タカハシ家の人々(ほぼ最終稿)
◎やけぼっくいは燃えやすい
タカハシ氏は四十九歳、某中堅企業の中間管理職を務めている。妻の希美は四十三歳。もともとは細身だったが、年齢とともにやや脂が乗りだしたら肌に張りとうるおいが出て、初対面の人はたいがい三十代半ばに見えるという。
息子の宏海は高三で、医学部目指して毎日深夜まで猛勉強中。小五の娘結衣はやたら色気づいてきて、エッチに興味津々だ。そのため希美は「妙な物音とか声を子供に聞かれたらどうするの」と、ここのところずっとタカハシ氏の求めを拒み続けている。実はタカハシ氏は二十代の部下と不倫中で、性的な面では妻に拒まれてもさほど不自由は感じていない。定期的に妻を求めるのは、浮気がばれないためのポーズ、隠ぺい工作の面もあった。
この夏、タカハシ氏の夏休みは水曜から火曜までの七日間だ。だが四日目まで息子の泊まり込み受験対策セミナーと日程が重なる上、参加は任意だが最終日には親子面談がある。加えて夏休み初日は、妻の希美にとっても、長年続けている日本舞踊の稽古日で、しかも発表会前の大事なリハーサルだという。日程的に遠出はままならないので、タカハシ氏は考えた挙句、夏休み二日目から夫婦と娘の三人で本家へ車で帰省し、息子はセミナー後に本家へ直行する案を出した。祖父母に猫かわいがりされている結衣は大賛成だが、タカハシ氏の父母とはあまりうまくいっていない希美は気が乗らない様子だ。
そこへ希美の高校時代の友人から、木金の日程で一泊二日の温泉旅行の誘いがかかり、妻はなつかしい仲間と積もる話をしてみたいからぜひ行きたいと強く頼み込んでくる。本家へ行きたくない気持ちがそういわせているのは明瞭だが、自身も浮気しているうしろめたさもあって、タカハシ氏は妻の旅行を認めることにした。希美が温泉から帰って、翌日、親子面談にも出席すれば、帰省は実質二日間だけ。これなら希美も不満は言いにくい。帰省を楽しみにしている結衣だけは、夏休み初日にタカハシ氏が車で送り届け、自分だけとんぼ返りするつもりだ。
タカハシ氏としても、帰省期間を短縮すれば嫁と姑の冷戦の真ん中でおろおろしたり、希美につきまとう父親や兄たちに不快感を感じる時間が減るわけで、内心では大歓迎だ。
木曜の朝、温泉旅行に出発する希美は、結婚前から持っていた、ひざ丈の白のワンピース姿だった。定番とはいえ二十五年も前の服をわざわざ着ていくのは、体形が当時と変わっていないのを友人にさりげなく自慢したいからだろうと、タカハシ氏は妻のミエと女心を邪推した。希美を車で駅まで送ったタカハシ氏、車を降りた妻が強い夏の日差しにさらされると、ワンピの下のピンクのブラとパンティーが透けて見えるのが気になったものの、希美が手を振って駅舎に消えると、さっそく浮気相手の部下にラインし、今夜は自分一人の自宅に呼びつけた。もちろん、夫婦のベッドで不倫セックスする背徳感を堪能する気だ。
タカハシ氏は妻が女友達と旅行するのだと勝手に思っていたが、電車の中、希美の隣に座ったのは元カレの金井だった。金井は希美が処女を捧げた相手でもある。お互い、旅行に何か思い出の品を持参しようと約束したので、当時金井が一番好んだ白のワンピースを選んだのだ。二度の出産を経験して、正直、胸と腰回りはややきつくなっている。
希美は高一の時、バイト先で大学三年だった金井と知り合った。金井は大学卒業後、郷里の会社に就職して遠距離恋愛になったのだが、これまでのようには恋人に会えなくなった希美の寂しさに付け込んだのが、金井の先輩や悪友たちだ。金井の近況を教えると嘘をついて、希美を呼び出しては弄び始めた。希美が3Pを初めて経験したのもこのころだ。もちろん、卑劣な男が二人がかりで希美を嬲り尽くしたのだ。希美はその負い目から金井との連絡が途絶えがちになって、やがて初めての恋は終焉を迎えた。そのあたりの経緯を知らない金井は、単純に遠距離恋愛の難しさだと受け止めていた。金井にはすでにセフレが複数いたので、別れの衝撃も小さかったのだ。
