第1章 10年後⑭
力也はベッドに顔を伏せて泣き崩れる玲子の髪をお鷲掴みにして、顔を上げさせた。
まだ小さくなっていない分身で、再び玲子の唇を割った。中に出されたショックで放心状態の玲子は抵抗もできず受け入れた。
「さ、残った汁を吸ってくれよ、先生。わかるだろう?」
玲子は言われるとおりに、力也の亀頭をなめ、残滓を吸い込んだ。
「素直になったじゃねぇか。いい子だぜ、先生」
獣たちは凌辱を終えると、玲子にシャワーを浴びてくるように命じた。大理石でできた風呂は2面がガラス張りになっており、窓からは札幌の街並みが見渡せた。遠くに大通り公園や北大のイチョウ並木が見える。
近くに目を転じると・・・、玲子が勤務している区の市民センターの建物も見える。北海道に戻ってから、やっと落ち着いた生活が今日で一変してしまったことを感じ、迂闊にも薫の誘いに応じてしまった自身の浅はかさを恨んだ。
薫が呼びに来た。いや、呼びにこさせられたのだろう。玲子は、部屋に戻ることもできずずっとシャワーを浴びていたのだ。薫は手に持っていた白のガウンを玲子に渡した。玲子はそれを着ると、薫に促されるように部屋に戻った。
淫獣たちは、ラフな服装に着替えていた。
(終わり・・・・?帰るの・・・?)
期待はすぐに裏切られた。
「腹が減ったから、下で何か食ってくるよ、先生。なぁに、夜はまだまだ長い。たっぷり楽しませてやるから、待ってなよ」
二人は薫と玲子を背中合せにベッドの下に座らせると、カバンの中からおもちゃの手錠を取り出し、二人の手首をつなぎ合わせてしまった。さらに、もう一方の手首も繋がれてしまった。
「薫には、先生に逃げられた前科があるからな。今夜は逃げられないように、ちゃんと見張ってるんだぞ。そしたら、今度こそ男にしてやるからな・・・、あははは・・・」
「オッケー、グルグル。部屋のカギを開けて」
二人は部屋を出ていった。
確かに薫は、玲子を剛志の部屋に監禁しながら逃がしてあげた過去があった。そして、玲子は、その場所から着の身着のままで北海道に戻ったのだった。あれから7年。またしても薫と2人で同じ部屋に置いていかれた。だが、今度は逃げることもできない。
狂宴のあとの静けさが部屋を覆った。二人とも、しばらくは動かなかった。
薫も玲子は、くっついている背中を離そうと、お互いに尻と足を使って前進しよと試みた。少しは体を離すことができたが、手首はつながったままだ。
背中越しに玲子は聞いた。
「薫君、あの男はだれ?」
「あぁ・・、力也のこと・・・?先生は覚えてないかな?」
薫は訥々と話しだした。
力也は中学2年のときに、赤ちゃんを連れた母親を公園のトイレに連れ込んでレイプした事件を起こした。その後、同じような事件が2件起こり、警察が公園を警戒していたところ逮捕された。3件目にレイプされた女性が告訴していたのだ。力也が中3の8月に少年審判が行われ。群馬の赤城少年院に送致された。そして、玲子が勤務していた菟玖根東中学校に、卒業の1か月前に少年院を退院して転校してきた。
玲子は微かに思い出した。菟玖東中は、校長が市の校長会の生活指導部担当で、役職柄か、力也のような生徒の受け皿となっていた。力也は中学校に戻ってから1~2日しか学校に行ってないから、玲子と接することもなかった。遊び仲間の先輩である剛志たちと玲子の関係を知ったのも卒業式の後だった。もちろん、力也は卒業式には参加していない。
(婦女暴行を3回・・・、しかも、子どもの目の前で・・鬼畜だわ・・・)
薫の話を聞きながら、力也の怖さに身震いした。
「薫君、お母さんは・・・・」
玲子はそれ以上、言葉がでなかった。
「え・・・?あぁ、ママのこと?」
この歳になっても、母親のことをママと呼ぶ薫の幼児性にも驚かされた。
「妊娠したのはホント。僕が19歳のときだから、6年前。」
薫は淡々と話す。
「で・・・・」
それ以上は聞けないと思った。それ以上は興味本位になってしまうと思った。
「え・・・、あっ・・・、僕じゃないよ。僕の子じゃないよ」
薫はそれは強い語調で否定した。
玲子は安心した、あの獣たちの言っていたことは嘘だったんだ。
玲子が薫の前から逃げ出したあと、剛志の態度が一変したらしい。力也とつるむことが多くなり、薫に対するいじめが始まった。殴る、蹴るが日常茶飯事に行われ、万引きを行わせ、恐喝もさせた。そして、玲子を逃がしたのだから、玲子の代わりを差し出せと脅してきたらしい。
薫は美少年といっていいくらいの顔立ちだったので女子からはもてた。ナンパすれば一人の女子高生くらいはひっかけられる自信はあった。そうしてナンパした子を剛志や力也に差し出したりもした。だが、二人の獣は、同じ歳くらいの若い女性には興味がなく、もっぱら熟女を欲しがった。
「薫、お前、ほんとうに反省してるんだよな・・・」
玲子がいなくなって1年以上過ぎたときに、剛志がそう言ってきた。
「薫はママがいくつのときに生まれたんだっけ?」
