だがヤヨイの悲劇は、これだけでは終わらなかった。
性器に負った傷が癒える頃である。
それは傷口が癒える際に感じる、むず痒い感覚にも似ていた。
むず痒いような、くすぐったいような、だが初めての感覚。
「・・覚えがあるでしょう・・?」
羞じらいながら問うヤヨイに、同じく羞じらいながら私は頷いた。
輪姦されて暫く時間が経った頃、繰り返される淫夢と底無しに湧き出でてくる性欲。
私は夏休みの一ヶ月あまりを自慰の時間に充てたが、ヤヨイもそうだったというのだろうか。
「信じてくれないかもしれないけど・・・」
少女はそれまでの人生において、自慰に耽った経験が無かったという。
晩稲で初潮を迎えたばかりであれば、詮無きことかもしれない。
躯の深奥から無限に湧き出す淫らな欲求は、少女の本能を刺激して自慰に導いていく。
最初はおずおずと試行錯誤を繰り返し、二日も過ぎた頃には自分の躯の仕組みを完全に理解した少女。
自室に閉じ籠もり、淫らな行為に耽り続ける少女の呻き声が両親を戸惑わせる。
あんな事があった直後だし・・
年頃でもあるし・・
だが少女が自慰行為に及ぶ頻度と、その行為の内容は度を超していく。
両親は淫らな獣と化した娘について頭を悩ましていた。
耐えかねた母親が、ドアを開けたことも一度や二度ではない。
だが、そこには娘の姿は無かった。
そこには、はしたない淫液と滝のような汗にまみれ、狂ったように性器を苛む牝の獣の姿があるだけであった。
「初体験よりオナが後だなんて、笑っちゃうよね?」
だが、ヤヨイの受難は更に続く。
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