それが先日、急な雨を避けて希美が飛び込んだ喫茶店の、一番奥のボックス席に金井が座っていたのだ。聞けば金井は仕事上の失敗でこちらの営業所に左遷され、単身赴任してきたのだという。このときは通り雨が止むまでの、十五分ほどしか話せなかったが、連絡先を交換し、十日ほど後にファミレスで昼食をともにした。懐かしさに同情が加わって、やけぼっくいに火が付くまで時間はかからなかった。
三分の一ぐらいしか座席が埋まっていない車中、ほとんどの客は居眠りしている。金井は大胆になって希美のワンピのボタンを外して下着に手を入れてくる。「お前は昔、これが大好きだったな」とミニローターを見せられ、女子高生のころのように身体中をキスされながら乳首や秘所をなぶられた。自分の弱点をピンポイントで攻める男の巧みな愛撫に、上着のワンピに染みができるほどに希美のあそこは濡れ、何度か軽くイカされもした。
旅館に着くと案内の仲居が部屋を出たか出ないうちに、ワンピの裾をめくられ、小さなピンクのビキニのパンティーを脱がされて、そのまま犬の格好で挿入された。二十五年ぶりの感触と、あのときよりも絶妙な味わいを増した締め付けに、金井は突き上げの激しさを加速させ、希美の子宮がタプタプいうぐらい、大量の精液を中出しした。
その後も金井のちんぽは興奮しっぱなし。日暮れにはまだ間がある明るい時間なのに、客室に併設された露天風呂で、お湯をじゃぶじゃぶ揺らしながらもう一発。ここでふとわれに返った希美が、きょうは危険日だから避妊具を使ってほしいと伝えた。これは、金井にとっては希美を再び自分だけの女にする好機でしかない。「おれの子供を産んでくれ」「おれも離婚するからお前も旦那と別れて、二人で子供を育てよう」と逆に燃え上がってしまった。
本当は食事のあと、花火を見に外出する予定だったが、欲望に火が付いた男が強引に浴衣を脱がしにかかったので、妊娠を恐れた希美は「前はもう十分だから、今度はこっちに入れて」とアヌスを差し出し、夫より大きなものをお尻の穴で飲み込んだ。金井はちんぽを輪ゴムのように絞め付ける肛門括約筋を味わいながら、「お前、すげぇ女になったんだなぁ」とささやいて希美を恥ずかしがらせた。
金井が希美に仕込んだのはフェラチオまでで、希美のアナルを味わうのは初めてだった。希美の尻穴を開通させたのは、OL時代に秘書として仕えた社長だ。希美のマゾ気質を一気に開花させた社長は、今でも年に数回、おしのびで希美の自宅を訪ね、茶の間や夫婦の寝室で希美の肛門を犯していく。「前の穴はいろんな男に使わせているみたいだが、こっちはおれ専用だぞ」。希美を抱くたびに、社長は口癖のように繰り返していくが、スケベなタカハシ氏が快楽の穴を見逃すはずがなく、新婚当初から何十回、いや何百回も味わっている。
何度かの連続放出で、さすがに落ち着きを取り戻した金井と、焼酎をやりとりしながらカラオケに興じていると、スマホに夫からの着信が。いささか酔った調子で、まず日中、連絡しても出なかったのはなぜかと聞いた後、答えを待たずに「明日は予定通り五時に駅に迎えに行けばいいのか」。疑っているわけではないようだ。「他の客にナンパされてもついていくなよ」という一方で「おばさんグループに手を出す奴はいないか」とガハハと笑って「まぁ楽しんでこい」と通話を終えた。背後でかすかにシャワーの音が聞こえていた。
スマホの真っ黒な画面をみながら、希美は「男ってバカよねぇ」とつぶやくと、浴衣の胸元から手を突っ込んで希美の乳房を揉んでいた金井が不信な顔でこちらを見る。「うちの亭主、きょうは自宅に自分しかいないからって、浮気相手の若い女を連れ込んでるのよ。わたしがそれに感づいてないか心配になったんだわ」
倦怠期とはいえやはり夫婦、夫の愛を奪われた喪失感と若い女への嫉妬で面白くない希美は、つい酒を飲みすぎて正体を失った。
