「良かったよ」
ボソリと男が呟いた。
「・・・」
美香は何も発しない。
【この曲の良さがこの男に分かるの?】
男は美香の後ろに近づき肩に手をかけた。
「すまなかったな」
「えっ?」
男は美香の手を取ると白く細い指をまじまじと見つめる。
「綺麗な指だ」
あっけにとられて何も言えない美香。
「すまないが何か食べるものを作って貰えないか」
「・・・はい」
逆らえるはずもなく椅子から立ち上がった。
「そのままで。裸のままでな」
いくぶん穏やかな言葉遣いになった。
美香はキッチンに入ると冷蔵庫の中身を確認した。
偶然か夫の席に座る男。
その全裸の男からはだらりとだらしなく大きな肉棒が垂れ下がっている。
「チャーハンぐらいなら・・・」
「あぁ、それで充分だ」
野菜と卵を出し、まな板の上に乗せた。
野菜を軽く水洗いし、包丁でみじん切りにする。
リズミカルな家庭の音が響き渡る。
ニンジン、ピーマン、玉ねぎ。
野菜が細かく切られていく。
指をケガしないように集中していた美香の後ろに男が近付いた。
いつの間にか男の肉棒が硬さを取り戻している。
男は美香の腰に手をかけると自分の方に引っ張った。
そして背中を押し、お尻を突き出した格好をとらせる。
男は肉棒を掴み、美香の股間を上下に擦った。
やがて肉棒の先端が膣口を探り当てると男は美香の尻を自分の方に軽く引き寄せた。
濡れた美香の性器は軽く抵抗したあとヌルッと男を受け入れた。
「んんっ・・・」
声にならない音が美香の口から洩れる。
男はそんな美香の反応を楽しむようにゆっくりとゆっくりと侵入してくる。
嫌でも反応してしまう美香の体。
侵入してくる男の肉棒をギュッギュッと規則正しく締め付ける。
「やっぱり立ってるとよく締まるな。ちぎられそうだ」
上機嫌で男が言った。
ゆっくりゆっくりと男の肉棒が沈められていく。
男の肉棒の先端にコツンと当たるものがあった。
子宮口だ。
美香は一瞬体をブルッと震わせる。
男は腰を引くと再び子宮口に肉棒を当てる。
「あっ・・・」
美香の口から声が洩れる。
その声を聞き、男はしつこく美香の子宮口を擦り上げた。
そのたび美香の体は正直に反応する。
やがて男は強めに子宮口を弾くと肉棒を根元まで埋め込んだ。
美香は全身を震わせ絶頂に達した。
崩れ落ちそうになる美香の腰をがっしりと抱えると男は激しく腰を打ち付けた。
「もうダメです・・・立ってられない」
「まだだ。ここがいいんだろ?」
男は激しく子宮口を刺激した。
そのたびにキッチンに美香の「アッアッ」という声が響く。
男は美香の体をシンクに押し付けた。
そして片手で美香の乳房を、もう片手で陰核をこねくり回した。
キッチンに美香の押し殺した「アッアッ」という喘ぎ声と腰を打ち付けるペタンペタンという音、そして男の「フンフン」という声が響き渡る。
【このままじゃいけない!】
美香はシンクに置いてある包丁に手を伸ばした。
【これで抵抗すれば・・・】
包丁を握る手に力を込めた瞬間。
「綺麗だ」
男が耳元で囁いた。
そして美香の乳首と陰核を強く跳ね上げた。
包丁を握る手から力が抜ける。
快感の波に飲み込まれるようにされるがままになった美香の体はとうとう包丁から手を離してしまった。
激しく揺られる体。
包丁を離したその手はシンクの縁を掴み、揺れる体を押し留めた。
やがて腰を打ち付ける速度が早まり、陰核と乳首を刺激する力も強くなってきた。
「最高だ。こんなに気持ちの良い体は初めてだ。綺麗だ」
男が甘い言葉を囁き、耳元、首筋に舌を這わせる。
美香の反り返った背中に男の汗が滴り落ちる。
キッチンには先程より大きくなった美香の喘ぎ声と二人の性器から発せられるヌチャッヌチャッという淫らな音が響く。
男の腰の動きが一段と早くなる。
首筋を舐められなが乳首と陰核を刺激され美香の頭の中は真っ白になっていた。
「うぐっ!イクぞっ!」
男は美香の腰を自分にグッと引き寄せ、美香の中で欲望を解き放った。
美香の膣の奥で男が弾けた。
ビュッビュッと精液が放出される。
何度も何度も・・・
男は余韻を楽しむように柔らかくなり始めた肉棒を動かし続けた。
美香は全身の力が抜け、シンクに掴まって立っているのがやっとだった。
しかし美香の膣だけは別の生き物のように柔らかくなった男の肉棒から精液を搾り取ろうときつく締め上げている。
男も美香も気付いていなかった。
絶頂を迎える瞬間、美香の口から微かに洩れた「イクッ・・・」と言う声を。
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