ヤヨイの呻き声が意味するもの。
それはヤヨイの顔に浮かんでは消える表情が教えてくれる。
巨大な蛇が無理に拡げている女陰の発する悲鳴。
私の眼に晒されながら性行為をする羞じらい。
人前での性行為を拒めない屈辱。
躯の芯から滲み出す歓喜。
それら全てが背反しながらヤヨイの悦びを煽り立て、心の奥底に灯った淫らな炎に油を注ぐ。
巨大な蛇が洞窟の壁をメリメリと押し広げながら進んでいく。
息を止めてヤヨイが耐えているのは、苦痛か快感か、或いはその両方なのかもしれなかった。
顔をベッドに押し付けながら、それでも爪先立って尻の位置を高く上げる。
蛇が最深部まで到達したのだろうか、ヤヨイの肩から力が抜け、浅い呼吸が繰り返される。
背中、腰、太腿、肩、二の腕、いつの間にか私の眼に映るヤヨイの肌に、珠のような汗が浮かんでは流れ落ちていく。
くはっ
不意に躯を反らしたヤヨイが、顔を上げながら吠える。
後退を開始した下腹部を貫く槍が、洞窟の壁を抉っているのだ。
甘く蕩けてしまいそうな表情を浮かべながらも、私と眼が合った瞬間、懇願の色が瞳には浮かぶ。
見・な・い・で・お・ね・が・い・・・
唇だけを小さく動かすヤヨイ。
だが魅入られてしまったかのように、私は視線を引き剥がすことが出来なかった。
いや、呼吸をすることすら出来ない。
息を吸って吐く。
眼前で繰り広げられる光景に眼を奪われた私には、それだけのことすら出来なくなっていた。
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