怖くて足が震えた
激しく後悔した
掲示板で書き込んでから数日、1秒が長く感じた
学校ではトイレにも行けず ずっと教室ですごした
通学路では1人になるのが怖くて けど人がいるのも怖くて
昼間の校内なんて襲われるはずないのに 廊下で 誰かとすれ違うたびにビクビクした
日を追うごとに緊張と恐怖が高まり 頭が朦朧として 視界がぼやけ聴覚がにぶる感じがした
温い水の中を歩いているような気分だった
金曜の夕方 廊下で呼び止められた
私の名を男の声が呼んだ
それまで朦朧としていた意識に電撃が走った
体が硬直した
心臓が跳ね上がり激しく鼓動した
顔が熱くなり 悲しくて泣きそうになった
もう一度、名前を呼ばれ 固まった体を苦労して動かし振り返った
後頭部が・・・首筋が熱くなった
まさか と思った
そこには 同じクラスの男が立っていた
男はチビで いつも汗を垂らしてるデブで、、、
湿ったような髪を耳が隠れるほど伸ばしている
まさか と思った
毎日、クラスの男にも女にも避けられてるデブ
この男がまさか 私を犯そうとしている?
掲示板で 自分の名前を罵る文字を読んだ時と同じ
いや、それ以上の感情が湧きあがった
これが屈辱なのか羞恥なのかはわからない、、、、けれどずっと私の体を欲情させ飢えさせた感情
それが自分の心に 頭の中に湧き 思考を支配していった
私が何も言わずにいると 男は小さく聞き取りにくい声で話し始めた
旧校舎の倉庫から荷物を運ぶように言われている
今日、絶対にしなくちゃいけない
だから今から行こう
私はうなずきもせず ただ見つめていた
デブの脂ぎった顔を汗が垂れている
少し肩を上下させるほど息が荒くなっている
視線をあわせようともしないくせに その目は強く私を睨んでいる
この男は 私を襲おうとしている・・・・
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