私は、助けてもらえる、とはとても思えませんでした。
むしろ血の気が引きました。
不倫という引け目があるからでしょう、こんな格好をしているところを見られるのはまずい、そんな、とんちんかんなことを思いました。
でも、よく考えればレイプされた!と飛び出せば、安田先生の「教育」もおしまいだったのに。
ただ、 入ってきた人物が、そんな、私を助けてくれるような善人ではなかったので、そんなことを考えても無意味なんですけどね…。
なんだかどうでもいいことを考えてしまいます。
安田先生は特に動揺してる風でもありませんでした。
ただ私の髪から手を離し、お、というような顔をしたのです。
私は安田先生の手から逃れ、急いでスーツの上着を羽織り、パンツスーツを掴み、奥の机の影に隠れました。
足音は応接間に近付いています。
急いでズボンを履かなきゃ、そう思った時ドアが開きました。
「あ、安田先生。お疲れ様。…盛田は?」
安田先生は「そこに隠れています。おい、早くでてこい」と言っています。
何が何だかわからなくなりました。
誰が来たの?声の感じは安田先生と同世代くらいの男性です。
まさか、私のこと輪姦すつもりで呼んだの…?
でもなんで私の名前知ってるの…。わけがわかりませんでした。
「おい。出てこいって言ってるだろう。」
また安田先生がイライラし始めているのがわかりました。
でも足がすくんで動けません。
「いいんだ、久しぶりだから。」
「優しく迎えてあげるよ。」
そう言って、声の主は私のところへ近付いてきました。
そして、机の横から顔を出してにっこり、笑ったのです。
「久しぶりだねえ。わかるかい」
それは、また、私の元担任の先生でした。
5年生の時の担任の森先生です。
忘れもしません、本当に嫌いな先生でした。
まだ、この小学校に在籍していることは知っていましたが、営業に来はじめてから会ったのはこれが初めてでした。
相変わらずビール腹でパンチパーマのような頭でした。
私はもう、恐ろしくなっていました。
私よりずっと大きい男二人に力で適うはずなどないのです。
どんなひどい暴力を受けるのかと、恐怖し、震えました。
「そんなに怖がらなくていいよ。ほら、出ておいで」
腕をとられ、半ば強引に元いた場所に引き戻されました。
「ほら、わかってるだろ?その上着は脱げよ。」
私がためらっていると、「まだお仕置きが足りないのか?」と安田先生が立ち上がりました。
私は慌てて「ぬ、ぬぎますっ」と言い、また下着姿に戻りました。
「もうお仕置きしたの?どんな?」森先生が楽しそうに尋ねます。
「ビンタを何発かしただけです。まだまだです」安田先生が穏やかに答えました。
「そうか…。まだそんなものか。しかし、いい格好だね。聞いてはいたが、すっかり女の体になったな。」
私の体に無遠慮な視線を浴びせました。
「で、不倫の件は認めて、謝ったの?」
私に向けられた言葉でした。
「あ、あの…」言葉がでてきません。
安田先生が見ている、怖い、そう思いました。
「まだです。言ってないよな、盛田。」
「…で、でもさっき謝りました…。」
「違うだろ、なんて言うんだった?またお仕置きされたいのか?」
私は思い出していました、アレでよがって、契約とった…そんな言葉をなぜ私が言わなければならないんでしょう。
怖い思いはしたくないけど、枕なんかしてない…そう思いました。
「どうしても言えないの?」
森先生が優しく尋ねます。不気味でした。
「…私は…枕営業なんか…」小さく答えました。
「だめですね。縛りましょう」安田先生が恐ろしいことを言いました。
「そうだなあ。このでかいおっぱいが歪んでるところ見たいなあ」
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