葵はよろけてしまった。
ブース内の後ろに身体を預け、テントのマジックテープが外れた。
葵をテーブル席に座らせ、テントの補修にとりかかった。
中を覗くとブースで固められた空間になっていた。
社長は中に入った。
正方形の空間で人工芝が敷いてある。
人工芝を触ってみた。
少し硬いかな。
専務に電話した。
「談話室に敷いてあるカットカーペットを外してくれる?明日から使うことになった。できるだけ綺麗なとこ選んで4つの袋に入れておいてくれる?」
専務は作業にとりかかった。
マジックテープを留め椅子に座って電話をかけた。
「Hさん、会社案内を増刷できますか?」
「どのくらいですか?データあるので社長のためならお作りさせていただきます」
「明日で無くなりそうなんだ」
「たしか600でしたよね」
「好評でね。計算だと1500必要だけど、2000でお願いできますか?」
「明日中に、早急にお作りさせていただきます」
「れいこが作った肉便器案内と写真6枚を送るから、れいこ用と葵用で一緒に入れてくれ。名刺は間に合うかな?」
「全て承知しました」
「明日届けに来たら、二人を使って良いよ。ちょっと良い空間見つけたんだ」
「徹夜で仕上げます。失礼致します」
「れいこちゃん、葵ちゃん。明日のパンフレット残さないとダメだから、明日以降来るように説明してくれる?」
ブースの外に出して説明させた。
通行人は触りながら通って行く。
※元投稿はこちら >>