薫は素直に答えた。「俺が19の時だよ」
「そうだったよなぁ・・・、ふふふ・・・、玲子先生のちょと上くらいかな・・・」
「俺たちは、玲子先生がいなくなって淋しいんだよ。ちんこの突っ込む先もないしな。このまんまじゃ、欲求不満になっちまうし、力也なんか、また、犯罪を犯しちまいそうなんだ。」
そういって、薫の頬を両手で挟み込むようにして、低く小さな声で言った。
「薫のママ・・・、ふふふ・・・、わかるよな・・・」
両の掌でパチンと薫の両頬を叩いた。
玲子は、ありのままに話す薫の言葉に恥ずかしくなった。薫は続けた。
「そして、2人が僕のマンションに来たんだ。その日は、ちょうどママもいた。先生も知ってるとおり、僕のママはパニック症候群という病気なんだ」
玲子はまた思い出した。3年生の時の三者面談で、母親からそう告げられた。突然襲ってくる恐怖や激しい不安なことが起こると、動機や息切れ、呼吸困難を起こし、時には失神してしまうこともある病気らしい。
「覚えているわ。だから、薫君が、お母さんに心配をかけちゃいけないって、先生が・・・」
そこで玲子は言葉に詰まった。
「迷惑かけちゃいけないって、私がいったでしょ」
「そうだったね・・・、先生」薫は続けた。
その日、薫の部屋に入ると、剛志は薫に煙草を万引きしてくるように命令した。自転車で20分くらい行った町はずれにタバコ屋があった。タバコ屋というのも、いまでは珍しくなったが、菟玖波根市には、まだそういうお店があった。そこは、おばあさんが一人で経営している店で、薫たちは中学生のころから、そこで煙草を万引きしていた。
そこに行って、やってこいというのだった。薫は2人の魂胆はわかったが、逆らうことはできなかった。逆らえば煙草の火を腕に押し付ける根性焼きだけでなく、裸にされ、尻穴に異物を挿入されるケツバックというリンチが待っているからだ。
玲子は身の毛がよだつ思いだった。
「もういいわ、薫君。そして、お母さんが、あいつらにレイプされたのね。酷い話だわ」
だが、薫は話を止めなかった。
薫がタバコ屋から帰ってきたときには、ママは全裸にされ、力也がママの両足を肩に担ぎ腰を振っていた。剛志がママの胸あたりにまたがっていた。力也は、部屋のふすまを少しあけて覗いたため、剛志が何をしているかはわからかった。二人の後頭部をぶんなぐってやりたい気持ちだったが、部屋に入っていくことすらできなかった。
ママは抵抗すらできなかった。パニックになっていたのだろう。
「2回目のザーメンを注いでやるからな・・・、孕みな・ママ」
そういって力也がママの中に射精した。剛志も咆哮をあげてママの顔に射精した。若い性の蹂躙は、それだけでは終わらなかった。ママの意識が戻り、ママが「いや・・、いや・・・」と抵抗を始めた。
「すると、あいつらは、さっき先生がやられていたみたいに、ママを四つんばいにして・・・」
「やめえ、薫君・・・、言わないで」
玲子の羞恥心が薫の話を止めさせた。
「あ、ごめんなさい、先生」
「・・・・うん・・・」
玲子は自分と薫の母を重ねてみていた。薫の母も、淫獣の男根を上にも下にも呑み込ませられ、若い白濁液をなんどもあびせられたのだろう。その光景を頭に思い描いていた時、玲子は股間に熱いものを感じた。
(え・・・、うそ・・・、私・・・濡れてきてるの?・・ちがう・・・、そんな・・・)
そんな玲子の動揺を知ってか知らずか、薫はまた、話しはじめた。
「僕がEZ・・・つまり、勃起しなくなったのは、そのあとなんだ・・・」
3回、4回と膣内に射精をされたママはぐったりソファに横たわっていた。すると、力也が4回目の射精のあとに、男根をママの中から抜くこともなく、女の秘園のつながったまま女児をおしっこさせるように持ち上げた。
「いやぁぁぁ・・・」奥深くまで貫かれたママが大きな声をあげて哭いた。そのまま、薫がのぞき見している襖をガラっとあけた。
「薫、さっきから覗いているのは知ってるんだぞ」
そういってママの股間を薫の目の前い突き出した。挿入部分が丸見えだった。力也の太く長い竿がママの陰唇を切り開き、秘園の奥まで突き刺さっていた。
「いや・・・、やめて・・・、みないで・・・・、みないで・・・かおるちゃん・・・、だめよ・・・、みないで・・・、やめて・・・やめてぇぇ・・・」
ママはパニックになった。あらん限りの声を出した。驚いた力也が、片手でママの口元を塞いだが、もう一方の手でママを持ち上げているのは無理だったようで、薫の目の前で、床にドスンと落ちた。そのままママは失神した。
薫は小学生のときに見た、同じような光景を思い出した。薫は自分の股間に力が入らないのを覚知した。その後も、二人は、薫の目の前で指を使い、電気マッサージ器を使い、自分たちの剛棒を使いママを辱めていったが、薫の珍棒は起き上がることはなかった。
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