「もう一度、土下座しろ。服を脱いでな。」
そういうことか、と思いました。
と同時に、目の前にいる男が、心底気持ち悪いと嫌悪しました。
そもそもよく考えれば、あんな写メ1枚で不倫の決定的な証拠となるだろうか?
不倫の証拠集めは興信所やなんかに頼んでなかなか大変なはず。
私は少し落ち着いてきました。
私はもう子供じゃない。この男の教え子でもないのだから、言う事を聞く道理がない。
「…そんなこと出来ません。」はっきりと毅然とした態度で言いました。
「あの、あんな写メで私だなんて、勘違いじゃないですか?」
「確かに似てるかもしれませんけど、暗くてよく見えませんよね?」
「こんな脅しみたいなこと…ひどいです。」
さっきの仕返しだと言わんばかりに捲くしたてました。
しかし先生は私の声など聞こえていないかのように、またタバコに火を付け、ふぅーっと煙を吐きました。
そしてごそごそと鞄の中から取り出しました。
今度は写メではなく、写真でした。
路上でキスをしているところ。
はっきりと二人の顔が写り、ホテルに入っていくところ。
プロが撮ったのかと思うほど鮮明でした。
「口ごたえはその辺にしておいた方がいいなあ、さちこ」
私は絶望しました。こんなもの出されたら…バラされたら…。
先生は興信所を使ったのでしょう。
用意周到に私を陥れる準備をしていたのです。
私は振り絞るように「…勘弁して下さい…」と情けない声を出しました。
「わかったらさっさとやれ。俺は気が短いんだ」
私はもぞもぞと再び床に手をつき土下座しました。
「許してください、勘弁してください…」
先生は立ち上がり、足の爪先で私の顎を持ち上げました。今度は抵抗せず、私が目を向けると、
「さっき先生はなんて言った?」
楽しそうに、子供に言い聞かせるように言いました。気味が悪かったです。
もういやだ。なんでこんな男に…。
でももうこの男の気が済むのを待つしかないのです。
理科室で怒鳴られた小学生時代の私のように。
私はまたもぞもぞと動き、パンツスーツの上着を脱ぎました。
そしてブラウスのボタンをゆっくりと外し、キャミソール1枚になりました。
そして再び床に手をつこうとした時、
「あんまり舐めた態度とるなよ。」
「何度も同じこと言われなきゃわからないなら、帰っていいぞ」
冷たく言い放ち、ソファに腰掛けました。
私もこれで許されるとは思っていませんでした。
でもなぜだか先生に見られるのはとても恥ずかしかったの です。胸がモヤモヤして嫌な気分でした。
それでも我慢して、キャミソールを脱ぎました。
これで上半身はブラジャー1枚です。
なんとも無様な格好です。
早く終われ早く終われ…と念じていました。
先生はそれでも許してくれず、私の体など興味がないように、「ほら、帰りたきゃ帰れよ」とまたタバコをふかしています。
私は意を決して、パンツを脱ぎました。
ストッキングとショーツを履いただけの下半身が露になります。
私は身を隠すように、土下座をしました。
「これで、勘弁してください…」
「ふーん。やっぱり体だけは大人になったなあ。」
「そんなでかいおっぱいして、頭悪いんだから、枕で契約とるんだろう。」
悔しかったです。枕営業なんてしたことはありません。
でも弱々しく「そんなこと…」と答えるだけでした。
先生は私に頭をあげるように言い、正座をさせました。
「くびれもいやらしいな。ケツもでかそうだ」
「ガキの頃のやせっぽちのお前からは想像できないなあ。いやあ、感慨深い」
私は俯き、もうやめて、と思いました。
それでも私の気持ちなど無視して先生は続けます。
「何本チンポ咥えこんで、契約とったんだ?」
思わず先生を見上げました。
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