2度の電車の中での、恥ずかしい行為。毎日のように訪れる悪夢。そして、嫌なのに・・・、反応してしまった私の体・・・。
どうして良いのか分からず、解毒作業であるネットへの書き込みもしつつ・・・。
季節は冬に、街にはクリスマスのイルミネーションが灯っていました。街が一年で最も輝き、恋人といることを幸せに感じる日・・・、そんな時も私は・・・。
最後のネットへの書き込みの後も、私を求める言葉、救いの手を差し伸べようとする言葉、体で慰めてやるという言葉、同情する言葉・・・、そして・・・、見つけてやるという言葉・・・。色々なものが並びました。
そんな言葉を見つめながら、他の女性の書き込みも読み・・・、私はどうなるのか、と思い悩み、新しい年を迎えました。
年が明け、目ぼしい仕事も見つからないまま、私は部屋で悶々とした日々を過ごしていました。
(気晴らしに、街に出ようか・・・)
私は街に出かけました。空気は冷たい冬の日でした。でも、空は青く晴れ、何か良いことが起こらないか、期待させられるような日でした。
ネットで見つけた店で、遅めのランチを取り、ショップをブラブラとし・・・、しかし、暫く仕事をしていなかった私はあまり買い物も出来ないまま、夕方を迎えました。ショップの多く入ったビルを出ると、冬の夕暮れは早く、街は夜の帳が下りていました。
(また、あの部屋に帰る・・・)
晴れやかだった気持ちから、現実に引き戻されてきました。ウィンドウに映る自分の姿・・・。あの日、電車のドアに映った自分の姿を思い出してしまいました。
(あの電車に・・・、また乗る・・・)
淫らな思考が・・・、私は首を振り・・・、歩き始めました。でも・・・、時計を見ると5時を少し過ぎた時間・・・。
(もう少し、遅い時間・・・)
私が、駅のホームに立ったのは、6時過ぎでした。あの時と、同じ時間・・・。
あの時と同じように、特急を待つ長い列に並びました。そして、あの時と同じように、混雑をした特急が到着し、私は・・・、列に流されるように車内に押し込まれました。着ぶくれした乗客で、車内はあの日よりも混雑していました。あの日とは違い、反対側のドアまで押し込まれることも出来ないほどの混雑。私は辛うじて、ドア付近の吊革を右手で握りました。
正面には、私と同年代と思われるサラリーマン。後ろから押されるようで、私にグイグイと体を押し付けてきました。そして、私の下腹部には、男の手の感触。はっとして見上げると、その目はいやらしく光っていました。
(だめ・・・)
男の手の平がコートの上から、体を撫でてきます。右手は私の左腕を押さえ・・・。
私は男の顔を見続けることが出来ず、俯いてしまいました。体の芯が熱くなり・・・、体中の血管が騒ぎ始めるのに、時間はかかりませんでした。
男はコートのボタンを一つ、二つと外すとその中に手を差し込んできました。
(だめっ・・・やめて・・・)
俯いたまま首を振りましたが、許されることはありませんでした。
コートに差し込まれた男の手は、スカートの上から太ももを撫で、そして脚の間に差し込み、内腿をゆっくりと撫であげてきました。手の平で・・・、指先で・・・。
(い・・・いやっ・・・)
脚を閉じようとしても、体が動きませんでした。
男はスカートの上から、私のあそこを撫で・・・、私が抵抗をしないことを確認した上で、ゆっくりとスカートを捲り始めました。
(また・・・、また・・・悪戯される・・・、触られる・・・)
私は、悪戯される恐怖と・・・、そして・・・「今日は・・・」という淫らな期待の狭間で揺れ動きました。
その日は膝丈のスカートでしたが、満員電車でしかもコートの下では、捲られるても周りからは一切見えない状況でした。
男は片手でスカートの裾を手繰り寄せると、ストッキングに包まれた太ももに触れてきました。私が抵抗しないこと、そして周りからは見えないこと・・・、スカートの中で、男は躊躇することなく、手の平、5本の指で私を辱めはじめました。パンストの上から、内腿、そして脚の付け根・・・、下着のラインに指を這わせ、脚の間に手を差し込んだかと思えば、また太ももを撫でて・・・。そして、おへその下から指先で撫で下し・・・、あそこに触れられるかと思ったら、また指が遠ざかり・・・。
(ど・・・どうして・・・)
指があそこに近づく度に、高まってくる感度・・・、そして指が離れていくもどかしさ・・・。体温がどんどんと上がっていくことが感じられました。満員電車の中で知らない男にスカートを捲られ、俯いたまま、私の体は更なる刺激を与えられず、僅かな刺激にも反応をしてしまっていました。
シャツの中でブラに包まれた乳首も、多分、固く尖っていたと思います。
パンティーの中も、いやらしい汁で溢れ始めていたと思います。
(い・・・いやっ・・・、くっ、・・・さ・・・触って・・・)
下唇を噛みながら、悠々と私を虐める男の手を恨めしく思いました。
(さ・・・触って・・・欲しい)
垂らしていた左手に、男が体を押し付けてきました。太く、逞しい太もも。
私は・・・、その太ももにそっと這わせ・・・、そしてズボンの上から男の・・・に触れてみました。電車の揺れに合わせて、男に気付かれないように・・・。そこは・・・、大きく、固くなっていました。
(あぁ・・・、こ・・・これが・・・欲しい・・・)
時折、ビクッ、ビクッと脈打つように、固く、逞しい・・・、男のもの。私はその形を確認したく、指先でなぞってしまっていました。気付かれないように・・・。
私のあそこは、熱く・・・、そして潤いが溢れていたと思います。男の指に触れて欲しくて・・・、揺れに合わせるように腰を動かしましたが、その度に男の指は離れていきます。
(ど・・・どうして・・・)
下唇を噛みながら、声が漏れないように熱い息を吐き、そして鼻から大きく息を吸い・・・。
(あそこを・・・、あそこに触れて欲しい・・・、そしたら・・・、い・・・ける)
私は、男の顔をゆっくりと見上げました。男は私と目が合うと、いやらしく笑みを浮かべ・・・、そして中吊り広告に目をやりました。でも、その間も私の脚の間では、手が私を辱めていました。
(さ・・・触ってほしい・・・)
電車が減速を始め、駅に到着するアナウンスが車内に響きました。
(き・・・今日も・・・)
このまま終わってしまうもどかしさ、そして終わってしまう安堵感・・・。
男の手がゆっくりとスカートから抜かれ・・・、そしてコートのボタンが留められました。
(このまま・・・部屋に帰って・・・)
電車のドアが開き、乗客が動き始めました。私は奥に入ろうとしたとき、私の左肩を掴んでいた男の腕に肩を抱かれ、駅のホームに降ろされました。
「な・・・なに・・・?」
突然のことに、そして想定外のことに私は動揺しました。男は私の肩を抱き、ホームを歩き始めました。
「大声を出して、恥をかくのはあなたですよ」
声を出そうとする私より早く、男が呟きました。私の肩を抱く手の平に、力が入りました。
(そ・・・そんな・・・)
「付いてきますよね」
男の声は、至って冷静でした。
私は・・・、俯いて男に導かれるままに、歩きました。
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