翌日、早朝に目覚めた希美が朝風呂から部屋に戻ると、金井がベランダの椅子に座って浴衣の前を広げ、膨れ上がったイチモツを見せつけた。そして希美にフェラを強要。さらに柔道で鍛えた体でいやがる希美をベランダの床に押さえつけて正常位で挿入。帰りがけに身支度を整えた希美を捕まえてスカートをはぎとり、「絶対に孕ませてやる」と、また立ちバックで犯し、中出しを重ねた。金井は帰りの車内でも希美にいたずらし続け、到着した駅では広い多目的トイレに連れ込もうとたくらんだ。しかし恋人気分がすっかり冷めた希美はしつこい金井を振り切り、夫が待つ車に走りこんだ。記憶が美化した初恋の騎士から性欲の塊のような中年に堕落した(だからといって嫌いになったわけでもない)金井の手を逃れてホッとした半面、膣内からジワジワ精液が垂れ降りて下着を汚しているのを感じ、希美は夫にその匂いを気づかれないか、自宅にたどり着くまでヒヤヒヤしっぱなしだった。
◎初秋とはいえどもまだまだホット
九月というのにまだ熱波が居座って、真夏日どころか猛暑日続きだ。だがタカハシ氏の汗は、暑さばかりが原因ではない。
タカハシ氏は経理部門の責任者なのだが、忠実なイエスマンであることを評価されての抜擢で、財務諸表の読み方もいささか怪しい。会社を食い物にしているオーナー一族としては、むしろ財務に無知でいわれるがままに資金を出し入れする人間こそ必要だったのだ。だから実務は部下で不倫相手の幸子に丸投げだった。その幸子からいきなり別れを告げられて三週間。来春には結婚退社するというのだから、仕事の面でもアタマが痛いが、性欲処理の面でも遊ぶカネの面でも都合が悪い。これまでは幸子が会社の裏金からタカハシ氏の必要な分を、うまくごまかしていたのだが、別れてしまってはそんな手段に頼れるはずもなく、今は風俗に行く軍資金にも不自由している。
医学部進学はカネがかかるからと妻はすっかり節約モードで、小遣いの値上げなぞまったく期待できない。受験を控えた子供に変な声を聴かれたくないと、妻の希美にも拒まれているタカハシ氏、暑さと禁欲の強制でイライラがもう我慢の限界に近付いていた。
きょうは祝日で、昼から家庭教師が来ていた。宏海に勉強を教えている大学院生の田沼は、夫の前でも平気で妻に色目を使う、いけすかない男だ。経費削減で冷房は子供部屋だけ、夫婦のいる居間はエアコンが切ってある。タカハシ氏はやむなくTシャツと五分丈ズボンで暑さに耐えている。妻の希美は、息子のお古のデニムの脚部分を、自分で股下ぎりぎりのラインで切り取ったホットパンツに、オリーブ色の長めのノースリーブのTシャツだった。Tシャツのわきは大胆に開いているから、横から見ると白のブラが丸見えだ。透けるような薄い素材でできた夏用のブラは乳首が浮き出して、Tシャツのわきからでも覗けてしまう。股上が短すぎる自作のホットパンツは、しゃがむと股間の隙間から、下着の白のパンツがチラチラする。もともと露出が多い服装を好む希美とはいえ、ここまで大胆なのは珍しい。
希美がその格好のままで果物とジュースを息子の部屋に持っていこうとするものだから、普段鷹揚なタカハシ氏も、「さすがにそれは刺激が強すぎるだろう」と咎めたものの、希美は「若い人はおばさんに興味はないわよ」と笑って取り合わない。それどころか二階の隆の部屋に入ったまま、小一時間戻ってこないので、たまってるタカハシ氏はあらぬ妄想が膨らんでいく。
そこへ車のセールスが、先日契約したアルファードを届けに来た。中古車とはいえフル装備で三百万超、この年式としては程度も最高に近い。先週、夫婦そろっての商談の際、タイトなミニスカだった希美の、足の間を熱心に覗き込んでいたセールスたちは希美の顔、というかパンチラを見るまで粘る気配だったが、タカハシ氏としては妻の挑発的ともいえる肢体を見せてやる気はなく、さっさと追い返した。直後に希美が上気した顔で、なぜか浴室から出てきたので、「一緒に乗り心地を試してみよう」とドライブに誘い出した。そのまま二十分ほど離れた海岸に向かい、誰もいない駐車場に止めると後部座席に希美を押し倒し、カーセックスを迫った。希美は「あんまり長く留守にすると子供たちが変に思う」とか、「まだ昼間よ」とか、理由にもならないようなことを言って抵抗したが、大学時代ラグビー部の主将まで務めたタカハシ氏の本気にかなうはずもない。
