リラクゼーションサロンの恥罠8
望結との出来事が有った日から半月が過ぎた。
彼女はあれからもう一度来院し処置を施したが、特にこれと云って何も無く彼女は帰って行った。
ただフィギュアの練習は相当充実した時間を過ごして、その成果を挙げているらしい。
彼女は以前にも増して表情が明るくなった。
JCの女の子らしい、きゃぴきゃぴする態度で彼に接して来る。
彼女のその振る舞いに、彼の心も救われた。
季節は移り行く。
街路樹に黄色い葉が目立って来た頃に、その女性は現れた。
「ごめんください!」
落ち着いた雰囲気の綺麗な声が伝わって来る。
田中「あぁ、ようこそいらっしゃいませ!」
「出門様」
未知子「失礼いたします」
「今日もよろしくお願いします」
彼女は先月から数回来院している。
なんでも長時間の立ち仕事が多い為に、下半身全体の疲労が激しいらしい。
彼は、いつもの通り彼女にマッサージ用の下着姿になって貰い、ベッドへうつ伏せに寝て貰う。
数回目の処置ではあるが、相変わらず彼女の見事なプロポーションに魅入ってしまった。
彼女の名は出門未知子。
フリーランスの外科医であった。
身長は168㎝で彼の方が高いが、結構な高身長である。
スリーサイズはB84W58H85と正にモデル体型だ。
その身体に長くて細い腕と脚。
小さな頭にボブカットのヘアスタイル。
そしてそのルックスは女優の米〇涼子そっくりである。
田中「出門様」
「いつも筋肉の緊張がお強いですね!」
「あっ!あ、いや失礼しました」
「プロの方に講釈なんて・・」
「釈迦に説法でした」
「お仕事、忙しそうですね」
「こことエステだけがお身体の休息ですものね」
「今日も精一杯、努力させて頂きます」
この様に、いつも彼が一方的に彼女に話し掛けて行く。
彼女は黙ったまま気持ち良さそうに、彼の手さばきに身体を委ねている。
そんな彼女が今日に限って彼に話し掛けて来た。
未知子「先生は、お優しい方ですね」
「不愛想な私に常に気を遣っていらっしゃる」
田中「いえいえ、お客様に乞われる事こそが、この仕事の醍醐味です」
「出門様」
「何か、お気づきの点か、ご要望が有ればお伺い致しますが」
未知子「う~ん」
「何かあるかしら?」
田中「もう、何でも結構ですよ!」
「私に出来る事でしたら、何なりとお申し付けください」
未知子「・・・・・」
田中「出門様?」
未知子「本当に何でも宜しいのですか?」
田中「ええ!」
「お伺い致します」
未知子「本当に?」
田中「はい!」
「先程の私の言葉に嘘はございません!」
未知子「では・・・」
田中「どうぞ、ご遠慮なく!」
未知子「あっ、やっぱりやめようかな?」
田中「いえいえ、どうなされました?」
未知子「あのぅ・・・」
「私の事、馬鹿にしません?」
田中「その様な・・・」
「そんなに言い難い事なのですか?」
未知子「ええ! ちょっと!」
田中「大丈夫です!」
「わたくし、男に二言はございません!」
未知子「そう、じゃあ云うわね!」
田中「どうぞ!!」
未知子「えっと、私の子作りに協力して頂けません?」
田中「はっ?」
未知子「ですから子作り!」
田中「こづ、くり?」
未知子「ええ!」
「赤ちゃんを作るのです!」
彼は目が点になった。
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