電車で二駅目の駅から
車で5分程の所に愛美の家はあった。
グーグルマップでもドンピシャで出た
もう夜の21時を過ぎるというのに
1回も2階も真っ暗だ。
「少し周辺のチェックをしておこう」と思い、車を走らせようとウインカーを出した。
その時、遠くから革靴で歩く足音が聞こえてきた。
それなりに人もいるのにその音だけが男の耳を…
頭の中を刺激した…
愛美だ…。遠目でもわかるさっきと同じシルエット。
それにこの足音は、先程逃げていった時の足音と
全く同じ…
男は胸が高鳴るのを感じずにはいられなかった。
今さっき、あんなに乱れて、「匂い嗅げよ」などと言っていた
変態女がまたそこに現れ、更に、ここはその変態女が
毎日帰宅しているであろう家なのだから。
逃げ道や車を停める場所をいくつか探すのを一旦やめ、
車から静かに降りて、変態JK愛美の後ろをつけた…
先程まで、酷使して何度も達した「モノ」をまた…硬くさせて…
愛美が家の敷地内に入った。
何やらゴソゴソとポケットを漁っている
何かを取り出した愛美は玄関のドアの前に立ち、それを鍵穴に挿して回し、家の中に入っていった。
「カチャッ」中から鍵を閉める音がして男の心には孤独感が膨らんだ。
しばらく立ち尽くす男…
帰るのだろうか…?
じっと愛美の家を、誰にも見つからない場所から見つめる。
子供にたくさん遊んでもらった後のおもちゃの様に…
愛美の家の中に1つの灯りが灯った。
2階の1番東の部屋…
「愛美ちゃん…お部屋みーつけた…。しかも鍵っ子だったとはな」
「ますます楽しめそうだ…」
男は車に戻り、怪しまれない場所に素早く車を動かし、
再び「愛美の家」を目指して歩いた。
「?」愛美の部屋の灯りが消えている。
男は自然に振る舞いながら
愛美の家の敷地内に入り込み、隠れ場所を探しながら
浴室であろう場所に電気がついているのを見つけ、
ジワリジワリと近づく。
「覘いてやろう…」そう思ったが、浴室の窓は閉められ
ご丁寧に鍵までかけてある。
ふと、隣の部屋に目をやる…
「浴室の隣りは大体脱衣所だよな…」
外から見た脱衣所の下側に
人が入れるくらい、コンクリートがない場所があった。
鉄製の格子?の、ような物があったが、
ゆっくりと曲げてみると、意外と簡単に外れた…
男はスマホを片手に這いずりながらその中に入っていった。
塀で囲まれたその家の男のいる場所は
隣の家からは見えない
なぜなら男からも隣りの家が見えないからだ。
這いずりながら進むと
脱衣室で、あろうこの場所の床の部分に四角い物がある
仰向けになり、それを指で上に押してみると
簡単に持ち上がった。
静かに音をたてず、ゆっくりと置き、男は
脱衣室に侵入した。
すぐそこに置いてあるドラム式の洗濯機は
投入口が開かれた状態で男の前にそびえ立っている
「洗濯機…?」男は中をのぞき、無造作に投げ込まれた
洗濯物を拝見した。「愛美の下着…たくさん汚れてる様だ…」
生意気にネットに入れられたその下着は
女の匂いを放ちながら、存在を知らせた。
素早くポケットにしまい、ほかの部屋に行こうとした時、
「ただいまー」と愛美ではないもう1人の女の声が聞こえ、
「まずい!」と先程の床下に戻る!
蓋を静かに、でも素早く元に戻し
床下から外に脱出した
ポケットにはきちんと戦利品を入れて…
しばらくそこに留まりたかったが
周囲を気にしながら車に戻る…
車から男は愛美の家の前を通りすぎ、横目でみながら
呟いた。
「もう1人も美味しそうな変態なんだろうな…」
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