何分シャワーを浴び続けただろうか・・・
【お迎えに行かないと・・・】
浴室を綺麗に掃除し、タオルで体を丹念に拭いた。
鏡を見る。
思ったほど顔は腫れてない。
【これなら化粧でなんとかなるかな】
急いで身支度を整えると防音室に向かいそこに脱ぎ捨てられていた服と下着をビニール袋に詰め、ゴミ箱に投げ込んだ。
体をしっかり洗い、服を着替える事でほんの少しだけ汚れが落ちた気がした。
子供を迎えに行っての帰り道、子供が何か話かけてきても内容がほとんど頭に入って来なかった。
夫が帰宅し、夕食をとっても美香は上の空だった。
この家を知られ、力ずくで犯され、汚されてしまった。
こんなこと、夫にはもちろん誰にも相談出来ない。
「どうした?何かあったのか?」
夫の問にとっさに「いえ、別に。新しい曲の練習のしすぎで疲れちゃったみたい」と嘘をついた。
言えない。
絶対に知られてはいけない。
この暮らしは・・・夫と子供との関係は守らなければ・・・
翌日、子供を保育園に送るとその足で婦人科に向かった。
医師に「生理痛がひどいため、低用量ピルが欲しい」と告げるといくつか質問された後、会計でお金を払い薬を受け取った。
家に戻るとすぐに1錠飲んだ。
昨日の出来事に間に合うか分からないけれど一秒でも早く飲みたかった。
【ピルでも飲んどけって・・・また来るって・・・】考えただけでも目眩がして倒れそうになる。
しかし予想に反しその後しばらくは平穏な日々が続いた。
ある日曜日、夫と子供が朝から釣りに行くと言い、車で出掛けて行った。
「ママ!大きいの釣ってくるからね!」
「うん、気を付けてね。パパの言うことちゃんと聞いてね。行ってらっしゃい!」
本当は自分も一緒に行きたかったのだが休日は社会人生徒のレッスンが入っている為、それは叶わなかった。
7時半を少しまわったところ。
「さっ、片付けと洗濯掃除がんばろ」
自分に言い聞かせるように気合いを入れる。
朝食の食器を洗い終わった頃、玄関のチャイムが鳴った。
レッスンは午後からだ。
嫌な予感がした。
足音を立てずに玄関に向かい、覗き穴から外の様子を伺う。
悪い予感ほど当たるものだ・・・
そこにはあの時の男が立っていた。
ドンドンドン!
ドアを叩く音が玄関に響く。
「おい!居るのは分かってんだよ。早く開けろ。近所の人に見つかるぞ!」
ドンドンドン!
体が硬直する。
血の気が引き、目眩がする。
倒れそうになるのを必死で耐え、ロックのつまみを捻る。
ガチャッという音と共に男が玄関に侵入してきた。
「久しぶりにだな。相変わらずいい女じゃね~か」
後ろ手で鍵を閉めるとすぐさま美香の胸に手を当てた。
「ほう・・・張りがあるな、それに少し大きくなったんじゃねぇか?ん?薬飲んでるみたいだな!」
美香の体は低用量ピルの影響で胸が張り、サイズがひとつ大きくなっていた。
「風呂入るぞ」
こわばる美香の手を引き、浴室に向かった。
男は脱衣所に着くやさっさと全裸になった。
目を背ける美香。
「おい!こっち向け!どうせ後でじっくり見ることになるんだからよ!」
おそるおそる男の方を向く。
股間からはだらりと力無く肉棒が垂れ下がっている。
赤黒くそして太い凶器。
まさにそんな見た目だった。
「お前も脱ぐんだよ、早くしろっ!」
男が声を荒げる。
諦めたように美香は服を脱ぎ始めた。
せめてもの抵抗に右手で胸を、左手で股を隠す。
「お前、まだ分かってないみたいだな、そんなことしても無駄なだけだろ」
男の平手打ちが飛ぶ。
美香の左頬に焼けるような刺激が走る。
「手を後ろにまわせ」
【もう逆らえない・・・】
美香は震える手を後ろにまわした。
【胸も・・・まあ大きくなったしな、いい体じゃねぇか】
