言葉を紡ぐことすら出来ず、私は息を呑んで隣の席に座る少女を見詰めた。
ワンピースのボタンを全て外したヤヨイ。
下着の代わりに禍々しい程の色香を身にまとった少女は、震える指で映画館の座席でワンピースの前身頃を大きく開く。
殻を剥いた茹で卵のように、白く滑らかな肌が露わになった。
小振りだが形の良い乳房、その先端に尖がる桜色の乳首は真珠のようだ。
なだらかな曲線を描く躯のラインは、無駄な肉が削ぎ落とされ、同性の私の眼にも眩しい程の美しさに満ちている。
腹部の下方にある僅かな窪み、臍すらも艶めかしい。
下腹部の中央に位置する翳りは淡く、未成熟なパーツが十代半ばの幼さを示していた。
ごそごそ
ヤヨイが隣の席に置いたトートバッグの中から取り出したもの、それはバスタオルであった。
尻を僅かに浮かせると、ヤヨイは半分に畳まれたそれを、尻とワンピースの間に挟むようにして敷く。
ちらり
はにかんだような微笑を投げ掛けると、ヤヨイは履いていたサンダルを脱ぎ、両足を座席のシートに持ち上げる。
俗に言うM字開脚の姿勢を取る少女の局部は極限まで広げられ、谷間の上端に位置する肉の芽が明らかに厚みを増していた。
スクリーンに投影された光が縞になり、斑らになりながら、様々な色調で露わになったヤヨイの肌を染めていく。
はっ・・ふっ・・・ふはっ・・・
上映されている映画の音声に紛れ、声こそ聞こえてこないものの、昂ぶりつつある少女の息遣いの変化を感じた私は息を呑む。
準備は整った。
両の乳房を左右の手で隠すように覆い、尖がった乳首を指の間に挟んだまま、捏ねるように揉みしだくと、未だ熟さず堅さを残した果実が、骨の無い軟体動物のように形を変える。
あ。
ぁあ。
唇の動きが聞こえない筈の喘ぎとして、私の視覚に伝わってきた。
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