車が信号待ちで止まった時に私は、シートベルトを外し、コートを脱ぎました。
「カバンとコートは後ろに置いておけばいい」
「いえ・・・、大丈夫です」
私はそのままコートも膝の上に置こうとしたのですが
「後ろに置いておけ」
「あっ・・・はい・・・」
私は男の口調に圧倒されて、手を伸ばして後部座席に置くと、シートベルトを改めて締めました。
(これから・・・どうされるんだろう・・・)
不安と・・・そして、言葉に出来ない気持ちで・・・、コートを脱いでも私の体はジンジンと疼きを強めて、熱くなってきていました。
「今日は、どんな気持ちでその服を選んで来たんだ?」
その日の私の服装は、膝上丈の茶色のフレアスカートに、水色のシャツ、そして白いカーディガンを羽織っていました。
「どんな気持ちって・・・」
視線を落として私は、はっとしました。スカートの裾は座席に座っていたことで太ももの半分ほどしか隠していませんでした。
慌てて裾を引っ張ってもその状況は大きく変わることもなく・・・、黒いパンストに包まれた太ももが男の視線に晒されることになってしまいました。
「慌てて隠さなくても、どうせ脱がされるんだから関係ないでしょ。それに、太もも晒してやる気満々だな」
男の左手がまた・・・、今度はパンストの上から撫でてきました。
「いやっ・・・」
私が男の手を払い退けようとしたことで、車がふらつきました。
「危ないから大人しくしておいた方が良いよ。それに、どうせ触られるんだから一緒だろ?」
私は・・・、抵抗をやめました。
男の手が遠慮なく、私の右太もも、内腿を撫でてきます。
(だめ・・・、感じちゃ・・・)
下唇を噛みしめ、熱い息が漏れないように、気付かれないように・・・、私は俯いていました。
「脚、開けよ」
男の命令・・・。
「犯してくれ、って言ったのは、お前だろ?」
(そんな・・・)
男の手に力が入り、右脚が徐々に開かれていきました。
「ふっ・・・、嫌らしいなぁ。次は、ヒールを脱いで、両脚を椅子の上に上げろよ」
「そ・・・そんな・・・」
男の手が太ももの下に入り、私に脚を上げるよう、急かしてきました。
(あぁ・・・どうして・・・)
私は・・・、ヒールを脱ぐと、右脚を座席の上に上げました。
「は・・・恥ずかしい・・・」
「反対の脚も上げろよ」
ゆっくりと左脚も座席に上げ・・・、短いスカートは擦り落ち、太ももが完全に露わになってしまいます。男は立てた右脚を撫でながら次第に脚の付根に手を進めてきました。私は、さすがにスカートの裾を股間辺りで押さえ、下着が見えないように、精一杯の抵抗をしました。
「手を両脇におけよ」
「だ・・・だめ・・・、外から見えてしまう・・・」
「大丈夫だよ、車高が高いから見えないよ」
「で・・・でも・・・」
私が言い終わらないうちに、男は右手を掴み、体の脇に寄せさせました。
「ほら、反対も」
「あぁ・・・いやぁ・・・」
私は両手を脇に置き、下着が丸見えの状態で助手席に座らされていました。
「何度触れてもきれいな脚だな」
男は運転をしながらも、器用に太ももから脹脛を撫でてきました。そして、足首・・・、足の甲・・・。
「あっ・・・くっ・・・」
体が急に跳ねました。
(な・・・何・・・今の感覚・・・)
男は私の反応を見逃しませんでした。何度も足の甲を撫で、脚の指先、脚の裏をパンストの上から軽く撫でてきました。
「いやっ・・・、だめっ・・・」
「足先がすごく敏感だな」
そう言って何度も何度も執拗に・・・
(だ・・・だめ・・・、すごく・・・響いちゃう・・・)
声を堪えようとしても、いやらしく息が漏れ、体が跳ね、顎が上がり・・・
「いやらしい顔と股間が、対向のトラックから丸見えだぞ」
「い・・・いやっ・・・、だめ・・・見ちゃ・・・」
でも、男の手の刺激に抵抗することは・・・、出来ませんでした。
「あぁ・・・、ゆ・・・許して・・・」
車内が広いため、男の手が股間に伸びてくることはありませんでしたが、私の体はもっと刺激を求めてしまっていました。
「お・・・お願い・・・、ど・・・何処かに・・・」
「何が、どこかなんだ?」
私は男を見つめました。
「何処か・・・部屋の中で・・・」
「部屋の中で、なんなんだ?」
「部屋の中で・・・、犯して・・・下さい・・・」
「犯して下さいってか?そうか、じゃぁ、しょうがないな」
どうして、こんなことをこの男に言わなければいけないのか・・・。涙が出そうに思いながらも、体の疼きは止まりませんでした。
男は少し車を走らせると、道端の黒っぽい壁のホテルの中に車を滑り込ませました。
「さぁ、ここでいっぱい逝かせてるよ」
そう言いながら車を降りる男。私は・・・、無言で車を降りると男の後ろを付いて行きました。
男がパネルでチェックインをし・・・、男とエレベーターに乗り・・・。
男は私のことを無視するように、私に触れるどころか、一切、目を合わすこともありませんでした。男の後に付き、エレベーターを降り・・・、男が部屋のドアを開け、私に先に入るように促しました。
ヒールを脱ぎ、スリッパを履くと、男が先に部屋に入りました。私も続いて入りました。
心臓がドキドキと脈と打ち・・・、やっとという思いと、どうしてここに来たのだろうという後悔と・・・。
立ち尽くしていると、男はソファに座り、煙草に火を付けました。
「いつまで突っ立ってんだ?お前が来たいって言ったんだろ?」
(来たいって・・・)
自分の言った事、考えていること、欲望、後悔、色々なものが頭の中で渦巻いていました。
「き・・・今日限りにして下さい・・・。そして・・・写真も消して下さい」
男がソファから立ち上がり、ゆっくりと私に歩み寄ってきました。
「お前が今日限りで、って我慢出来るなら、今日限りでも構わないよ。その代り、今日は好きにさせてもらっても良いよな」
「好きに・・・って」
男は私の前に立ち、カーディガンのボタンを外し始めました。
「嫌なら今から帰っても構わないさ。警察や会社に訴えるならそれで構わない。その代り、お前がこの部屋を出た瞬間に、お前の写真や動画はばら撒いてやるよ」
「そんな・・・」
「なんだかんだ言って、したくて来たんだろ?吉田法子さんよ」
男は私のカーディガンを脱がすと、そのまま床に落としました。
(また・・・、また犯される・・・)
でも・・・、私は俯き、男に身を委ねました。
「今日も、清楚ぶった服装だな。でも、隠している淫らな血が騒ぎ始めているんじゃないのか?」
男は不吉な笑みを浮かべ私から離れていき・・・、ベッドの脇のカーテンを開きました。
窓がある、と思っていたそこには、壁にX字型の木枠とその先には鎖と皮の枷がぶら下がっていました。
(何・・・それは・・・)
男は、立ち竦む私に近づくと、右腕を掴み壁に引っ張りました。
「い・・・いやっ・・・」
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