華やかしき芸能界…
その中でも群を抜く勢いのアイドルグループ。
しかし そんなアイドルグループの中にしても過酷な競争と派閥の中で表と裏の世界が存在する。
そんな過酷な競争の中で 表では華やかに笑顔を振り撒く。
しかし裏では…
競争派閥以外にも 過酷な試練があるのであった。
その中で1人のアイドルが居た…
【坂○ ○美 】
彼女も例外では無かった。
「まただ…」
自宅マンションで 浮かぬ表情で封書を手にしていた。
「やっぱり…相談しよう…」
そして○美は決断し 以前から毎日のように送り付けられてくる封書を手に所属事務所に…。
20歳の誕生日を迎えた翌日から 毎日のように送られて来るようになった封書。
初めの頃は 胸の内に仕舞い込み 処分をしていたが…
それは更にエスカレートして行き ○美の胸の内では仕舞い込めなくなり 事務所にも相談はしていた。
だが…今回ばかりは その中身に問題があった。
あきらかに男性の生臭き射精物で汚された○美の顔写真と使い果てたコンドーム…
○美は 芸能の世界に足を踏み入れ ある年齢になった時から 己は性の対称とされる事は 半ば覚悟はしていた。
しかし…
余りにも露骨な現実に悲観した。
そうして 日に日にエスカレートする忌まわしき贈り物…
事務所も頭を悩ませた。
だが…今回の贈り物は 尋常な物では無かった…
○美の写真を用いて加工された物…
しかも緊縛した淫らな責め姿を晒したコラージュ写真。
そして その写真の裏側には…
【やっと二十歳を過ぎたな ○美 覚悟は良いな】
不気味な言葉が書き込まれた写真の裏側。
事務所関係者は身の危険性があるとの判断をし 警察に届け出を提出し 更に○美の身辺をも厳重に警護を配置した。
いかなる場合でも警護がつく日々を送る事になった。
不自由な部分はあるが 本人自身も安堵していた。
しかし…
そんな思いも崩れ去る事件が起きてしまう。
トップアイドルの突然の失踪事件。
突如と姿を消し去った怪事件に世間は驚いた。
その失踪者は あの 坂○ ○美…
厳重な警護態勢にも関わらず 忽然と姿を消し去った事に 関係者達の落胆は計り知れなかった。
あの最後の不気味な贈り物…
そして犯行声明とも取れる怪文が 関係者達を更に落胆させた。
関係者各々か頭に過らせる○美の安否…
あの怪文書とは無関係な事を祈るばかりであった。
しかし…その想いとは裏腹な衝撃の展開が…
何も手掛かりも無いまま2週間が過ぎようとした頃…
山林の奥深い参道に停められた不審な廃車同然のワゴン車両の中から○美は発見された。
寝袋にくるまれ 手足を縛ばられた全裸状態の○美は 森林管理をする役人に偶然にも発見された。
すぐさま病院に搬送された。
衰弱が激しく意識は無い状態であったが 命には別状は無いようであった。
しかし…
その事よりも ○美の姿を見た全ての者は 明らかに性的暴行を受けた事は一目瞭然であった。
それも鬼畜な暴行が加えられた事は明確だった。
身体の至るところに 縄を掛けられ 強く縛られた縄痕が痛々しく痣となり刻まれていた。
それは知る者が見れば緊縛責めを長期間受け続けた痕跡と言う事は明らかだった。
その事は あの怪文書の事情を知りうる関係者達には尚更の事に痛感した。
あの最後の怪文書のコラージュ写真も 同じく○美を緊縛責をする姿だったからである。
そして関係者の中でもトップシークレット扱いで一部の者だけに ○美の診断結果の詳細が伝えられた。
それによると まず命には別状は無いとの事で一先ずは胸を撫で下ろす関係者。
しかし…その後の医師からの告知に一同は言葉を失った。
性的暴行は明らかに存在し その性行為により 膣孔内には精液が射精されていると言う。
そして医師により その精液量は相当量のものである事と 複数のDNAが検出されたと告知される。
それにより単独犯行では無く 複数犯の仕業との見方が濃厚になった。
そして その膣内射精における妊娠の確率は生理周期を考慮にしても 避けられないであろうとの事。
膣内洗浄と感染症の処置 そして効力の可能性は低いが強制避妊薬を処方したと告げられた。
そして更に 膣孔粘膜裂傷と肛腔裂傷が見受けられたとも告知される。
続けて 身体の縄痕については 明らかに監禁拘束の為だけでは無い 極めて故意の異質的縛跡と判断づけた。
