状況の変化のスピードは、衝撃を受け恐怖に固まったままの敬子の頭の理解力を超えていた
スライドドアの閉まる音と同時に車のエンジンがかかる
助手席から振り返る男と 敬子を車内に引き込んだ男の歪んだ笑顔
前を向いている運転席の男は バックミラーを動かし敬子を見た
急発進する車
車の振動に揺れる体
その体を受け止める男の体
後ろの男に右肩と左手を掴まれながら 正面の男が両手で胸を揉むのを見下ろした
体が固まり 口を塞がれているわけでもないのに叫ぶどころか呼吸すら満足にできなかった
敬子のファーストキスの相手は 唇の左側を釣り上げたような歪な笑顔をした 唇の分厚い男だった
数秒後に体験した2人目のキスの相手の顔は見えなかった
数分間・・・・歯の裏を、唇の内側を、粘ついた唾液の舌で舐められる感触から解放されると 制服のボタンはブラウスまで全てが外され 男の指がブラの内側に滑り込まされる瞬間だった
初めての、男性からの乳首への刺激は 胸に突き刺さるワイヤーの痛みに相殺され きちんと感じることができなかった
すごく痛い・・・そう感じながら 男の舌が乳首に這うのを感じ、それと同時に首筋を男の舌が這いあがってくるのを感じた
左足を 膝を掴む手に掴まれ無理矢理に開かされる
左を見ると助手席の男が 気持ち悪い笑顔を浮かべながら 伸ばした手をスカートの中に入れてきていた
右足の太ももは 最後部の座席の男の手が這いあがってくる
そうしてやっと・・・・敬子は初めて 叫び声をあげる事ができた
遅すぎる拒絶反応の代償
それは、左の頬を平手で打たれた痛みしかなかった
涙が出た
その涙を 男は笑った
震える声で小さく「いや」と言うと 本当に楽しそうに体を反らせながら男は笑った
3人と 交互にキスをした
いやと言うたびに 男は嬉しそうな顔で口の中を舐めてくる
毎日のように 何度も自慰を繰り返した敬子の体は 本当に恐怖を感じている今 敬子の思いとは真逆の反応をし続けていく
拒否している思考に 強制的に与えられ続ける快楽
乳首を這う舌
反対の乳首を摘ままれる痛み
太ももを上下する指の感触とクリトリスを押しつぶし弾き摘んで遊ぶ2人の指の感触
信じられないほど濡れている
卑猥な音が車内に響くほど・・・
体が、顔が熱くなってくる
息苦しさは 恐怖による硬直から、ゆっくりと快楽への反応に代わってくる
5分・・・10分・・・・いや おそらく30分以上だろう・・・
車窓の外の景色が林道に変わった頃、敬子の意識は もうすでに快楽に浸かっていた
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