『お兄様、茜は今凄い事を考えてるの。これが上手く行ったらハーレムはもっと賑やかくなるわ。高校生四人に店員、それから前のバレーコーチ』それがいかに大それた事かは茜にも勿論わかっていたが、同性たちの苦しみ嘆く顔や声、そしてやがては喜びに浸る姿を母や智子、芳美から嫌と言う程目にしてきて自分もサド的に彼女らを虐められるかと思うと震えさえくるのだった。私にはマゾとサド、それにレズの血が流れているに違いない・・・今になって茜はそう自覚した。この結城利紗子だってただの女、明美だっておまんこの付いた女・・・『お兄様、どうか待ってて下さいね。茜はこれから美味しい捧げ物をたくさん持っていきますから』計画を必ず成功させてみようと、茜は一時席を外して、僕に携帯を掛けた。その時受け取った妹からの知らせは僕を驚かせ、すぐには本気に出来ないくらいだった。しかし、どうもそれが本当らしいとわかって僕は胸が躍った。そして、上手く行くように二人で細かい打ち合わせをした。幸い、その喫茶店は自宅から車で一時間も掛からないし、ブティック店員の終業時間を考えればむしろ余裕が在り過ぎるくらいだった。僕の張り切りように母さんや芳美、智子は新しく女が加わる事を知って複雑な表情をした。しばらく可愛がってもらえなくなるのではないか・・・それが性奴隷の宿命だとわかっていても淋しくなるのだろう。「おまえたちはこれからも大事にするさ。まんこだって気にいってるんだからな」「きっとですよ」智子は僕の肩に頬を寄せて甘える声で言った。芳美も、「学様を信じてますからね」と釘をさすようだ。 向こうは全部で六人なので、僕と母さんそれぞれの運転にて車二台で目的地に向かう事にした。茜以外の五人はどこか素敵なレストランで夕飯をごちそうになるとか上手く言いくるめられてその気になり、僕と母さんの迎えの車を見てもあまり不審を抱かずにそれぞれ乗り込んだ。「タクシーじゃないの?」と明美は不自然な様子を気にして尋ねたが、妹の兄として今後お付き合いを願えればと思いまして・・・などと卑屈な態度で説明すると、明美は横柄に腕を組んで、「あ、そう」とあっさり言った。今までにもそうやって明美に近付いてきた連中が大勢いたのだろう。僕は隣の助手席にいる明美から漂う香水を嗅ぎながらちらちらと彼女を見ていた。なるほど生意気そうだがいかにも美少女で、体全体がお嬢様オーラに包まれていて得も言われぬ。短いスカートから伸びている両脚は適度に引き締まっていて美しく、肌は色白で滑らか。茜が勧める訳だ、と納得した。後部座席の取り巻き友人三人は庶民の娘という雰囲気だが、三人ともスタイルは悪くないし、胸も大き目、顔だってタレント風な者もいる。一方の母さん運転の車中には、助手席に利紗子、後ろの座席には店員の浜田由美子が座っている。母さんはハンドルを握りながら、娘の茜が中学時代に世話になった事に感謝をし、当時について色々話に花を咲かせた。その賑やかな雰囲気に比べて後ろの由美子は一人おとなしくいる。正直、関係の無い自分がこんな扱いを受けて困惑しているらしかった。そして彼女のその不安はやがて的中し、自分も体目当てで僕と言う男の毒牙に掛かった事をひどく嘆くのだった。
ありすぎる
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