静寂の空間に、粘膜の擦れ合う音と喘ぎ声が響き渡る。
(ふふふ‥‥‥絶頂は
すぐだ‥‥‥)
日没前の夕光が乱反射して、
二人の裸体を輝かせた。
男は動きを止めて、ペニスを抜き、全てを記憶するカメラの方を見た。
「止めてぇ‥‥‥いっちゃう‥‥‥私の大事な子供がいっちゃう‥‥‥」
地団駄を踏む、美紀の叫喚が力なく男の耳朶を打った。
「もう‥‥‥止まらんだろ。
イカせてやれよ‥‥‥」
男の言葉と同時に、未央の震えが総身に波及した。
貴斗のアナル棒を呑んだ尻が、
下から高速で突きあがる。
「イク‥‥‥貴斗ッ!‥‥‥
お姉ちゃん‥‥‥イクッ!」
未央が顔を反り返えらせながら、叫んだ。
「俺もイク‥‥‥お姉ちゃん!俺もイクよ!」
貴斗の歓喜の声が後を追った。
「イクうう!」「いくうッ!」
凄まじい痙攣と共に、二人から
アクメの言葉が迸った。
「ヒイィ‥‥‥ ヒッ‥‥‥ヒイィ‥‥‥」
隣では美紀が声を詰まらせ、
声帯をわななかせている。
「二人のあの気持ちよさそうな顔はどうかな。お母様?」
男はこの瞬間にも、嬲ることを
止めない。
貴斗はありったけのものを、
解き放っていた。
(おねえちゃん‥‥‥ごめん‥‥‥許して)
子宮に精をしたたかに浴びて、
後ろに倒れんばかりに、未央は
反り返った。
男はビデオをテレ側にかえて、急いで未央を支えた。
汗と陶酔に煌めく、美貌をレンズに向け曝し上げる。
「ああ‥‥‥あああ‥‥‥ああ‥‥‥」
絶頂の余韻が、口角から
涎を滴らせ、鼻孔をピクピクと震わせる。
(一回では終わらんな、次は体位をかえてやらせるか‥‥‥。)
男が未央の尻を叩き、手を離すと裸体がグラリと前に傾き、
貴斗の上半身に突っ伏していった。
「ほら、遠慮するなよ。
やりたい盛りの高校生だ。
四回くらいの射精じゃ足らん
だろう‥‥‥」
凌辱者は貴斗の後ろ手の戒めを、前に直した。
貴斗が抵抗したり、逃げだす危惧はもうなかった。
貴斗は男に言われるままに、仰向けに横たわる、姉の下肢に体を割り入れる。
(お姉ちゃん‥‥‥ごめん)
すでに、ペニスは回復して、
逞しく勃起を遂げていた。
「まず、キスぐらいしたら、
どうだ。女性はムードが
大事なんだ‥‥‥」
男は自分のやり方とは真逆な、
事をけしかける。
「お姉ちゃん‥‥‥」
貴斗は目を閉じて喘ぐ、姉の
唇を奪った。
(ああ‥‥‥貴斗‥‥‥)
眉間に縦皺を寄せた、姉の口が大きく開き、キスの角度が
深まった。
舌と舌が絡み合い、夢中で貪り合う。
「これはビックリだ!‥‥‥
よほど弟のチンポがお気にめしたらしい」
男のおどけた口調の揶揄も、
姉弟の行為を妨げることはなかった。
貴斗の舌は唇を離れると、
不自由な両手で揉みしだく
形のいい乳房へと這った。
桜色の乳首を舌で舐め、口に含んで転がす。
未央の喘ぎが激しくなり、
脾腹に汗を浮かべて身悶える。
「俺‥‥‥もう‥‥‥お姉ちゃんが欲しい‥‥‥」
貴斗がたまらず、口走った。
「貴斗‥‥‥きて‥‥‥」
未央も内腿を開け切り、秘裂から花蜜を尻の狭間まで溢れさせ、貴斗を求めた。
三脚から手に持ちかえた、
ビデオが決定的シーンを狙う。
貴斗が自分のペニスに手を添えて、未央の秘口にあてがった。
「一度も二度も一緒だろう。
愛し合ってる男女が、性器を結合するのは当然だな‥‥‥」
無責任な男の言葉が最後の理性を断ち切ろうと、煽りたてる。
「お姉ちゃんッ!‥‥‥」
「貴斗ッ!‥‥‥」
喚くように姉弟は、互いを呼び
合った。
腰が突き出され、亀頭がズブリと埋る。
「ダメ‥‥‥お姉ちゃん、
お兄ちゃん、それしちゃダメェ‥‥‥」
母親の痴態に打ちひしがれていた、菜穂が顔を上げ叫んで
いた。
(邪魔なところで、お子ちゃまが復活したな‥‥‥ふふん‥‥‥まあ、いい‥‥‥)
「貴斗!ここでやめたら、お姉ちゃんガッカリするぜ。もう二度とさせてもらえないかもよ‥‥‥」
狡猾な智恵はあっという間に、
菜穂の言葉を呑み込んだ。