美香の体を上から下までじっくり眺めニヤリと笑う男。
「よし、こっちに来てしゃがめよ。洗う前にしっかり味わえ。意味分かるよな?」
力無く頷く美香。
男の前に膝まづき男の肉棒に顔を近付ける。
「おっと、手は使うなよ」
美香は思わず男を睨み付けた。
「おい、そういう反抗的な態度をするな。その綺麗な顔をまた叩かなきゃならねぇ」
とっさに美香は目線を下げ男の肉棒を見つめる。
【大きい。大きすぎる。まだ垂れ下がってるのに夫のとは比べ物にならないくらい】
美香は小さく口を開くと舌を出した。
舌先で男の肉棒に触れる。
「おぉ、こんな美人が俺のチンポを舐めるなんて・・・たまんねぇな」
夫と桁外れに違うのは大きさだけじゃなかった。
臭いも・・・
『男』を感じさせる臭いも強く、顔を近付けるのを躊躇わさせた。
「小さい口じゃ大変かも知れねぇが舐めるだけじゃなくてしっかりくわえてくれよ」
まだ柔らかい亀頭を美香は口に含んだ。
つるりとした舌触り、まだ柔らかい感じ。
「あのな、お前も子供じゃねえんだから全部言わせんな。気持ちよくさせるんだよ!じゃねぇといつまでも終わらねえぞ!」
男が声を荒げると美香の体がビクッとこわばった。
「怖がる事はねぇよ、俺が喜ぶようにお前が考えて自分でやってくれりゃいいんだから」
美香は口の中を占領する亀頭に舌を絡ませた。
あめ玉を舐めるように舌先で、舌全体を使って。
「やりゃ出来るじゃねえか、そうそうその調子だ」
腕を後ろに組ながら美香はゆっくり頭を前後に動かした。
しかし大きすぎて少ししか口に入らない。
美香は肉棒を口から出すと舌を思いっきり伸ばし、根元まで舐め上げた。
「いいねぇ、やっとその気になったか。いいぞ、そのまま続けてくれ」
男の陰毛が顔に当たる。
根元まで行くとまた先端まで戻る。
先端まで戻ると亀頭を口に含み舌を擦り付ける。
しばらく舐めるとまた口を離し、反対側を舐める。
今度は少し大きくなった肉棒をフルートのように横からくわえ、舌を動かしながら根元に向かう。
男を見上げる。
勝ち誇ったようなニヤケた顔で美香を見下ろしている。
【早く終わらせたい・・・】
美香は男に提案した。
「あのぅ・・・手を使っても・・・」
おそるおそる尋ねた。
「おう、いいぞ。思い通りにやってみろ」
美香は手を使い男の肉棒を愛撫した。
陰毛を押さえ根元まで舌を這わせ、先端まで戻ると優しく前後にしごいた。
男の肉棒が硬くなり、手で支えなくても反り返っている。
美香は肉棒の先端を優しく持つと男の腹の方に反らせ、裏筋に舌を這わせた。
【こいつは美人でスタイルもいいがテクニックの方はまだまだだな・・・しっかり仕込んでやらねぇと値段が付かねぇ】
男はそんな事を考えながら美香に奉仕させていた。
裏筋、亀頭、美香は出来る限りの事を必死にした。
20分ほど経っただろうか。
男の肉棒が大きく脈動し始めた。
「よし、しっかりしゃぶって頭と手の動きを合わせろよ」
美香の細く美しい指は今は鍵盤の上ではなく男の肉棒の上で踊っている。
男の臭いと美香の唾液で何とも言えない臭いになった浴室に男の唸り声が響く。
「いくぞ・・・んっ、んっっっ・・・」
美香の口の中で亀頭が破裂せんばかりに膨張すると先端から大量の精液を放った。
「溢すなよ、全部飲め!」
小さく頷く美香。
脈打つようにドクッドクッと発射される精液を美香は喉を鳴らしてすべて飲み込んだ。
口から肉棒を抜き取ると男は美香を立たせ浴室に進んだ。
口を押さえ「ウッウッ」と戻しそうになる。
夫のモノとは明らかに違う大きさ、量、味の濃さ。
今はまだ美香の頭の中には絶望しかなかった。
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