希美を脱がせてタカハシ氏が驚いたのは、乳房が記憶より一回り以上大きくなっていることと、あそこがツルツルだったこと。元来、希美は体毛が薄かったけれど、前回抱いたときには、陰毛はしっかり存在していた。妻を問い詰めると「暑いから剃った」とわかるようなわからぬような答え。しかし、あそこがしっかり濡れていることを指で確かめたタカハシ氏は、たぎる欲望が先行して追及もそこそこに、剛直したイチモツを希美の膣に突き立て、乳房を乱暴に揉みしだき、獣のような咆哮を上げながらセックスに没頭した。ツルツルのあそこは娘の結衣を連想させ、自分自身でも知らなかった禁断の願望がタカハシ氏を一層興奮させた。たまりにたまっていた精液は、希美の膣内からあふれて車のシートを汚したが、本革だったので簡単に拭き取れた。
体位を変えながらの三連戦で精力を使い果たして、ぐったりしているタカハシ氏に代わり、帰りは希美が運転した。子供たちの目をゴマかすための多少の買い物を終えて帰宅すると、ちょうど田沼が玄関を出ようとしていたので、希美がそのまま家庭教師をアパートまで送り届けることになった。
車に乗り込んだ田沼、すぐに車内に漂う性臭に気付き、運転する希美に「約束違反だ」と詰め寄った。希美の陰毛が消えたのは田沼のせいだ。田沼は電車が架線事故で立ち往生して、宏海と結衣の帰宅が数時間遅れた日、希美のあふれるマゾッ気に誘われて、希美を縛りあげて犯した。そして「これからはダンナとするのは禁止だ」と一方的に宣言して、その担保として希美の陰毛を剃ってしまったのだ。きょうも宏海の隙をみて希美を風呂場に連れ込み、生えかけた陰毛をすっかり剃り上げたばかりだった。
田沼は性欲に、いや性格に問題はあるが、学年で十位前後だった隆の成績を三位以内に引き上げた優秀なセンセイだ。ここで機嫌を損ねたら、隆の医学部進学の夢実現に支障をきたす。希美は「だらしないまんこでごめんなさい。もう二度と旦那とはセックスしません」と誓わされ、謝罪の為、やむなくアパートの駐車場で田沼の臭いちんぽを口に含み、あげくバックからの侵入を許すことになった。夕方とはいえ明るい時間帯、大きなサンルーフを全開にしたアルファードを、アパートの住民らが血走った目で覗いていることにはまるで気づかずに…。
◎正体を知らぬは亭主ばかりなり
あれから、まるで新婚当時のように、希美の肉体に執着するようになったタカハシ氏、毎晩のように迫るが妻のガードは固い。そんな時、部下と飲んだ宴席で「必ずデキるSNS」を教えられ、翌週、出張先でポコっと生まれた空き時間を使って確かめてみることにした。
何度かトライした後で、自称三十五歳のパート主婦とつながった。なかなかの淫乱女で、年齢が離れたダンナはもう気持ち悪くて受け入れられないけれど、常時三人から五人のセフレがいるそうだ。今は、子供の家庭教師だった大学生に、半ば無理やり連れ込まれたラブホにいるという。その大学生、あそこに一回、アヌスに一回突っ込んでたっぷり中出ししたが、終わった直後、シャワーも浴びずに「友人たちを迎えに行く」と出かけてしまった。みんなが揃ったら女一人男四人の5Pで腰が立たなくなるまで凌辱されるらしい。逃げたくはあるが、服も財布も大学生が持って行ってしまったため、部屋で犯され待ちするしかないのだそうだ。互いのエッチな体験話で盛り上がった二人は、一度会ってみることになり、次の金曜の退社後にタカハシ氏が目印をもってシティーホテルの前で待つ約束を交わした。しかし、肝心の相手の特徴を聞く前に大学生たちが戻ってきてしまい、女の外見はあいまいなままになった。
金曜の夕方、赤いバラの花束を持ってホテルの前にいたタカハシ氏の背中を誰かが叩いた。
期待して振り返ると、買い物かごを抱えた妻の希美が「あなた、バラなんか持って何してるの?」