そして…
医師の判断でも答えの出ない損傷箇所が存在すると告げた。
その損傷箇所は骨盤…
明らかに外部的な過重で起こったで有ろうとの見解に留めたが…
骨盤帯と下肢骨帯に大きな歪みが生じている事を告げた。
仮説ではあるが 長時間に及ぶ過酷な不可抗力が骨盤に課せられたのではとの事であった。
それは過酷すぎる緊縛行為の物なのか何なのかは医師は言葉を濁した。
そうして重苦しい空気が流れる中で医師からの告知は終わった。
肩を落とす関係者達…
憤りを隠せぬままマスコミをシャットアウトして情報は極秘にされた。
しかし世間は失踪劇の結末の行方を模索する。
それに拍車を掛けるように報道合戦が繰り広げられ 話題は失踪事件の真相究明に費やされる。
そして情報量の乏しき中で 現場救出の場に居合わせた者を探しあて 強行取材を試みるリポーターまでもが現れた。
何ら会見を行わない所属事務所側の対応に不満を募らせた報道編集者やリポーターは 強行な独自取材合戦を繰り広げる。
そして…
あるフリーのリポーターがスクープ取材を取り付けた。
あの発見当日に居合わせた森林管理の1人とのコンタクトに成功したのであった。
匿名での取材とし語られた真相…
それにより明らかに婦女暴行的行為は存在した可能性を突き止めたのである。
世間は その失踪事件のスクープ取材に注目した。
そして そのスクープ内容を元にネット上では物議が飛び交った。
ただの失踪事件は その日を境にして誘拐監禁強姦事件として取り出される事となった。
トップアイドル誘拐監禁強姦事件…
マスコミ各社は競って推理合戦を繰り広げ 世間は 前代未聞の強姦劇に注目する。
そうして憶測の中で推理されて行く真相…
そんな日々が長く続いた。
そうした報道合戦が続く ある日の事…
ネット上の画像投稿掲示板で1枚の画像が投稿された。
その画像を閲覧したネットユーザー達の間で 嵐のようにネット上が炎上した。
その1枚の画像とは…
高感度で撮影された鮮明な緊縛姿の女性の画像…
目元だけは黒塗りで隠されてはいたが恥部は無修正…
しかし…
何よりも その女性の容姿に注目が集中した。
黒消し以外の顔の各部位と髪型髪質髪色…
そうして身体のラインから体型…
その全てが 今 騒がれているトップアイドルと類似しすぎると騒がれていた。
画像は既に削除されてはいたが ダウンロード回数は尋常な数が記録され 瞬く間に広まった。
そして物議が交わされるネット上…
鮮明な画像故にコラージュ画像疑惑の解析までもを安易にさせる。
その情報は○美の関係者達にも直ぐに伝わり 警察関係者も直ぐ様に捜査した。
あるネットカフェからの投稿とまでは突き止められたが それ以上の事は解らなかった。
しかし その画像は警察鑑識にも送られ専門機関で照合された。
そして出た結論は 99%の確率でコラージュ画像では無いと言う事が結論つけられた。
それにより捜査の糸口と犯人特定に全力を尽くされる。
しかし…見えてこぬ犯人像…
そうしている間に また新たな画像が投稿された。
挑発的とも取れる画像投稿…
その日を境にして有りとあらゆるネットカフェから小出しするように画像が投稿されていった。
投稿しては数時間ほどで削除される画像…
しかしネット社会に置いては充分過ぎる時間であった。
それはダウンロード回数の驚異的数字が物語っていた。
あるサイト上では 犯人で有ろう人物を神扱いし崇拝する者までもが多数現れ 画像投稿を督促する者まであった。
マスコミ報道各社は事の重大性に取材は継続するも報道は自粛した。
しかし 世間はネット上で画像を目の当たりにし歯止めは効かないのであった。
それにより 所属事務所は対応に追われ そうして遂には事実上 事件を認める形となった。
遂に部分的ではあるが 事件を事実上認めてしまう所属事務所…
それにより 今まで以上にネット上では物議で沸いた。
その中には 事務所が認めた以上 画像の黒消し修正は無意味 全面顔出しで画像投稿を願う輩まで現れた。
過熱するネット上…
それは まだ始まったばかりなのである…。
続く。
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