突如として、下腹部を貫いた槍が後退を始める。
無理に拡げられた洞窟の壁が無遠慮に擦られ、息を飲むような痛みが私を苛むが、これで終わりならば是とせざるを得ない。
歯を食い縛って耐える私の考えが甘かったのは、言うまでもなかった。
後退していた肉棒は不意に前進に転じ、再び私の中を奥に向かって進む。
最奥部に達しては後退、後退から転じて前進を繰り返す男の腰と、そこに備えられた禍々しい肉の凶器。
しかも、その速度は徐々に上がりつつあった。
やめてヤメテやめてヤメテやめてヤメテやめて
男が私の尻に腰を打ちつける間抜けな音が、リズミカルに響き続け、その動きが速く小刻みになっていく。
「中では出さないから安心しろ・・。」
ポツリと呟いた男は、唸り声とともにクライマックスを迎えた。
ゆっくりと力強く数度の往復を終えると、男は私の上から身体をどかす。
終わった。
何はともあれ、開放される。
そう思った瞬間、私は絶望の淵から更に突き落とされた。
違う誰かが、私の脚と脚の間から覆い被さってきたからだ。
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