誰もいない家に辿り着き、自室に入った私は、内鍵を閉めて床にへたり込んでしまう。
脚に力が入らず、立っていられないのだ。
見ないで済むのなら済ませたかった。
だが、見ずにはいられない。
コピー用紙の束を封筒から取り出すと、私は一枚ずつ眼を通し始めた。
ご丁寧にも時系列に並べられた画像の中では、水着が入ったバッグに記載された私の名前と学校名が接写されて個人が特定されている。
半裸の少女が裸に剥かれ、脚を開かされ性器を露わにさせられていく。
ぐったりとした少女に身体を重ねた全裸の男が、これ見よがしに互いの交接を曝け出している。
泣き叫んでいた少女の表情が、蕩けてしまいそうな喜悦の表情に変わっていった。
げふっぐふっごふっ
内臓が押し上げられるような感覚とともに、私は吐き気を催していた。
堪らずトイレに駆け込むと、私は便器に顔を突っ込むようにしたまま吐いていた。
涙と鼻水と涎で顔をぐしゃぐしゃにした私は吐き続ける。
胃液の酸っぱい匂いが口の中を満たしても、それでも嘔吐は続いていた。
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