「・・凄かった・・。」
「・・言わないで・・。」
行為が終わりシャワーを浴びた私達は、裸のままヤヨイの布団、、ヤヨイはベッドではなく床に布団を敷く派であった、、に潜り込んでいた。
うつ伏せの姿勢で寄り添うように互いの肩、二の腕、腰骨の辺りの素肌を密着する。
愛撫ではなく互いの素肌を触れ合わせ、互いの体温を感じるスキンシップは、私達にとって不可欠な精神的な癒しであった。
「・・凄かった・・。」
ヤヨイが繰り返す。
思い出すだけで全身が熱く火照る。
玄関の内側から鍵を閉めるや否や、私は自らスカートを毟り取り、下半身を剥き出しにしたのだ。
「ここで?」
苦笑いを浮かべたヤヨイも、承知していたかのように服を脱ぎ去り、産まれたままの姿を晒す。
合成樹脂で作られた双頭の蛇を模した性具、そして例の薬物を取り出したヤヨイは、チューブから絞り出したクリームを二匹の蛇、その頭部から鎌首に塗り込める。
「ん。」
一方の蛇を自らの股間の洞窟に易々と招き入れたヤヨイは、抜けないようにハーネスで性具を固定した。
擬似的なものとはいえ、反り返った男根を備えた少女、それが今のヤヨイだ。
待ち切れない・・
淫らな液を垂れ流しながら、バスタブの淵に両手を突いた私は、ヤヨイに向けて尻を突き出し、背後から貫かれる瞬間を今や遅しと待ち受ける。
溢れて脚を伝う愛液が、バスタブの床を汚す。
背後に立ったヤヨイが、私の腰を抱えるようにしながら位置を調整する間も私の腰は揺れていた。
待ち切れないのだ。
ぞぶり、ゾぶぞブぞぶ・・・
無機質な蛇が、洞窟の入り口に触れたと思うと一気に最深部に辿り着く。
前戯など不要な程に潤って解ぐされた女陰。
何の駆け引きもない粗雑で即物的な挿入。
はぁあァァアぁ・・・
貫かれた瞬間、視界が白い閃光で閉ざされ、頭の中で何かが弾けた。
私は果てていた。
一度ではない。
性具の僅かな動きがトリガーとなり、立て続けに繰り返し絶頂を迎え続けていた。
頂点に達したエクスタシーが僅かに降り始めると同時に、次のエクスタシーが私を襲うのだ。
夢中で腰を振り続ける私の姿は、獣じみていたとヤヨイは表現した。
「・・露出して・・興奮するっていうこと、分かってくれた・・?」
ヤヨイはポツリポツリと過去を語り出した。
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