洋子が目覚めたのは、朝6時。まだ外は暗いが、圭太のために食事の準備を始めた。昨夜夕食を作ったため材料がなく、とても質素な朝食しか出来なかった。
圭太を起こしに行ったのは、それから2時間後のこと。『たいしたものが出来なくて、ごめんなさい。』と謝り、朝食を食べさせた。
食材がなくなったことは、洋子には好都合だった。お昼に食べるものがないため、『ここを去るしかない。』と考えたのだ。
ところが、『今日は2階やね。』と圭太からの言葉だった。確かに昨日は2階にはあまり手をつけてはなく、まさか圭太がこれほど熱心に掃除のことを考えているとは思っていなかったのだ。
朝食が終わると、『タバコ切れたから、買ってくるわ。僕の部屋も掃除しといて。』と圭太が言い出した。
お昼までには出るつもりの彼女は、その言葉に慌てた。しかし、その言葉通りに圭太は車に乗って、出ていってしまうのでした。
一人残された彼女は、すぐに2階に上がっていく。2階には4つの部屋があり、昨日使われたのは彼女と圭太が使った2部屋。
あとの2部屋は、きれいな状態なのを知っていたため、洋子が先に手をつけようと考えたのは圭太の部屋だった。
若い男性が使ったので、『少し乱雑に使用されているかも知れない。』と考えたのだ。
圭太の部屋の扉を開いた。テーブルの上には、使ったガラスのコッブや、食べ物の食べ残しがあるのが見えた。
しかし、その他を見る限り、たいした汚しもなく、『簡単な掃除で終われる。』と判断できる。そして、洋子はすぐに部屋の片付けに入った。
洋子の手が止まった。まだ、何一つ片付けていないのに手が止まる。『えっ?』と思わず、それを見て目を疑ってしまいます。
それは圭太の寝ていた布団でした。中央に見覚えのある液体があったのです。それは中央だけてなく、彼女の立っていた位置から発射されたという痕跡でした。
『まさかぁ~?』と思いながら、彼女は少し布団に鼻を近づけました。そして匂ってきたのは、男の精液の匂いです。
更に、布団からはみ出していた雑誌を手に取ります。それは『熟女通信』『熟女専科』という熟女系の専門雑誌だったのです。
この時、洋子の頭をからは『自分はこの雑誌に載っているような女性ではないから。』と考えて、そういう意味では安堵でした。
しかし、この状態なのを知っていて自分に部屋の掃除を頼んだ圭太の考えが分からず、困惑をしていたのです。
どう考えても、圭太が起きてくる時に射精をして降りてきたとしか考えられません。それほど、ベッドの中央に貯まった精液は生々しのです。
彼女はベッドシーツをはぎ取りました。雑誌も丁寧にテーブルに置き、すぐに洗濯機に向かいます。
そして、1時間半後に圭太が戻って来ました。
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