第2章 北広島(4)
「ふふふ、じゃ、時間もないんで、たのんますよ、先生」
寺島までも玲子のことを「先生」と呼ぶ。
「いやです、できません・・・」
玲子は座席シートの上を後ずさりする。
「できねぇじゃないんだよ。こっちはもう金も払ったようなもんなんだからさ」
北海道特有の抑揚のないしゃべりでそういうと、ベルトをはずし、ズボンを脱ぎ捨て、ブリーフ姿で座席に乗ってきた。
玲子は後ずさりしたが、反対側のドアのところで捕まった。寺島は、玲子の手をとると、グイと自分の方に引き寄せた。
前の座席には、薫が置き物のように身動きひとつせずに座っている。
「薫君、助けて・・・」
薫の反応はなかった。寺島はブリーフを降ろした。
先端を光らせて、赤黒い一物が天狗の鼻のように空に向かって勃起を誇っていた。
寺島は玲子の頭を掴むと、一気に天狗の鼻を玲子の唇に押し付けた。玲子は口を一文字に結んで抵抗したが、天狗の圧力には勝てず、可憐な唇を割ってしまった。
寺島は生暖かいぬめりとした感触を天狗の鼻の先端から体全体にまで感じて、天にも昇る気持ちだった。そしてゆっくり、ゆっくりと天狗の鼻を可憐な口内に押し込んでいった。
「ムググググ・・・・・」
玲子の喉奥まで突き刺すと一気に天狗を抜いた。そしてまた、ゆっくりとゆっくりと押し込んでくる。
「ググググ…ググ・・・グェッ・・・グェッ・・・・」
先ほどよりも深く突き刺した。思わず玲子は吐き出す。
「勝手に吐き出すんじゃねぇ」
寺島はやくざ気取りになっていた。濡れ光った剛棒で玲子の頬をたたく。
寺島はタクシーの中での行為から、この女性はマゾで、3人の若い男たちに責められて、SMプレイを楽しんでいたんだと思い込んでいた。
そして、「先生」と呼ばれるたびに感じているのだと勝手に思い込んだ。
(本当は先生なんかじゃないのかもしれない。でも、そんなことは、今の俺にはどうでもいいことさ)
「ほおら、もう一回しゃぶれ、先生」
「いやぁ・・・。いや・・ウググウ・・・」
今度は突き刺した天狗で口内を犯す。腰を前後に振り、時には深く口腔をえぐった。
「グェッ・・グェッ・・・」
そのたびに玲子は、苦しまぎれに顔を引いて吐き出そうとしたが、寺島はそれをさせなかった。
可憐な蕾のような唇に突き刺さる自分の肉棒の動きに、嗜虐の感情を昂らせる寺島。コートの前ははだけ、たわわな胸の形がはっきりと見て取れる。寺島はブラウスの前を開き、ゆさゆさと揺れる玲子の胸を鷲掴みにする。
「い、いや・・・」
体をずらしながら後ずさりする玲子を、寺島の掌と天狗の鼻が玲子を反対側のドアに押し込む。
「ほら、ほら・・」
寺島は抽送のピッチをあげた。早く射精しないとあいつらが戻ってきてしまう。
さらにピッチをあげ、天狗は暴発寸前だった。
「ウウウ・・、いくぜ、、せんせい・・・・、しっかり受け止めろよ」
玲子はイヤイヤと左右に首を振ったため、天狗は玲子の口から外に飛び出してしまい、その瞬間、大量の白濁液が玲子の髪の毛から顔面に飛び散った。
「いやぁぁ・・・・」玲子の断末魔が車内に響いた。
そのときだった。薫の長年寝ていた股間のものがピクンと弾けた。だが、それに気が付いたのは、もちろん薫だけだった。
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