玲子さん、いつもありあとうございます。
第2章 北広島(3)
「えっ、ほんとですか?」
ふと、タクシーメーターに目をやると、8千円を超えていた。
「いや、ちょっと・・・・」
「なんでぇ、先生の裸だけじゃ、割があわねぇっていうのか」
寺島は焦った。恫喝されるのではないかと思った。変なことに答えなければよかったと後悔するのだった。
「先生がいい声で哭かないから、みてみぃ、タクシー代もかせげねぇじゃねぇか・・・」
座席にゆったりと体を戻すと、力也は剛志の股間に顔をうずめている玲子の髪の毛をつかんで引き上げると豪快に笑った。
玲子の可憐な唇の周りは粘液で光っていた。
寺島は、上気して赤い顔になっている妖艶な玲子の顔を見とれてしまった。
(こんなきれいな人が・・・)
「運ちゃんも、なかなかの商売上手だな。じゃ、口で一発発射ならどうだい、タクシー代くらい安いもんだろう」
寺島の股間は爆発寸前だった。
(フェラチオをしてもらえる・・・、こんな美人に・・・、そりゃすごい!)
「え・・・、本当にいいんですか?こんなおきれいな方に・・・」
「オッケーなんだな、よしゃ、交渉成立だ。どっか、人目のつかないところに止めろや」
二人の会話の内容は玲子にもわかった。
玲子は左右に首を振りながら、
「いや・・・、いやです・・・、そんなこと・・・できません・・・・」
「なに言ってんだよ先生、運ちゃんは、タクシー代をタダにしてくれるっていってんだぜ。感謝しなきゃ。口元だってよだれでべったりだぜ。そんなに汚していたらお客さんに悪いだろう」
力也は前の座席に薫にティッシュを取るようにいうと、玲子の口の周りを丁寧に拭くのだった。
寺島は、このとき、隣の座席に客がいることを思い出した。確かに寺島は前の道路と後部座席しか見てこなかったのだ。すっかり助手席の男お存在を忘れていた。
この辺りは札幌郊外のゴルフ場が点在するところで、人目をさけてタクシーを停めるには格好の場所はいくらでもあった。寺島は、国道を左折した。しばらくすると山道に入り、やがて行き止まりになった。
この上はゴルフ場の歩道になっているようで、ゴルフ客らしい人の声も聞こえてくる。だが、OBを打たない限り崖まで人がくることはなさそだ。看板には「ゴルフボールに注意」と書かれていた。
「じゃ、一服してくるからな、先生、その間にしっかり吸い取ってやれよ」
力也たちは、薫にしっかり見張っていろよと声をかけて、車の前の方に消えていった。
寺島はエンジンをかけたまま、ドアを開け、後部座席に移動した。コートの前をしっかりおささえながら怯える玲子の姿があった。その姿に、寺島はさらにズボンの中でドクンドクンと海綿体に血が流れるのを感じた。
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