんて… 今度こそ、もう浮気はしないよ」と誓うのを聞いて、希美は思わず涙ぐんだ。タカハシ氏がそんな誓いを守れるはずはないってことはわかってはいたのだが。
大広間に用意された朝食では、眠そうな四人が再び夫婦の隣に座った。しかし彼らは、ニヤニヤしながら希美を意味深にみつめながら「昨夜は楽しかったです」と、タカハシ氏に一言挨拶しただけで出て行った。
希美は旅館を出るとき、見送りの女将に「昨夜は騒いでごめんなさい」と、せいいっぱいの皮肉を言ってみた。すると女将は素知らぬ顔で、この旅館では、お客の楽しみを邪魔しないよう、女性客が嬌声を上げるぐらいは無視しろと、従業員を教育しているという。「男女関係の乱れとか、今の若い奥さん方は少しも気にしてないですしねぇ。部屋も汚しっぱなしにしたまま、あれの後始末もせずに、さっさと帰っちゃうんですよ」。希美は男たちの部屋に残してきた、精液でぐっしょり濡れた浴衣とパンティーの行方が急に心配になった。
帰りのバスの中では、夫婦は四人組と席を離れて座ったが、道の駅で休憩したときに、トイレの出口あたりで、希美にダーツを教えた男が「また会いたい」とささやいて、希美にメアドと電話番号のメモを渡した。
希美は、メモをすぐに捨ててしまおうかとも思ったが、大部屋で撮られた写真や動画がどうなったのか気になり、迷いながらも数日して連絡を取ってしまった。平日の昼間、ホテルのロビーで会った男は、あのとき失くした希美のパンティーを取り出してニヤっと笑った。希美は慌てて「こんなところを知り合いに見られたら誤解される」と個室に移って話し合うことを提案した。すると、部屋に入った直後に男に鍵を隠されて、フェラを要求され、画像を消去する交換に、SEXにも同意させられた。
それ以来、男に呼び出されると、希美は断りきれずに身体を許してしまう。妊娠した後、希美の性欲は高まる一方なのに、タカハシ氏がお腹の子を気遣って、手を出さなくなったからかも知れない。今では、あの時の三人や男の知り合いだという連中まで、おなかのふくらみが目立つようになった希美を呼びだして、動画を撮りながら犯している。
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