タカハシ氏は慌てたが、そこは不倫歴二十年の経験にものを言わせたいいわけで切り抜け、逆にここ幸いと希美を追い立てるように後ろのホテルに連れ込んだ。きょうの希美は主婦らしい、柄物のニットの上着に茶色のスカートという地味な服装だったが、奪うように服を脱がしてみれば、下着はほとんど乳首しか覆っていない極小ブラと生地が少なすぎるヒモパンで、そのギャップがタカハシ氏の思考能力を奪い、獣に変身させた。四つん這いにさせた希美の身体にイチモツを突き立てたタカハシ氏、ひさびさにその甘美な肉体を堪能しつつ、膣奥深くまで激しくピストンする間に、妻の膣が妊娠初期の妊婦特有の、柔らかく締め付ける味わいに変わっていることに敏感に気づいた。ここ一年で希美を抱いたのは二回か三回。腰を振っている最中なので、考えても計算が合うのかどうか、どうにも自信が持てなかったが、まずその前に妻が不貞を働く姿を想像ができず、悩みは自分が五十になったときに生まれる子供を無事成人させられるかどうかに変わっていった。
◎結衣ちゃんの渡る世間は狼だらけ
結衣が小学校三年の時だ。兄の宏海が突然結衣の部屋に入ってきて、自分は世界的な医者になる決心をしたこと、医者はなんといっても実地体験が一番の武器であること、したがって妹の結衣は隆の研究材料として身を捧げる義務があると宣言した。
結衣は兄と一緒に風呂に入っていたので裸にされるのは抵抗がなかったが、タオルでゆるく手足を縛られて、身体をいやらしく撫でまわされたのには、ちょっと驚いた。そして「子供でも母乳が出るか実験だ」と告げられて乳首を強く吸われ、妙にテンションの高い声で「上は出なくてもこっちはHな液体がにじみ出るはずだ」と言われてあそこを舐められた。
結衣は本当に自分のあそこが中から濡れ始めたのに驚き、兄の研究材料としての自分を受け入れることになった。
それからは兄の剛直を自分の小さな手でこするように撫でることや、口に含んで苦い噴出を飲み込む練習をさせられ、割れ目にちんぽをこすりつけられる毎日が始まった。両手はいつもタオルで縛られていた。少し変化があったのは宏海に家庭教師がついてからで、人妻を調教中だと言う田沼の自慢話に刺激され、夜這いの際には電動マッサージ器や小型ローターが登場し、満員電車での痴漢プレー、知り合いが絶対に来そうにない公園での露出&放置プレーとエスカレートしていった。
この間、宏海は素股の最中に何度かちんぽを結衣のあそこに押し入れようと試みてはきたものの、これまでは結衣がまだ幼すぎて成功していなかった。しかしここ一か月の間に何度か先っぽが割れ目の穴をとらえ、濡れ方も十分で侵入できそうな気配が漂い始めた。
そこで宏海は結衣の処女強奪を医学部合格の自分へのご褒美とする決心をし、結衣に「医学部に合格したら、学生マンションで一人暮らしするから遊びに来い。そこでお前を犯してやる」と命じた。もしも不合格だったら、その日のうちに、学校から帰宅途中の結衣をクルマでさらって、車内で強姦して憂さばらしをするつもりだった。
だが、宏海が気付いてないことがある。結衣を狙っているのは宏海一人ではない。宏海が結衣の部屋に忍び込むようになってからは、痴漢どもが結衣に引き付けられるようになった。電車でまだ幼さが残る身体を触られたり臭い液体をかけられる頻度はどんどん増えている。一年ほど前からは下着の中まで手が潜り込んで、乳首やあそこをいたずらされるのが当たり前のようになった。後をつけられたり、車に引きずりこまれそうになったのも一度や二度ではない。最近は結衣を見つめる父親の目にも妙な感情が浮かぶことがあり、やたらと一緒に風呂に入りたがる。学校では同級生ばかりでなく、他のクラスの男児や六年生からもスカートめくりの標的にされ、互いに牽制しあっているが、学級担任と体育教師は結衣と二人きりになる機会を狙っているようだ。宏海の変態師匠である家庭教師田沼も、階段を上がる結衣のスカートの中をいつも覗きこもうとする。
宏海が念願を果たして結衣の処女を奪えるかどうか、まだまだ多くの陥穽が待ち構えている。
◎番外編は一人称語りで
夫四十九歳、わたし希美は四十三歳。この秋、若い部下との不倫を解消した夫との関係を立て直すため、夫婦二人だけで一泊二日の温泉ツアーに出かけたんです。
