昔からそうだった。
どんなに何かに打ち込んでみても、テストの成績が上がっても。
就職しても、責任を持たされ部下を使うようになっても。
旦那と知り合っても、結ばれて結婚して何年がたっても・・・。
自分の体の奥から湧き続ける欲は、収まることがなかった。
四六時中、我慢できない・・・・という訳ではない。
けれど、それは何というか・・・まるで火傷のように、何をしていなくともジクジクと痛むことで存在をアピールし続けている。
ほんの少しでもタイミング悪く刺激を受ければ、灰に覆われた炭火のように簡単に真っ赤な熾火に変わる。
変わってしまえばもう、自分ではどうしようもないまま尽きるまで燃える。
そうなると自分ではどうしようもなくなってしまう。
欲は勝手にどんどんと温度を上げ、勝手にどんどんと燃え広がる。
それは幼少の頃から気付いていた。
ずっと長い時間、自分で自分のその欲を自覚してきた。
おそらく絶対、それは周りの誰よりも早かっただろうと思う。
小さな頃の私は 今と同じように それを抑える術を持たず それに支配されながら過ごした。
我慢できない事も それにとり憑かれ狂う自分も 全てがコンプレックスになった。
コンプレックスから逃れる方法は、それを忘れるために何かに打ち込む事だけだった。
私が選択したのは、他人から褒められるほど勉強に打ち込むことだった。
それは 打ち込むものが仕事に変わった今も 根本的には変わっていない。
いや・・・・開放する時間を手に入れた分だけ 幼少の頃よりも酷いと思う。
10代は 自分で自分を触り続けた
暗い部屋の片隅に篭り その自分の姿を誰にも隠し 息を潜めて何度も達した。
20歳の年に初めて異性に体を許した。
自分自身の指ではないそれに 驚くほど快楽を感じ、同時に大きな幻滅をした。
優しくソフトにいたわりながら・・・・大切に触れてくれた大切な人の指に対して、私の体が残念に感じているのがわかった。
3人を経験した。
恋愛やカップルとしてのセックスに幻滅したころ、、、25の頃に 4人目の男性と付き合い結婚した。
正直『そうゆうもの』と諦めきっていた。
打ち込み、褒められ、取り繕い、、、隠し続ける事しか自分に道はないと信じていた。
だからこそ、相手には一回りちかく年上で、地味で、大人しくて、無害な男を選んだ。
付き合うにあたっての条件は、行為の延長である妊娠を、自分が許すまでしない・・・とする事で、退屈な優しい『行為』を遠ざけた。
選んだ男は条件をのみ、年齢的なものもあると思うが 5年で40回ほどしかない行為に満足してくれている。
抑圧され続けた欲望は、ある男との出会いで開放された。
男はシモダと名乗った。
年は47だが 小太りの中背でハゲてて・・・実年齢よりも5~10歳くらい老けて見える男だった。
建築現場で肉体労働をしているが そのだらしない見た目のとおり、まともに勤めてなどは居ない。
自虐でしかない勤務態度を、真面目だ有能だ信頼できると褒められ続けた私に訪れたきっかけ。
上司の病欠と役員の失脚が重なり、初めて任された大きなプロジェクトのピークの時期。
やりがいとストレスが増え、心の奥底に欲望が湧き・・・なのに事務所にカンズメで、一度も開放できずに過ごしたピークの時期。
数日振りに開放された、会社からの帰り道で私はシモダに捕まった。
疲れからふらつき、足取りの怪しい私を酔っ払いだとでも思ったのか、
「だいじょうぶかぁ?」「心配だねぇ」そんないたわりの言葉を口にしながらも、その手は乱暴に私の体に触れた。
手を振り払い、体を捩って何度も拒絶をしてみても、開放を願ってもシモダの手はまったく止まらず
「いやいや フラフラやったし 心配なだけよ」と言いながらスカートの中に滑り込み、そのまま下着に触れた。
おぉぉ?
なんじゃ・・・?
言いながらシモダは指を動かし、押し付け、摘み、擦り付けてきた。
私はシモダの腕に抱えられるように抑えられながら、与えられる刺激に小さく喘いだ。
今までの男が誰もしてくれなかった、乱暴で、下品で 、、私の意向を無視した動きに一瞬で簡単に負けた。
シモダは私のその声を 聞き逃しはしなかった。
その声が喉から漏れた喘ぎ声だと、無条件に確信して私を笑った。
ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ
下品な笑い声を出しながら うつむく私の顔を覗き込みながら、卑猥な勝ち誇った笑顔を私に見せた。
指の動きを止めないまま 私の体に体を押し付けてくる。
雑居ビルの外壁に 私の体がついてもなお さらに体を押し付けてくる。
両手をシモダの肩に置き、形だけの力ない抵抗をしながら 小さな声で「いや」と言った。
ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ
シモダはさらに大きな声で笑いながら「いや~じゃないだろ?」
と、私の顔を覗き込みながら歯の抜けた口を開いた笑顔をた。
いや~じゃないよな?
言いながら指を押し付け クリトリスをグリグリと擦る。
やめたらあかんやろ?
ぐりぐりぐりぐりと 少し痛いほど こじるようにクリトリスを擦る。
いや~か?
やめる~か?
ゆっくりと指を挿入し ゆっくりと引抜いていく。
ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ
いや~か?
いや~じゃないやろ?
ぬるぬるになった指でクリトリスを弄り 私の顔を覗き込む。
歯の抜けた口の中が見えるくらいの下品な笑顔で私を笑う。
ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ
言ってみ
いや~か?
いやめるか?
遅い時間の路地裏にグチョ、グチョ、という卑猥な音が 冷たいコンクリートと大理石に反響している。
シモダは私の体を抱えるようにしていた左手で 何度かに分けてスカートをまくりあげ
「ほら 言わんか!」と言いながら 私のお尻を叩いた。
その痛みに 私の喉は喘ぎ声をあげてしまう。
そんな私を笑いながら、シモダは強い力で叩き続ける。
言わんか! ピシャッ!
言わんか! ピシャッ!
言えっ! ピシャッ!
言わんか! ピシャッ!
私は負けてしまった。
言ってしまった。
いろんな言葉を、シモダの言葉の通りに・・・。
いろんな言葉を何度もいい、初めて叩かれただけで絶頂をむかえた。
その30分後・・・。
初めての出会いから1時間もたっていない。
なのに私は、連れ込まれたホテルの床にひざまづいていた。
ソファーに座るシモダの足の間で頭を振っていた。
会ったばかりの男の精液を飲んでいた。
夜が明けるまでに2度、膣の中にも・・・もちろん自分から何度もねだらされて受け入れた。
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