「ウオオォーツ!」
獸の声を貴斗は上げた。
思いのすべてを込めて、奥まで
捻り込む。
「ああッ、 ヒッ、ヒィーツ」
それだけで達したのではないかと、思う悲鳴を未央は迸らせた。
貴斗は感極まったように、胴震いすると、腰を前後に動かしていく。
「お姉ちゃんは、一度イッてるんだ。すぐまたいくぞ」
男の声に貴斗は大腰を交えて、
抉り込んだ。
「あッ‥‥‥ああッ‥‥‥あああッ‥‥‥」
未央のよがり泣きが激しさを
増した。
「俺‥‥‥ずっと、好きだったんだあ!」
貴斗は腰を突き入れながら、叫んだ。
未央の裸体がブリッジに反り返る。
「イク‥‥‥イクう‥‥‥」
秘層の収縮が、貴斗のペニスを
食い締めた。
貴斗はかろうじて、射精を
耐えることができた。
「おい、どさくさに紛れて、
何、コクってるんだよ‥‥‥」
男は貴斗の尻を蹴りながら、
笑った。
「さあ、お姉ちゃんの返事は
どうかな?」
男は最初に自分が犯したように、貴斗の腰の上で未央の脚を
組ませた。
腕は貴斗の背中に持っていく。
「さあ、貴斗。お姉ちゃんを
もう一度、イカせるんだ!」
言い終わらないうちに、貴斗は
腰を突き入れ始めた。
未央は凄まじい声を上げながら、腰を揺すり立てる。
「あッ‥‥‥いいの‥‥‥貴斗ッ‥‥‥ああッ‥‥‥いいッ‥‥‥」
未央はよがり泣きに悶え、背中に爪を立て、髪を掻き毟った。
汗が飛び、陰毛が絡み、粘膜が擦れ合う。
(完全に自我が崩壊したな‥‥‥)
「貴斗の気持ちはお姉ちゃんだ
よな‥‥‥じゃあ‥‥‥
お姉ちゃんは彼氏か?
それとも、貴斗か?」
男は快楽に溺れる、姉弟の耳元で囁いた。
男の言葉に貴斗の腰の動きが、激しさを増す。
「ああん‥‥‥たまんない、いいッ‥‥‥」
未央が貴斗の動きに応じるように、腰をうねらせた。
(お姉ちゃん頼むよ‥‥‥俺だと言ってくれッ!‥‥‥)
貴斗は鼻から馬のような息を吐き、汗を滴らせて、腰を打ち据える。
弟の名を呼び、未央の尻が
突き上がった。
「もう、彼氏の元には戻れん。未央は貴斗だな!」
男がダメ押しとばかりに、
言葉で未央の背中を押した。
未央の言葉が爆ぜた。
「たか‥と‥‥‥貴斗です!」
「これからも、毎日セックスするんだな?」
男はこの姉弟を徹底的に、
堕落させるつもりだった。
「毎日、セックスします‥‥‥
したいですう!」
(とうとう言ったな‥‥‥
もう前の姉弟には戻れまい)
「お姉ちゃん!‥‥‥俺、
大事にするよ。愛してるゥ!」
姉の言葉に貴斗が、感極まった声で叫んだ。
「ウオオォ‥‥‥ウオオオーッ!」
「アア‥‥‥アアッ‥‥‥アアアアーッ!」
頭まで痺れきり、睦み合う秘部から生じる快美に、獣の咆哮が
噴き上がる。
「さあ、もっと尻を振れ!」
二人は背徳の快感に、身体を
震わせ、腰を滅茶苦茶に振りた
てた。
美紀も菜穂もほつれ髪を
頬に貼りつかせ、声を失って
いる。
(そろそろだな‥‥‥)
男はビデオをベストアングルに、移動させた。
貴斗を跳ね飛ばさんばかりに、未央の腰が突き上がった。
(貴斗ッ‥‥‥いいッ‥‥‥いいッ‥‥‥)
貴斗も姉の裸身を押さえ、子宮まで届けとばかりに、怒張を突き入れる。
(お姉ちゃん‥‥‥いいッ‥‥‥凄い‥‥‥)
若い二人の裸体は硬直し、痙攣が総身を貫いた。
未央の真っ赤な顔が、逆しまに
なり、廻した脚が貴斗の胴をカニ挟みに締めつけた。
「イク‥‥‥貴斗ッ‥‥‥」
「イクッ‥‥‥お姉ちゃん‥‥‥イクッ」
収縮に負けて、貴斗は灼熱を
放った。
オルガの叫喚と呻きが、リビングで暴発する。
(ア‥‥‥アア‥‥‥アアアア‥‥‥)
煌めく快感に飛翔した裸体が、
ゆっくりと堕ちていった。
(最後に未央に貴斗を犯させようと思ったが‥‥‥無意味になったようだな‥‥‥)
男は今までの狂乱が嘘のように、脱力して抱き合う二人を
見下ろしていた。
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