投稿された和美の画像、翌日には10件ほどのレスが付き、確認した俺は吉岡にメッセージを入れました。
和美もレスが増えてるのを見てると思うよ…で、今、会う日時を決めるよう急かしてる…
その日のうちに和美は日時の返事をしたようで、夜に吉岡は伝えてくれました。
きっと、しつこくねちっこくやったんじゃないかと想像します。
それは店の定休日。
場所は和美が指定してきたとある大きめのホームセンターの駐車場。
スマホを取り上げた時に見た彼女の住所とは少し離れた、車で45分くらいの所でした。
待合せは10時だった。車のない俺は吉岡の助手席に乗り、そこに向かったのです。
俺自身はいきさつなど殆ど何も聞いてなく、吉岡の言うまま従っていました。
あの赤い軽(和美の車)、それに赤い服で…と吉岡が和美に指示しておいたらしい。
駐車場に入るとその車はすぐに目についた。近づいていくと中に人影も見えてました。
吉岡は車を右隣に止めた。
助手席の俺は窓を開け、運転席で俯いている和美を呼んだんです。
ママさーん…
和美は顔を上げ、こくんっと頷く感じで俺を見た。言われた通り、赤いカーデを羽織ってました。
吉岡に言われるまま、俺は続けました。
車移ってよ…こっちの…車に…
シートベルトを外し、和美はドアを開け、俺も外に。
今まで見たことのないミニスカ、それも黒の革のタイト。これも吉岡の指示だったらしい。
赤いカーデは鮮やかで、スカートの裾近くまである長いやつでした。
俺は少しニヤケそうになりながら、後部スライドドアを開け、和美の乗り込むのを待ち、隣に座りました。
ミラー越しに見ていた吉岡が言いました。
ママさん、そういう原色系の服も似合うだろって、ずっと思ってた…
膝の上にバッグを置き、無言で俯く和美。俺は隣で見とれていました。
なんだよ、見てるだけかよぉ?…せっかくの休みにママさん都合つけてくれたんだぞ…
じゃあ、静かな場所にいくねぇ…
吉岡はひと言冷かして車を出しました。
好きなことしていいよ…
え?なにを?
前の続きだよ…我慢しないで始めていいよ…
わかった上で…会ってくれてるんですよね?
三人だけの密室。俺は和美に訊きました。
和美は目を瞑っていました。
そんな確認、する必要なんてないからー…
和美を代弁するかのように吉岡が口を挟みました。
和美と吉岡の間にある了解ごとのようなもの…俺の知らないことがあるような気がしました。
そっか…(確認しなくて)いいんだ…
俺は和美に聞かせるように独り言を呟き、和美の肩に手を載せました。
前も言ったけど…大好きです…これだけはわかって…
俺は和美を引き寄せ、強張る和美を感じながら唇を重ねました。
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