【その6】
妻を眠らせたとはいえ知人に寝とらせ、娘にもいたずらをしてしまいました。実行前は1回やれば満足するだろうと思っていましたが、実際は1回では全く満足していませんでした。できることなら久美子が意識のあるときに何とか寝とらせたい・・・そう思うようになりました。
「酒弱いんだから、この前みたいに酔わせればそんな抵抗しないんじゃない?」
居酒屋で2人で飲んでいるときに和也は言いました。
「・・・う~ん、そうかな・・・?」
かなり危険ではありますが、やってみる価値はあるかなと思いました。激しく抵抗するようなら中止すればいいのだから。酔っててふざけすぎたとか何とか言い訳すれば何とかなりそうかも?と思いました。
3回目の家呑みはやっぱり前回から1ヶ月ほど時間を空けて計画しました。
この1ヶ月、特に妻も娘も変わった様子はありませんでした。
「また家呑みしていいかな?」
という言葉に妻は全く疑う様子もなく承諾してくれました。ただ、
「私はお酒、セーブしたほうがいいよね」
と過去2回の家呑みで酔い潰れた(2回目は睡眠薬で眠らせた)ことから、笑いながらそう言ってました。
「まあ、家呑みなんだし、酔い潰れるのもいいんじゃない?」
僕はフォローするように言いました。
しかし、3回目の家呑み当日に予定外のことが起きました。妻は老人ホームで介護士をしていますが、急遽同僚が休みとなり夜勤が入ってしまったのです。しかもその連絡が着たのが昼3時頃でした。
僕はその日(金曜日)は休みで、土日も合わせて3連休で家でのんびりくつろいでいました。午前中は妻と買い物行ったりしていたので、
「今から夜勤なんて嫌だ~」
と、久美子は愚痴りながら仕事に行く準備をしていました。
「家呑み中止するかな」
「ビールとかチューハイとかおつまみとか買ってあるし、私抜きで飲んだら?」
妻は服を着替えながら僕に言いました。
(久美子がいないと意味ないじゃん!)
心の中で叫びました。
「それじゃ、明日の昼くらいに帰るからね」
久美子はそう言いながら夜勤の仕事に向かいました。
妻を見送り、僕は携帯を手にしました。
「・・・和也に今日は中止って言うか」
残念ですが、久美子がいないと家呑みをしても意味がありません。この週末の3連休をめちゃめちゃ楽しみにしていたのに・・・一気にブルーになりました(笑)
仕方なく和也に電話しようとしたとき、
「ただいま~」
玄関のドアが開いて、中学校から加奈子が帰ってきました。制服姿の加奈子はすぐに階段をあがり、着替えるために自室に入っていきました。
(・・・加奈子がいるじゃん)
僕はすぐにそう思ってしまいました。加奈子に何とかお酒を飲ませ、さらにまた睡眠薬を飲ませられれば・・・。そんな思いが駆け巡りました。
「お母さん、急に夜勤入って仕事に行ったから」
私服に着替えてリビングに降りてきた加奈子に僕は言いました。
「え~、夕飯どうしよう」
「簡単なおかずを作ってくれたみたいだよ」
「なら、大丈夫だね」
加奈子は冷蔵庫を覗きながら答えました。その加奈子の後ろ姿の腰つき、お尻、生脚を僕はガン見してしまいました。
「んで、今日はまた飲み会するからね~」
「また飲むの?まあ、別にいいけど」
「加奈子もちょっと飲もうよ」
「私はいいよ~」
加奈子はお茶を飲みながら笑って答えました。
久美子がいないことは和也に連絡しておきました。
「まあ、今日は加奈子ちゃん目当てだな」
すぐに僕と同じことを言ってました。睡眠薬を準備しておくと言いながら和也は電話を切りました。
そんなこんなで、3回目の家呑みは、僕×和也×加奈子となりました。
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