最初に認識したのは痛みだった
切れていない薬のせいで 朦朧とした意識の中で 体のいろんな場所に痛みを感じた
それは意識が戻るにつれ 刺すような痛みに変わっていった
喉の奥が痛い
何もしなくともえずきそうになる
極度に喉が渇き 傷つけられているのだろう
右肩が捩れたように痛い
手首も赤く腫れている
よく見れば胸も腰も男の手のアザだらけだ
股関節が割れるように痛む
ほんの少し動かすだけで足が抜けてしまうのではないかと思うほどだ
そして少しでも足を動かすと膣が焼けただれたようにヒリヒリする
髪の毛が乾いた液体で顔にへばりついている
胸のアザの上も 同じように乾いた液体にまみれている
睡眠薬酔いだなと思った
最近、分量に体が馴れてからは 久しくなっていなかった
意識は朦朧としながらも ゆっくりと戻り始めるのに ほんの少し頭を動かしただけで まるで酒に深酔いしたような・・・酷い2日酔いのような感覚になる
視界の端に かろうじて入っていたナイトテーブルの上の時計を見るとAM11:00とあった
手足を動かすのも重たくて上手くいかない
暫くこのままいようと思った
酔いのような 眠気のような 大きな気だるさの中、まるでベットがうねり天井が回転しているような感覚がずっと続いていた
体の芯のほうで 陵辱を受けたという実感が沸きあがろうとするのと
グニャグニャのベットに揺られ意識が薄れそうになるのを交互に感じた
かろうじて視界に入っている時計が1分進むたびに時間を教えてくれた
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