第1章 10年後⑮
ママが目覚めてから、淫獣は薫とママに近親相姦をするように命令した。薫も全裸にされ、ママにまたがるように命令したが、薫の棒が勃起せず入れることはできなかった。嫌がるママの頭を押さえ、むりゃり薫の軟棒をしゃぶらせたが、薫が回復することはなかった。
「だから、僕はママを妊娠させてないんだ」
(そうか・・・)この子は、そのことを言うために話つづけていたんだ・・・)
「うん、わかったわ・・・、薫君、あなたも、いまじゃ被害者なのね・・・」
「で、ママは出産させられた。女の子だった。名前はあいつらが決めた。かおるって。びっくりでしょ。僕と同じ名前」
19歳で薫は産み、19年後の38歳で長女の香(かおる)を産まさせられた。何の因果か・・・、輪廻か・・・。
「ごめんね、薫君。いやなこと聞いちゃって。で、お母さんは、いま、どうしてるの?」
薫は急に話さなくなってしまった。
「ごめんね、いいよ。無理に話さなくたって。辛い思いしたんだね・・・」
薫は首を縦に振った。
「いまは・・・、力也が経営するネットの熟女売春クラブで働かされている」
力也は二十歳過ぎにやくざのパシリとなった。そして熟女好きが昂じて、自分でインターネットの闇サイトでSM売春クラブを作った。茨城をもじって、「いばらの城」というサイト名だったが、あまり客が集まらなかった。
最近は、名前をひっくり返して「白い薔薇」にした。その方がSM的で客もつくらしい。闇サイトの売春組織らしく、なんでもありのクラブで、浣腸、むち打ちなどのSMプレイだけでなく、コンドームは一切使わない膣内射精もOK、妊娠してもOKという売春組織だ。世の中には変態も多く、中には妊婦を逆さづりにして、股間を広げて子宮をいじくりまわす輩や、子連れの母親を子どもの前で虐待する趣味の輩もいる。薫のママは、そういった輩の相手をさせらているようだ。もちろん、持ち出しもOKで、1週間くらい貸し出される女もいるらしい。東京で借金を抱えた主婦らが、近県の茨城での売春なら、自分の亭主や近所にもわからないということで入ってくるらしい。1週間も貸し出された女の中には、友達と海外旅行に行ってくるといって亭主に嘘をつき、その間に、十数人の男の相手をさせられたり、ひたちなか市の公園に住む浮浪者の汚いペニスを毎晩しゃぶらされた女もいた。力也はそんな女にも、家に帰るときはハワイのマカデミアンナッツを十箱持たせるまめな一面も持ち合わせていたようだ。
「先生・・・、言いにくいけど、あいつら、今度は北海道でおんなじ商売をはじめるたいみたいだよ。」
それが玲子にとって、何を意味してるのかは、玲子でもわかった。なんとしても、この場から逃げ出さないと、獣たちにの食いものにされてしまう。
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