段ボールを開き、中の商品を確認する母。僕は背後に立ち、その姿を見ていました。母はとても小さく、その姿は小学生が座り込んでいるようにも思えます。
その商品を20個取り出すと、母は段ボールを片付けるように僕に指示を出しました。階段が急なため、小型のリフトを使い、一階に降ろします。
母がリフトに商品を置き、スイッチを押すは下降を始めました。しかし、そのリフトは1階と2階のちょうど真ん中で停まることになるのです。
僕は母のお腹に手を回し、抱き締めながら、倉庫の中央に引き寄せていました。中央スペースといっても、たたみ2畳ほどの小さなスペースです。
『どうしたいのか。』自分でも分からないままに、ただ母を引きずっていました。そして、ひたすら後ろから強く抱き締めていたのです。
『なにしてんの!』『どうしたのよ!』と母はこの前とは違い、少し大きめの声をあげました。ところが次の『いい加減にしなよぉ!』のトーンが下がります。
その時は、その理由が分かりませんでした。後で分かりました。この倉庫は扉こそありませんが、壁の向こうの部屋には、寝たきりの父がいるのです。
僕はともかく、父に聞かれるのだけは、妻として避けたいこと。もう自分を分からなくても、母にとっては旦那さんなのです。
母の腰を持ち、僕は先に中央に腰を下ろしました。その勢いで母も引き、母は尻餅をつきそうにもなります。
もちろん、母も人間です。お尻から落ちながら、とっさに回避行動をとろうとします。僕の腕を掴み、お尻ではなく、わざと腰から落ちようとしました。
気がつけば、母の腰を持っていたはすなのに、完全に母を正面から抱き締める格好になっていました。
慌てた母は、『やめて、やめて、』ともちろん逃げようとします。その逃げようとする母を、僕は必死に引き戻します。
倉庫の床は鉄板で出来ていて、母が暴れる度に『カン、カン、』と何度も金属音を出します。僕にはそれが、とても大きく聞こえました。
僕は、うつ伏せになった母の背中にいました。この体勢になりたかった訳ではありせん。お互いに必死になった結果がこれでした。
そして、完全に母の背中に乗り上げた時、『痛い痛い、重い、重いわぁ~、』と母が冷静な口調で僕に言います。
僕も人間です。『痛い!』と言われたら、相手を思い、とっさに離れようとしてしまいます。しかし、離れたのは下半身だけ。上半身は、そこに残りました。
心のどこかに『逃げられる!』、そんな思いがあったのだと思います。
残った上半身は母を押さえつけ、僕は母のシャツから出ていたうなじに唇を寄せました。潤いのない母の肌にキスをしてしまったのです。
キスをした時、『この女性が好きだ!』という感情が爆発するのです。自分でも、こんなに好きだとは知りませんでした。
母も恐怖を覚えていました。前回は『若い男の、女性の身体への好奇心。』で理由がつきます。しかし、今のキスはそうはいきません。
息子が母親に愛情を持ち、母親の身体を欲しがっているのです。『ここまで…。』、きっとそう思ったに違いありません。自分が思う以上だったのです。
僕の手は、あの時と同じように母親のジャージの中に入れられました。違うのは、今度はお尻の方からでした。
僕の手は理由もなく母のお尻を障り続け、舌は背後から首筋を舐め回しました。気持ちが悪いのか、『イヤッ…イヤッ…』と頭を振って、首をまわす母でした。
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