液晶画面の中で、二十歳の尻が、弟の肉柱を咥えて揺れていた。
「あッ‥‥‥ああん‥‥‥あん‥‥‥」
擦れ合う粘膜が淫音をたて、甘美な感覚が押し寄せる。
(貴斗‥‥‥ダメッ‥‥‥)
貴斗は日焼けした裸身に汗を浮かべ、腰を突き上げる。
「むう‥‥‥ううぅ‥‥‥」
秘層の寸断ない食い締めに、
貴斗が呻く。
(お姉ちゃん‥‥‥俺‥‥‥
たまんない)
呼応するように、未央の歓喜の声が、ペニスの抜き差しに爆ぜる
(貴斗‥‥‥お姉ちゃん‥‥‥感じてるの‥‥‥)
「これは凄いや‥‥‥恋人や夫婦より激しいぜ!」
男の言葉も耳に入らないのか、
姉弟は愉悦に顔を輝かせる。
「弟の手は外せないが、
お姉ちゃんの手は自由にしてやる‥‥‥」
後ろ手の皮枷が外された。
未央は自由になった腕を伸ばし、弟の胸にあてて、腰を
グラインドさせ始めた。
ペニスの角度が変わり、未央は喘ぎ声を昂らせる。
「あッ‥‥‥あん、いいッ」
男は髪ゴムで顔が隠れないように、未央の後ろ髪を縛った。
(前から撮ってやろうな)
移動したビデオカメラの液晶画面に、未央の顔がアップで写し出された。
小鼻が大きく膨らみ、開ききった口からは前歯が覗いている。
(このアヘ顔‥‥大学の男子が見たら、即発射だな‥‥‥)
揺れる形の良い乳房の上で
、乳首が硬さを増していた。
(感じるッ‥‥‥たまらない)
激しく起伏する鳩尾には、汗が
ぬめ光る。
男の空いた左手が未央の乳首を弾き、黒い繊毛を弄んだ。
「身体の全部が感じてるみたいだぜ!」
腰がうねり、ソプラノが甘美な
響きを伴った。
肉柱が抽送される膣口は
とめどなく蜜を吐き、小陰唇は捲れ返っている。
男が勃起した核を指の腹でこねまわすと、未央は怒張を喰い締め、快感に咽ぶ声を迸らせた。
「あなた‥‥‥たち‥‥‥なにを‥してるの?‥‥‥」
正気を取り戻した美紀が、顔を上げ信じられないものを、見るような目で呟いた。
「奥さん‥‥‥見ての通り‥‥‥セックスですよ」
男は悪びれることなく言った。
美紀には男の言葉は、耳に入って来なかった。
「姉弟なのよ!
今、あなた達は‥‥‥大変な事をしてるのよ!」
美紀の顔は色を失い、声は
小刻みに震えている。
(夢よ‥‥‥恐ろしい悪夢だわ‥‥‥)
男は美紀の傍らに屈みこんで、耳元で諭すように、囁き始めた。
「奥さんは、何を今更、普通の
家族の倫理感を、振りかざしているんです。あなたこそ実の息子と肉体関係を持ってしまった
んですよ。
それに、どこの馬の骨ともわからぬ暴漢に、肛門を犯されて悦ぶ身体であることを、子供たちの前で曝してしまったんです。
未央さんと貴斗君には、もはやあなたの言葉など、何の説得力も、ないんですよ‥‥‥」
現世での罪状を読み上げる悪魔の言葉が、鼓膜に反響する。
美紀の視線は宙の一点を見つめ、瞳は光を失った。
(‥‥‥‥‥‥‥‥‥。)
口はOの字に開いたまま、動きを止めている。
(思考が停止したな‥‥‥二人の邪魔はさせん‥‥‥)
男はトランクスの、
前を降ろし、美紀の頭頂部の髪を掴み上げた。
「正座しろ‥‥‥正座だ!」
美紀は呆けたまま、姿勢を正し
た。
「やってもらおうか‥‥‥」
開いた口に怒張が押し込まれる。
「むう‥‥‥ううん‥‥‥」
頭を両側から押さえられ、
腰が突き入れられた。
「旦那とどちらが逞しいかな、
奥さま?」
口内を玩具にされ、汚し尽くされる被虐の快感に、美紀は
喉を引き絞った。
(ここで俺のを咥えながら、
娘と息子が禁断の関係に、
狂うところを見るがいい‥‥‥)
男は無造作に腰を突き入れながら、若い二人の方に視線を戻した。
「もっと肛門を締めながら、腰を上下させるんだ。
そうだ‥‥‥貴斗の魔羅をしごきたてるイメージだ」
「腰をのノ字に廻して、
変化をつけるんだ。お姉ちゃんの動きに合わせろ」
離れた位置から声が飛ぶ。
男の的確な指示に二人の
快美感は、爆発的に高まった。
汗が飛び散り、裸体は紅く染まって、獣のような声が
噴き上がる。
「お姉ちゃん‥‥‥凄い
‥‥‥俺、もう‥‥‥」
貴斗は何かに憑かれたように、
腰を突き上げる。
「あん‥‥‥いいッ、貴斗ッ
‥‥‥たまんない‥‥‥ああん‥‥‥」
未央は白い尻を踊らせ、
秘層を肉柱に絡みつかせる。
貴斗に快感を訴え、法悦の貌を曝して甘えきった。
(貴斗ッ‥‥‥いいッ‥‥‥)
普段、姉貴風を吹かしていた未央が、今は自分とのセックスに泣き悶えている。
貴斗の興奮は、爆ぜんばかりに膨張した。
(お姉ちゃん‥‥‥大好きだよ
‥‥‥俺のものになってくれッ!‥‥‥)
未央のよがり泣きが、震えるような響きを伴い始めた。
(いいッ‥‥‥いいッ‥‥‥いいッ‥‥‥)
腰の動きがピタリと重なった。
(もうすぐイクな‥‥‥)
美紀の口を犯しながら、
男は確信していた。
未央の硬直した下腹が、
痙攣を見せ始めている。
「貴斗‥‥‥お姉ちゃん、もう‥‥‥いっちゃう‥‥‥」
未央は悲鳴に近い声を上げた。
「俺もいっちゃうよ‥‥‥お姉ちゃん‥‥‥」
セックスの快楽は、姉弟をクライマックスへと誘う。
リビングを揺るがす、律動は
激しさを増した。
(もう‥‥‥もう‥‥‥)
ボードの上の家族の大きなフォトフレームが、音をたて転がり落ちた。
南の島で満面の笑顔でVサインを作る、子供たち。
その後ろで肩に手を置き、
幸福な笑みを、満足そうに浮かべる夫と美紀。
表面のガラスに、未央と貴斗が
性交する姿が、浮かび上がった。
戻ることの出来ない道を、二人はラストスパートに入った。
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