リラクゼーションサロンの恥罠30
宏「博美さん?」
「どうしたんですか?」
二人は今、彼お勧めの洒落たフレンチレストランでディナーの真っ最中である。
だが彼女のナイフとフォークは止まったままである。
彼は心配して彼女に声を掛ける。
宏「ここの料理、お気に召しませんか?」
博美「・・・・・」
宏「博美さ、ん・・・」
彼女は彼の言葉で気が付いた。
博美「えっ?、あ、・・・」
「ごめんなさい!」
「私、ぼ~っとしてて・・」
彼は彼女に笑顔が戻って一安心した。
だが、彼女の心は揺れ動いていた。
先程の車中では勢いに任せて彼に詰め寄ってはみたが、彼女の今の胸中は不安で一杯だった。
数年前に離婚を経験して以来、男性との性交渉は皆無であった。
そこへ持って来て、産み分けの難しさと将来への不安。
その全てが現実として一気に迫って来た。
彼は彼女の困惑する表情を見て取って、優しく声を掛ける。
宏「博美さんは完璧主義なのかな?」
博美「えっ?」
宏「装って居ても顔に真面目って書いてある!」
博美「うそっ!?」
彼女は手で顔をなぞる。
宏「ほらね!」
彼は彼女の仕草を指摘して笑った。
博美「あっ、いえ、これは・・」
宏「そういう処もね!」
彼女は、また黙ってしまった。
宏「あの~、もし、僕に気を遣って居るのなら・・」
「それはお門違い!」
「僕は貴女の想像する姿とは真逆の人間かもしれません」
「相当なアウトローですから!」
博美「宏さん・・・」
宏「多分、未知子さんは僕の事・・」
「本能で見抜いていたのかも・・」
「そんな気がする」
博美「・・・・・」
宏「あぁ!別に僕が犯罪者って訳では無いですから」
「その点はご安心を!」
彼女は彼の云っている事の半分も理解出来なかった。
だが、彼なりに彼女を思っての言葉で有る事だけは分かった様な気がした。
彼女は、それに気付いて態度を改めた。
博美「遠慮・・無しで良いんですね!」
宏「はい!」
博美「私、貴方が思っているより・・」
「我儘かもしれませんよ!」
宏「どうぞ、ご自由に!」
博美「どんなに酷い事をしても、めげません?」
宏「あっ!痛いのだけは、ちょっと・・」
博美「プッ!(笑)」
宏「えっ?、あっ!・・ははっ!(笑)」
二人は眼を合わせて、暫くの間お腹を抱えて笑い合った。
彼女は、此処でも未知子に後押しされた様な感じがした。
未知子の通った道なら安心して進める事だけは分かった。
博美「じゃあ、早速プランを練りましょ!!」
宏「お好きな様に!!」
彼女は彼に実行して貰う事を、細かく指示した。
基本的に彼女の排卵日に合わせて性行動をして貰う事。
彼女は、なるべく正確に排卵日を把握する事に努める。
そして、その日に合わせて4日前から彼に禁欲をして貰う。
最後に、膣内のアルカリ性を高める為、彼女が絶頂感を得る様に彼に協力して貰う。
特に最後の項目に関しては、彼女から彼に念を押された。
博美「私、離婚して以来」
「一度もSEXをしてないの!」
「だから・・ちょっと不安・・」
宏「それは僕に任せて!」
「どんな事をしてでも、貴女を気持ち良くさせてみせる!!」
博美「ホントに~!?」
宏「任せて下さい!!」
博美「じゃあ、安心ね!」
「なんだか、ワクワクして来た!!」
宏「僕もです!」
「こんな大役を任されて、身が引き締まる思いです!!」
「それと・・」
博美「ん?、それと?」
宏「こんな綺麗な女性とエッチ出来るなんて・・」
「滅茶苦茶、役得だな~って!!」
博美「宏、さん・・・」
彼の役得は兎も角として、彼女は久々の異性との交わりとなる。
育児と仕事に明け暮れていた日常から、めくるめく非日常へ。
子作りと云う大命題が有るにせよ、好みの男性との熱い性の営みへの期待は、否が応でも高まって来る。
彼女の数年間未使用だったおまんこは既に熱く火照り、ぬるぬるとした粘液がショーツにシミを作っている事が手に取る様に分かってしまう。
彼女は、目の前で爽やかに笑う彼を見ながら、想像と現実をすり合わせて行く。
博美(彼の股間に生えるおちんちんって、どれ程の大きさなの?)
(別れた夫と違い、ワイルドな印象の彼・・・)
(その彼のおちんちんに思いっきり犯されちゃうの!!)
(私は、そのおちんちんで逝けるとこまで登り詰めちゃう!!)
(そして最後に濃ゆ~い精子で種付けされるの~!!)
博美「もうっ!!」
「いや~ん!!」
そんな彼女を見て、彼が不審に思う。
宏「どっ、どうしたんですか?」
「博美さん?!!」
博美「えっ?」
彼女は正気に戻り、周囲を見渡して言った。
博美「わっ、私、なんか言いました?」
宏「いっ、いえ、何にも・・・」
「ただ、何か良い事でも有ったのかな~って?」
博美「そうそう!!」
「この間のオペでね」
「嫌な奴が執刀医でね」
「皆の前で間違いを指摘したら、急に大人しくなっちゃって!」
「後で、この事は上には内密に、だって!」
「笑っちゃうわよね~!!」
急にハイテンションになった彼女に彼は驚く。
宏「あ、はい、・・良かった、ですね・・」
と、彼は、そう言うしか無かった。
彼女は上手く誤魔化せたと思い、ほっとした。
二人の前途は多難であった。
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