夫との間にぎこちない雰囲気が漂うツアーバスの中、何かを察したのか、後ろの座席にいた男性四人グループが能天気に缶ビールを勧め、明るく話しかけてくれました。夫は受け取りましたが、わたしは現在妊娠三か月なのでビールは遠慮しました。
ツアーの宿舎は風情のある木造二階建てでした。夜の宴会は一階の大広間だったんですが、そこでまた四人グループと隣り合わせの席となったんです。
男性たちは三十代後半から四十台前半でしょうか。年齢がわたしたち夫婦と比較的近いこともあって、陽気な会話が弾み、その影響でわたしと夫の気まずい雰囲気も徐々に消えていきました。わたしたち夫婦の部屋は二階の和室だったんですが、男性たちの部屋はその斜め向かいで、三間続きの大部屋なこともわかり「後で遊びに来てください」と招待まで受けました。そして勢いのまま、みんなで旅館内のカラオケバーに移って二次会を開き、夫は趣味のゴルフの話とお酒、わたしはグループの中の一人が手ほどきしてくれたダーツで楽しく盛り上がったんです。フォームの説明でお尻や腰、最後は胸にも手が伸びたんですが、どれも自然で気にはなりませんでした。
バスの中で缶ビールを勧められてからずっと飲みつづけだったためか、夫がうつらうつら居眠りを始めたので、わたしたち夫婦は四人組を残して二階の部屋に戻ることにしました。
主人は直ぐに布団に潜り込んで寝てしまいました。時計を見るとまだ九時前。自宅を出るときから、今夜は久しぶりに主人に抱かれる覚悟をしていたわたしは、身体が軽く疼いていました。このままでは眠れそうにないので、とりあえず身体の火照りを静めようと大浴場へ行きました。
そして湯上りの浴衣姿で廊下を歩いていたら、まるで待ちかまえられていたかのように、先ほどの四人と出くわしました。男性たちはわたしを取り囲んで「旦那さんが寝てるなら、奥さんだけでも寄っていってよ」と、肩や背中を押すようにして、大部屋に引き込んだんです。
酒が相当に入った四人は、夫がいたときとは違って完全にスケベモードで、「旦那さんとは週何回やってるの?」とか「五十前の元気がない精子じゃ子供はできないでしょ」「本当は若い男から新鮮なのを搾り取ってるんだよね」とか、わたしたち夫婦の性生活に土足で踏み込むような、下品でエッチな冗談を連発するので困ってしまいました。
とくに酔いが回っているらしい、一番若い男性は「希美さんの赤ちゃんにご挨拶したいでちゅ」と言って、わたしの浴衣の裾をめくろうとしたり、ブラジャーをしてないのを目ざとくみつけて「おっぱい吸わせてくだちゃい」と、胸をわしづかみにしたりしたんです。わたしはさすがにヤバすぎるって思い、しばらく場をなだめてから、頃合いを見て自分の部屋に帰ろうとして立ち上がったんですが、後ろから男たちに抱き締められ布団の上に倒されてしまいました。
倒れた拍子に浴衣は太ももまでまくれ上がり、薄い水色のパンツが丸見えです。胸元からはオッパイもはみ出てしまいました。それを見てさらに興奮した男たち四人がかりで押さえ付けられ、あっという間にパンツを脱がされました。
お願いやめてっ許して! 私は結婚前に、そして夫には隠してますが、結婚した後も、何度かレイプされた経験があり、よみがえった恐怖の記憶と悪夢で全身が強張って思うように抵抗できません。
彼らは私の足を一杯に開き、何人かで交代しながらあそこを舐め始めました。舐め上げられる舌の感触であそこから淫らな汁が溢れ出し、それに気付いた一人の男性が「奥さん、自分で部屋までついてきたんだし、濡れてるから和姦だよね」とか、勝手なことを言いながら、固く勃起したモノを、私のあそこを割るように押し付けてきました。わたしは「あなたたすけて」とできる限り大きな声で叫びました。周りの部屋に聞こえているのは間違いないんですが、泥酔して熟睡中の夫には届かないようです。それどころか、誰一人助けに来てくれません。男たちの一人をふりほどいても他の三人にまたがっちり押さえつけられます。私は最後のあがきで腰を動かし、なんとか入れさせまいとがんばりましたが、男もちんぽをたくみに操って、大きな亀頭の先端がするりと淫唇を割って滑り込みました。
「おなかに赤ちゃんがいるのぉいやだめ抜いて~」と懇願する私の奥深く、根元まで残酷に挿入されたちんぽが激しくピストン運動すると、私の身体は次第に力が抜け、いわれるがままに四つん這いの姿勢をとり、お尻を叩かれ乳首をひねりつぶされる痛み、男の意のままに蹂躙される屈辱、征服される喜び、許しもなく何度も中出しを繰り返されるであろう期待感が入り混じった、レイプ特有の、あの恐怖と快感へと追いあげられていきました。「奥さん、いいオマンコしている…締りいいよ~」といやらしい感想を漏らして、男たちは次々と交代でわたしに挿入しました。「これで赤ちゃんをつつき殺すことになっても、おれらが代わりの子を孕ませてやるから安心しな」と言いながら、四人はそれぞれ二度三度とちんぽをわたしに突き立てました。繰り返される膣壁と子宮口への激しい刺激は、永遠に続くかと思ったほどで、わたしは何度もイッテしまい、そして失神したんです。
気がつくと部屋は暗く、みんな裸のまま寝ていました。浴衣は精液だらけだし、パンツは探しても見つからないので、押し入れにあった新しい浴衣を着て、自分の部屋に戻りました。夫はまだぐっすり寝ていました。わたしは部屋の浴室でシャワーを浴び、しつこくあそこから垂れてくる精液をかき出すように洗い流し、布団に潜り込みました。
明け方、何も知らない夫が、わたしを求めてきました。わたしは昨夜の輪姦で、身体中につけられたキスマークが気になって、「おなかの子供に影響するから」とはねつけたんだけど、夫は「パンツははいてないのか」と少し驚いたように言っただけで、浴衣の裾を割って強引に押し入ってきました。まだ暗かったせいでしょうか、わたしの身体の異変に気付いた様子はなかったけど、いつキスマークをみつけられるかというスリルと、見つかったらどう言い訳したらいいのかというハラハラで、わたしは燃え上がってしまったんです。
子供を気遣って正常位だけで終えた夫は「お前がこんなに燃えるなんて… 今度こそ、もう浮気はしないよ」と誓ってくれて、わたしは思わず涙ぐんでしまいました。この人がそんな誓いを守れるはずはないってこともわかってはいたんですけど。
大広間に用意された朝食のとき、再び眠そうな四人が隣に座りました。でも彼らは、わたしを意味深にみつめニヤニヤしながら「昨夜は楽しかったです」と、夫に一言挨拶しただけで出て行きました。
旅館を出るとき、見送りの女将に「昨夜は騒いでごめんなさい」と、せいいっぱいの皮肉を言ってみたのですが、この旅館では、お客に宴会とそのアフターを最大限に楽しんでもらえるよう、女性客が嬌声を上げるぐらいは無視するようにと、従業員を教育してるそうです。「男女関係の乱れとか、今の若い奥さん方は少しも気にしてないみたいですよねぇ。部屋も汚しっぱなしにしたまま、あれをやってたことを隠そうともせずにさっさと帰っちゃうし」。男たちの部屋に残してきた、精液でぐっしょり濡れた浴衣と、わたしのパンツの行方が急に気になりだしました。
帰りのバスは四人組と席を離れて座ったんですが、道の駅で休憩したときに、トイレの出口あたりで一人の男性が、「また会いたい」とささやきながら、わたしにメアドと電話番号のメモを渡しました。
すぐに捨ててしまおうかとも思ったけど、あのときに撮られた写真や動画がどうなったのか気になり、迷いながらも数日して連絡を取ってしまったのです。その男性(四十二歳)とは平日の昼間、ホテルのロビーで待ち合わせたんですが、あのとき見失った私のパンツを見せられ、「二人きりで会ってるところを知り合いに見られて誤解されたらまずいから」とすぐに個室に移りました。部屋に入った直後に鍵を隠されてフェラを要求され、画像を消去する交換に、SEXすることに同意させられました。それ以来ズルズル関係が続いています。おなかのふくらみが目立つようになった今では、あのときの3人や、男性の友人たちにも動画を撮られながら犯されています。
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